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【観戦記事】 準決勝:チーム 石村/井川/瀧村 vs. チーム Wescoe/Hoaen/Hron

【観戦記事】 準決勝:チーム 石村/井川/瀧村 vs. チーム Wescoe/Hoaen/Hron

By Masashi Koyama

 プロツアー王者。マジックプレイヤーなら誰しもが憧れるこの称号を、先週のプロツアー『戦乱のゼンディカー』で手に入れた男がいる。

 それが瀧村和幸だ。

 彼はこの北京の地で、2週連続で王座を手に入れるべく、石村信太朗、井川良彦というプロツアーサンデー経験者を仲間にこの決勝ラウンドまで駆け上がってきた。

 だが、この準決勝で相まみえる相手は、強い。

 かつてのリミテッドマスター、リッチ・ホーエン/Rich Hoaenに加え2人のプロツアーチャンピオン、すなわちマイク・フロン/Mike Hronとクレイグ・ウェスコー/Craig Wescoeを擁するチームが、圧倒的な強さで予選ラウンドを勝ち上がってきた。

 だが今、瀧村には頼もしい仲間がいる。長丁場のグランプリを励まし合い、時には意見をぶつけあい、ここまでともに登ってきた素晴らしい仲間が。

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 さあ、最強の相手に対し、最高の仲間と、プレイオフを始めよう。

 目指すべきはただ一つ、グランプリの頂点だ。

瀧村 vs. フロン

 瀧村がマリガンしてゲームスタート、試合はいきなり山場を迎える。

 《沼/Swamp(DTK)》《荒廃した湿原/Blighted Fen(BFZ)》の土地2枚でスタートしたフロンが何もできないままマナストップ。

 瀧村も一度は3枚で土地が止まるものの、《岩屋の衛生兵/Stone Haven Medic(BFZ)》《マキンディの滑り駆け/Makindi Sliderunner(BFZ)》を唱え、身動きできないフロンを攻め立てる。

 フロンがディスカードするのを尻目に、《オンドゥの勇者/Ondu Champion(BFZ)》を追加した瀧村がそのままフロンを殴り倒したのだった。

瀧村 1-0 フロン

井川 vs. ホーエン

 先手を取ったのは後攻の井川。《岩屋の衛生兵/Stone Haven Medic(BFZ)》《ニルカーナの暗殺者/Nirkana Assassin(BFZ)》でまずはクリーチャーを揃える。

 一方、青赤欠色のホーエンは《霧の侵入者/Mist Intruder(BFZ)》《棘撃ちドローン/Nettle Drone(BFZ)》で戦場を押し戻し、ダメージレースを逆転しにかかる。

 マナフラッド気味の井川はなんとか盤面を押し返したいところだが、いかんせん《棘撃ちドローン/Nettle Drone(BFZ)》が止まらない。

 一方のホーエンは順調に欠色のスペルを引き続け、完全に試合の流れを掴むと、《棘撃ちドローン/Nettle Drone(BFZ)》が大暴れ。まずは1本目を先取したのだった。

井川 0-1 ホーエン

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瀧村 vs. フロン

 フロンが《殺戮の先陣/Forerunner of Slaughter(BFZ)》《ヴァラクートの発動者/Valakut Invoker(BFZ)》、瀧村が《マキンディの滑り駆け/Makindi Sliderunner(BFZ)》でスタート。

 事態が一変したのはフロンが召喚した《ハグラの名射手/Hagra Sharpshooter(BFZ)》が機能し始めてしまった時だ。

 クリーチャーのほぼ全てがこの殺戮兵器に飲み込まれてしまう瀧村は一気に窮地に追い込まれる。

 ブロッカーとして《オンドゥの勇者/Ondu Champion(BFZ)》を立ててみるものの、《破滅の道/Ruinous Path(BFZ)》で除去されてしまい万事休す。

 無人の荒野をフロンの軍勢が駆け抜けることになった。

瀧村 1-1 フロン

井川 vs. ホーエン

 一方、井川は《カラストリアの夜警/Kalastria Nightwatch(BFZ)》2体でホーエンを圧倒していた。

 ダメージレースで先行し、かつサイズでも勝る井川が押し切り、星をタイに戻したのだった。

井川 1-1 ホーエン

石村 vs. ウェスコー

 他の2卓がゲームを2本ずつ終えたところで、石村とウェスコーは長い長い第1ゲームを戦っていた。

 ウェスコーの飛行軍団に対し、石村は《彼方より/From Beyond(BFZ)》から湧き出る無数のエルドラージ・末裔・トークンで圧倒していた。

 ジリ貧のウェスコーは《深海の主、キオーラ/Kiora, Master of the Depths(BFZ)》を降り立たせるが、あえなく退場してしまう。頼みの綱のフライヤーである《波翼の精霊/Wave-Wing Elemental(BFZ)》が《血統の解体者/Brood Butcher(BFZ)》に除去されてしまうと万事休す。

 石村の大量のエルドラージ・トークンたちが《大群の殺到/Swarm Surge(BFZ)》で文字通りホーエンに殺到し、ロングゲームに終止符を打ったのだった。

石村 1-0 ウェスコー

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瀧村 vs. フロン

 石村が一本を取り、何とかこのゲームをもぎ取りたい瀧村だったが、土地を《山/Mountain(C14)》しか引くことができず、フロンの《泥這い/Sludge Crawler(BFZ)》《威圧ドローン/Dominator Drone(BFZ)》✕2、《殺戮の先陣/Forerunner of Slaughter(BFZ)》の猛攻を止めることができない。

 なんとか《穴掘り土百足/Tunneling Geopede(BFZ)》と《オンドゥの勇者/Ondu Champion(BFZ)》をブロッカーとして出すものの、単純に物量差で圧倒されてしまい、そのままフロンに屈することとなってしまった。

瀧村 1-2 フロン

井川 vs. ホーエン

 負けられない戦いとなった井川。ホーエンの《雲マンタ/Cloud Manta(BFZ)》《霧の侵入者/Mist Intruder(BFZ)》に対し《コーの刃振り/Kor Bladewhirl(BFZ)》で立ち向かう。

 井川は2ゲーム目を決めた《カラストリアの夜警/Kalastria Nightwatch(BFZ)》を召喚するが、ホーエンの《霞の徘徊者/Murk Strider(BFZ)》《掴み掛かる水流/Clutch of Currents(BFZ)》で2度バウンスされ大きくテンポを取られてしまう。

 その間に井川にコツコツとダメージを刻んでいたホーエンの軍団がダメージレースを大きくリードする。

 井川は何か手はないかと模索するが、テンポの損失が響き、無念の準決勝敗退となったのだった。

井川 1-2 ホーエン

チーム Wescoe/Hoaen/Hronが決勝戦進出!

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