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【戦略記事】 チーム齋藤/津村/高橋のデッキ構築 -Saito Method-

【戦略記事】 チーム齋藤/津村/高橋のデッキ構築 -Saito Method-

by Masashi Koyama

 かつて「One Spin」としてチームを組み、プロツアー・アトランタ2005でトップ4入賞を果たした齋藤友晴と津村健志。

 このグランプリ・北京2015で彼らがチームメイトとして迎えたのが同じく「Hareruya Pros」所属の高橋優太だ。

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 数々のチーム戦を経験し、会場内でも屈指の経験値を誇るこのチームは、デッキ構築からして、明らかに他のチームとは異質だ。

 初日を8勝1敗のポールポジションで終え、前途洋々の船出となった彼らは2日目にどのようなデッキを構築するのだろうか。

 英語版カバレージライターであるシム・チャップマン/Sim, Chapmanをして「Saito-Method」と言わしめるデッキ構築方法とは、果たして。

デッキ構築の様子

 まずは賑やかにカードの開封をすすめると、齋藤が「俺、カードを綺麗に並べる特殊能力を持ってるから(笑)」と冗談を飛ばしながら全てのカードを色別に並べていく。

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 そして、3人が一斉に立ち上がり全てのカードを俯瞰しながらそれぞれが作るべきデッキの色の組み合わせを考える。

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齋藤「2個目が難しいな。1つ目はみんな同じだろうけど」

高橋「そうだね」

 次に一斉に各々が考えた色の組み合わせを提示し、すり合わせていく。最初のそれぞれのプランは以下の通りだ。

齋藤:赤緑・青黒・白黒or青赤

津村:赤緑・青黒or白黒・青赤or青白

高橋:赤緑・青黒or赤黒・白黒or青白

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 どうやら、3枚の《林の喧騒者/Grove Rumbler(BFZ)》など強力な上陸カードが多く揃っている赤緑は満場一致のようで、まずは齋藤プランの赤緑、青黒、白黒のデッキを仮組みに入る。

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 そして、仮組みが終わると、今度はそれぞれのデッキに対して点数をつける作業に入る。

齋藤「これ(赤緑)は(10点満点中)8〜9点あるね」

高橋「青黒は6点かな」

津村「白黒は7点?」

 それぞれが各デッキにつけた点数は以下の通り。

齋藤:赤緑/8点 青黒/6点 白黒/6点

高橋:赤緑/8点 青黒/7点 白黒/6点

津村:赤緑/8点 青黒/7点 白黒/7点

 ここで赤緑上陸デッキが満場一致で確定すると、齋藤と津村が評価の低かった青黒・白黒の色の組み合わせを変え、残る2つのデッキを作り始める。

 この時点で残り時間は35分。

 齋藤がまず並べた赤黒を見て声を上げる。

齋藤「これ強くない?」

津村・高橋「強い!」

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 複数枚の《棘撃ちドローン/Nettle Drone(BFZ)》《威圧ドローン/Dominator Drone(BFZ)》など優秀な欠色クリーチャーたちが揃っている赤黒デッキは、津村・高橋の予想通り強力なデッキになったようだ。

 一方、津村は残るデッキの扱いに苦慮していたが、赤白と青白を天秤にかけ、青白に再度組み替えたところで、一度落ち着いてそれぞれのデッキについて点数を再提示していく。

齋藤:赤黒/9点 青白/7点

津村:赤黒/9点 青白/7点

高橋:赤黒/9点 青白/7点

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 ここで齋藤が「これ以上の組み合わせ思いつく? 俺はないかな」と声をかけ、2人が同意したところで各プレイヤーの使用デッキを決め、最後の調整に入る。

 最終的な各々の使用デッキは以下の通りだ。

齋藤:青白

津村:赤黒

高橋:赤緑タッチ青

 この時点で残り時間は20分強。

 ここから齋藤が《ドラーナの使者/Drana's Emissary(BFZ)》《深水の大喰らい/Fathom Feeder(BFZ)》をタッチするかどうかで悩むが、安定性を取りタッチは無し。

 サイドボードの割り振りなどで時間がかかり、デッキリスト記入を始めたのは残り5分を切ってからだったが、なんとか無事に記入を終え、2日目のラウンドを迎えることになった。

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