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Round 2: 後藤 祐征(愛知) vs. 矢取 直幸(愛知)

Round 2: 後藤 祐征(愛知) vs. 矢取 直幸(愛知)

By Atsushi Ito


 2回戦でフィーチャーエリアに呼ばれたのは、優勝候補の1人。

 すなわち「Finalsといえばこの男」、09年と去年のFinalsを2年連続トップ8の後藤だ。しかもトップ8→準優勝と来ているため、今年こそは優勝したいといったところだろう。

 対戦相手の矢取も同じく愛知のプレイヤーということもあり、地元勢対決となったわけだが、矢取の方はフィーチャーエリアに呼ばれるのが初めてらしく、少し緊張している様子。

 後藤の「3年連続トップ8」への覇道を、果たして矢取は阻むことができるか。

 デッキは後藤が緑赤《ケッシグの狼の地/Kessig Wolf Run》、対する矢取は緑白青の《出産の殻/Birthing Pod》である。


Game 1

 先手は後藤。《極楽鳥/Birds of Paradise》《真面目な身代わり/Solemn Simulacrum》《原始のタイタン/Primeval Titan》《業火のタイタン/Inferno Titan》とあるものの土地の枚数に若干の不安がある初手を強気にマリガンする。

 それでも《極楽鳥/Birds of Paradise》《太陽の宝球/Sphere of the Suns》と順調にマナを伸ばしていくが、肝心の《原始のタイタン/Primeval Titan》《業火のタイタン/Inferno Titan》を引いておらず、《流転の護符/Quicksilver Amulet》が手札で寂しそうに佇んでいる中で《墨蛾の生息地/Inkmoth Nexus》2枚による毒ビートを敢行することくらいしかできない。

 対する矢取は、2ターン目《ヴィリジアンの密使/Viridian Emissary》から3ターン目にはしっかり引き込んでいた《出産の殻/Birthing Pod》を設置。

 その《ヴィリジアンの密使/Viridian Emissary》こそ4ターン目のアップキープに《感電破/Galvanic Blast》されるものの、2枚目の《ヴィリジアンの密使/Viridian Emissary》をプレイから《刃の接合者/Blade Splicer》をサーチと順調そのもの。

 これはこのまま矢取のペースか?と思われたが、そこはさすがというべきか。後藤が返しで何とか《業火のタイタン/Inferno Titan》を引きこんで、《刃の接合者/Blade Splicer》本体を処理しつつ矢取のライフにプレッシャーをかける。

 しかし矢取も《クローン/Clone》系クリーチャーが豊富な《出産の殻/Birthing Pod》デッキだけあって、返しで待ってましたとばかりに《幻影の像/Phantasmal Image》でコピー。即座に《出産の殻/Birthing Pod》を起動すると、5ターン目にして矢取の場に《大修道士、エリシュ・ノーン/Elesh Norn, Grand Cenobite》が降臨してしまう。

矢取 直幸

矢取 直幸

 後藤も2体目の《業火のタイタン/Inferno Titan》で矢取の5/5ゴーレム・トークンを処理しつつこれに対抗しようとするが、回りだした矢取の《出産の殻/Birthing Pod》デッキの動きはそれを遥かに上回るものだった。

 まず2枚目の《出産の殻/Birthing Pod》を設置。続けて《極楽鳥/Birds of Paradise》プレイから《幻影の像/Phantasmal Image》をサーチ(《業火のタイタン/Inferno Titan》コピー)し、さらにそれを生け贄にしての2枚目の《出産の殻/Birthing Pod》起動が盤面にもたらしたのは、あろうことか《囁く者、シェオルドレッド/Sheoldred, Whispering One》!!

 《大修道士、エリシュ・ノーン/Elesh Norn, Grand Cenobite》のせいで《墨蛾の生息地/Inkmoth Nexus》が起動できない今、後藤がせっかくプレイしたばかりの《業火のタイタン/Inferno Titan》が無残にも屠られていく。

 それでも度重なるファイレクシア・マナ支払いで矢取のライフも射程圏まで落ちてきてはいるのだが、返しのドローで後藤はあと2点を詰めきることができず、あえなく撲殺されてしまった。

後藤 0-1 矢取


Game 2

 今度は後手番の矢取が1回マリガンしてのゲームスタート。

 後藤が《不屈の自然/Rampant Growth》《太陽の宝球/Sphere of the Suns》と順調にマナを伸ばすのに対し、矢取の初動は3ターン目《ヴィリジアンの密使/Viridian Emissary》といささか調子が悪そう。中核となる《出産の殻/Birthing Pod》も引けていない。

 そのまま後藤が5ターン目に《業火のタイタン/Inferno Titan》をプレイすると、《瞬間凍結/Flashfreeze》を持っているブラフでマナを立たせていた矢取はこれを通すしかない。

 続くターンにも2枚目の《業火のタイタン/Inferno Titan》がプレイされると、《酸のスライム/Acidic Slime》《酸のスライム/Acidic Slime》《死体生まれのグリムグリン/Grimgrin, Corpse-Born》《剃刀のヒポグリフ/Razor Hippogriff》《ワームとぐろエンジン/Wurmcoil Engine》と見事に重いところばかり引き込んでいた矢取は投了せざるをえず、勝負は3本目へともつれこんだ。

後藤 1-1 矢取


Game 3

 矢取が待望の先手となるが、土地5枚に《極楽鳥/Birds of Paradise》《ファイレクシアの変形者/Phyrexian Metamorph》という初手をさすがにキープできず、再び6枚スタートとなってしまう。

 それでも何とか3ターン目に《刃の接合者/Blade Splicer》を送り出すが、対する後藤は《太陽の宝球/Sphere of the Suns》を2ターン目と3ターン目に連打してマナブースト。このままでは最速4ターン目タイタンを実現されてしまう矢取は、《忘却の輪/Oblivion Ring》で相手を遅らせつつ、4点クロックで今のうちにできるだけダメージを蓄積させていく。

 矢取の手札には《攻撃的な行動/Act of Aggression》が眠っており、《業火のタイタン/Inferno Titan》のコントロールを奪えれば一撃必殺も狙えるプランだ。

後藤 祐征

後藤 祐征

 しかし、やはりFinalsと後藤は相性が良いのだろうか。

 サイドインした《転倒の磁石/Tumble Magnet》をベストタイミングで引きこむと、タイタン降臨前の露払いとする。返す矢取はマナスクリュー気味な上に《出産の殻/Birthing Pod》も引けておらず、《ヴィリジアンの密使/Viridian Emissary》をキャストすることしかできない。

 そしてついに5ターン目、後藤の《原始のタイタン/Primeval Titan》が降臨してしまう。

 矢取は《攻撃的な行動/Act of Aggression》プランが《転倒の磁石/Tumble Magnet》に封じられている上、残りの手札は《酸のスライム/Acidic Slime》《死体生まれのグリムグリン/Grimgrin, Corpse-Born》《霜のタイタン/Frost Titan》とまたも重いカードばかり寄ってきており、身動きがとれない。

 さらに後藤がダメ押しとばかりに2体目の《原始のタイタン/Primeval Titan》、2枚目の《転倒の磁石/Tumble Magnet》と立て続けにキャストすると、圧倒的な盤面に加えて4枚の《墨蛾の生息地/Inkmoth Nexus》と2枚の《ケッシグの狼の地/Kessig Wolf Run》という布陣を前に、矢取は投了を余儀なくされたのだった。

後藤 2-1 矢取

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