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Round 1: 吉森 奨(神奈川) vs. 齋藤 鷹也(新潟)

Round 1: 吉森 奨(神奈川) vs. 齋藤 鷹也(新潟)

By 津村 健志


 いよいよ今年最後のビッグイベント、The Finals2011が始まる。108名のプレイヤーが集まったこの名古屋で、今年は一体どのような物語が紡がれるのだろうか。

 緊張の面持ちでプレイヤーミーティングを終えたプレイヤーの中から、記念すべき最初のフィーチャーマッチに選ばれたのは吉森 奨と齋藤 鷹也。

 どちらもグランプリトップ8経験のある強豪で、使用するデッキは吉森が「緑白タッチ赤《ケッシグの狼の地/Kessig Wolf Run(ISD)》」で、対する齋藤が「エスパー(青黒白)コントロール」だ。


Game 1

吉森 奨

吉森 奨

 どちらもマリガンすることなくゲームが始まる。先手の吉森は《太陽の宝球/Sphere of the Suns》→《真面目な身代わり/Solemn Simulacrum(M12)》と理想的なスタートを切るが、齋藤の《マナ漏出/Mana Leak》が《真面目な身代わり/Solemn Simulacrum(M12)》の着地を阻む。手札にいくつかの重いカードを抱える吉森にとって、この《マナ漏出/Mana Leak》は大きな痛手となった。

 ここから両者ともに目立った動きはなく、ひたすらに土地を置き続けるが、その間にも齋藤は《禁忌の錬金術/Forbidden Alchemy(ISD)》を使用し、着々と手札の充実を図っていく。

 その一方で、手札に《大修道士、エリシュ・ノーン/Elesh Norn, Grand Cenobite》《忘却の輪/Oblivion Ring(M12)》《審判の日/Day of Judgment(M12)》といった受動的なカードを多く含む吉森は、唯一の攻め手である《白の太陽の頂点/White Sun's Zenith》での一発逆転を目論む。

 しかし問題はこれをいつキャストするかだ。対戦相手のデッキに入っているであろう《マナ漏出/Mana Leak》や《雲散霧消/Dissipate(ISD)》を掻い潜る必要があるのはもちろんのこと、さらには齋藤側の《審判の日/Day of Judgment(M12)》の存在も厄介だ。

 この答えの出しづらい問題に対して、吉森が選んだ選択は待つことだった。
 齋藤がタップアウトで《禁忌の錬金術/Forbidden Alchemy(ISD)》をフラッシュバックしても、吉森は動かない。今現在6枚の土地をコントロールしている吉森だが、これではトークンを3体しか生み出せないため、それでは齋藤を倒すためには不十分だという判断もあったかもしれない。

 だがゲームが長引けば長引くほど青いデッキが有利になっていくというのは、いつの時代も変わらぬ普遍的な事実である。それを知らしめるかのように、齋藤がついに動く。

 《禁忌の錬金術/Forbidden Alchemy(ISD)》で手札が充実しきった齋藤は、吉森のターン終了時にX=4の《白の太陽の頂点/White Sun's Zenith(MBS)》をキャストしたのだ。

 このターンに7枚目の土地を置いていたため、同じくX=4の《白の太陽の頂点/White Sun's Zenith(MBS)》をキャストできる吉森だったが、ここでも動かない。

 齋藤の4体の猫・トークンでのアタックに対しても動きはせず、齋藤のターン終了時にX=4の《白の太陽の頂点/White Sun's Zenith(MBS)》を。

 しかし前述の通り手札が充実している齋藤は、これを難なく《マナ漏出/Mana Leak》で退ける。

 自身のターンに入り、吉森は《審判の日/Day of Judgment(M12)》で戦場の一掃を試みたたのだが、これには《雲散霧消/Dissipate(ISD)》が。

 それならば、と余ったマナでもう1枚の《審判の日/Day of Judgment》をキャストしてみるも、これをも3枚目の《マナ漏出/Mana Leak》で対処する齋藤。

 次なるアタックで吉森のライフを4まで追い込むと、吉森の最後の一手である《大修道士、エリシュ・ノーン/Elesh Norn, Grand Cenobite》すらも《瞬唱の魔道士/Snapcaster Mage(ISD)》→《マナ漏出/Mana Leak》で封じ込め、1ゲーム目は齋藤が先勝。

齋藤 1-0 吉森


Game 2

齋藤 鷹也

齋藤 鷹也

 ともに1マリガンからのスタート。吉森は《極楽鳥/Birds of Paradise(M12)》、《太陽の宝球/Sphere of the Suns》と綺麗に動くものの、土地が2枚で止まってしまう。

 それを受けて齋藤は《忘却の輪/Oblivion Ring(M12)》で《太陽の宝球/Sphere of the Suns》を追放することに。いまだ3枚目の土地が引けない吉森ではあったが、齋藤のタップアウトの隙に《饗宴と飢餓の剣/Sword of Feast and Famine》を着地させておく。

 齋藤は土地を置くだけでターンを返したのだが、はたして目の前に迫る《極楽鳥/Birds of Paradise(M12)》+《饗宴と飢餓の剣/Sword of Feast and Famine》セットに対する回答を持っているのだろうか。

 ここでようやく3枚目の土地を引けた吉森は、《饗宴と飢餓の剣/Sword of Feast and Famine》装備からのアタックではなく、《真面目な身代わり/Solemn Simulacrum(M12)》をキャストして土地を伸ばすプランを選ぶ。

 これを齋藤はしっかりと《マナ漏出/Mana Leak》で打ち消したのちに、《殴打頭蓋/Batterskull》を戦場へ。これは吉森の《酸のスライム/Acidic Slime(M12)》によって即座に叩き割られることになるのだが、齋藤が次にキャストしたクリーチャーは、吉森にとって致命傷となる《聖別されたスフィンクス/Consecrated Sphinx(MBS)》。

 《審判の日/Day of Judgment》をサイド後に抜いてしまっている吉森は、これに触ることができない。それでも《酸のスライム/Acidic Slime(M12)》に《饗宴と飢餓の剣/Sword of Feast and Famine》を付け、必死に抵抗を試みる吉森ではあったが、毎ターン都合3枚のカードを引いている齋藤は1ディスカードなど意に介さない。

 膨大なアドバンテージを得ている齋藤は《幻影の像/Phantasmal Image》で自身の《聖別されたスフィンクス/Consecrated Sphinx(MBS)》をコピーし、さらなるアドバンテージの拡大を図る。この《幻影の像/Phantasmal Image》こそ《ケッシグの狼の地/Kessig Wolf Run(ISD)》で葬ったものの、すでに二人の間には埋められようのないアドバンテージ差が生まれていた。

 手札が1枚しかない吉森に対し、齋藤が《破滅の刃/Doom Blade(CMD)》《瞬唱の魔道士/Snapcaster Mage(ISD)》《大修道士、エリシュ・ノーン/Elesh Norn, Grand Cenobite》と余りある手札の脅威を解き放つと、吉森は投了を宣言した。

齋藤 2-0 吉森

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