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【戦略記事】 渡辺雄也のシールドデッキ構築

【戦略記事】 渡辺雄也のシールドデッキ構築

By Hisaya Tanaka

 『モダンマスターズ 2015年版』が発売されて1週間。発売直後の週末、そして3日前に同セットが導入されたMagic Onlineで、かなりの数のドラフトをこなしてきたというプラチナプロ・渡辺 雄也(東京)に、この環境のシールドと今回のデッキ構築について話を聞いてみました。

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――デッキ構築はいかがでしたか?

渡辺:2色に絞るまでは早かったですね。5分くらいかな。白赤親和と黒緑トークンの2つです。

――その2つは甲乙付け難かった?

 2つともデッキとしてはまあまあですね。中の中です。ただ一番やりたかった黒緑トークンの低マナ域が弱くて、そこをアーティファクトには頼らないといけなそうだったので、どうすれば良いか考えるのに時間がかかりました。

――《まばゆい魂喰い/Blinding Souleater(NPH)》や《鎌切り/Sickleslicer(NPH)》ですね

 はい、ただ僕の結論ではアーティファクトは使えるものを全部入れるか、ほぼ全部入れないのどちらかが良いと思っていて、その例外は《まばゆい魂喰い/Blinding Souleater(NPH)》《迫撃鞘/Mortarpod(MBS)》《きらめく鷹の偶像/Glint Hawk Idol(SOM)》あたりなんです。

――他のアーティファクトはダメですか?

 この環境を練習すると、《解呪/Disenchant(TSB)》系のカードをメインに入れようという結論になりがちなのですが、そういう相手に合わせたデッキ構築をしてしまって、中途半端な枚数のアーティファクトがデッキに入るのは良くないと思っています。その点、さっき挙げた3つのカードは除去されなければ盤面を支配する可能性があります。そういう、除去されて当然、されなければ勝てるカードだけをデッキに入れておきたいです。ですので、当たり障りないからと《陰極器/Cathodion(MRD)》や《鎌切り/Sickleslicer(NPH)》を、親和・金属術でないデッキに入れるのは間違いかなと。

――ではこの黒緑トークンは。

 低マナ域が弱く補填するカードがないので、メインデッキにはし難いです。《軋み森のしもべ/Creakwood Liege》《蟻の女王/Ant Queen(M10)》《大竜巻/Savage Twister》などがあって良いデッキなんですが、序盤のカードが足りなくて攻めることができなくて、受けることから始まってしまうので。

 その代わり、サイド後はほぼこのデッキになると思います。もう片方の白赤親和に対してアーティファクト除去がサイドインされてくるであろう点と、その《天羅至の掌握/Terashi's Grasp》《隔離する活力/Sundering Vitae》が入ってくる相手には《死の印/Deathmark》が効くはずなので。

――では、そのメインとなる白赤親和ですが。

 青と少しだけ迷ったのですが、青だと2マナ域が弱いことと、《頭蓋囲い/Cranial Plating》2枚を装備する時に先制攻撃のクリーチャーがいる赤のほうがデッキに合っているなと思って、赤を選びました。

――《マイアの処罰者/Myr Enforcer(MRD)》2枚を採用していますが、このような親和デッキを組むためのアーティファクトの最低枚数はどのくらいでしょうか。

 16枚以上ですね。ただそれは親和デッキの枚数であって、金属術の時にはその枚数にこだわる必要はないと思います。例えば《錆びた秘宝/Rusted Relic(SOM)》を使っているのであれば、そのうち《錆びた秘宝/Rusted Relic(SOM)》が起動するくらいの枚数が最低ラインであって、弱いカードを使ってまで常に起動状態を保つ必要はない、という意味ですね。

――親和・金属術について話をしてもらったついでに、『モダンマスターズ 2015年版』カードの質問をしていきましょう。エルドラージはどうでしょうか。

 黒緑とか緑5色のフィニッシャー枠ですね。ですが、《コジレックの捕食者/Kozilek's Predator(ROE)》や《戦慄の徒食者/Dread Drone(ROE)》、《永遠溢れの杯/Everflowing Chalice》などの2マナジャンプのカードがない限りは使いたくないです。

――ドメイン(版図)は?

 ドメインは絶対にやりません。《不屈の自然/Rampant Growth(10E)》《旅人のガラクタ/Wayfarer's Bauble(5DN)》だけで土地を4〜5種類揃えるのは厳しいです。《木霊の手の内/Kodama's Reach(CHK)》みたいなカードがあればよかったんでしょうけど。「お帰りランド」もドメインの条件を満たせなくて意味がないので、なお駄目ですね。あと速いデッキもかなりいると思うので、それもマイナスです。

――最初のほうに話題になっていましたが、《解呪/Disenchant(TSB)》系カードのメイン採用についてはどうでしょう。

 《隔離する活力/Sundering Vitae》だけはマナがかからないことでテンポや奇襲性があるのでメインで採用しますが、他のカードは使いません。僕みたいな考え(アーティファクトは0かたくさん)の人もいるでしょうし。

――最後にこのデッキの突破目標をお願いします。

 2敗ですね。

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――ありがとうございました。がんばってください。

渡辺 雄也 - メインデッキ・白赤親和
グランプリ・千葉2015 / 『モダンマスターズ 2015年版』シールドデッキ
8 《平地》
7 《山》
1 《ダークスティールの城塞》

-土地(16)-

1 《宮廷のホムンクルス》
1 《コーの決闘者》
1 《突風掬い》
1 《魂光りの炎族》
1 《ヴィーアシーノの殺戮士》
1 《合金のマイア》
1 《まばゆい魂喰い》
1 《血のオーガ》
1 《陰極器》
1 《金属ガエル》
2 《マイアの処罰者》

-クリーチャー(12)-
1 《銅の甲殻》
1 《皮剥ぎの鞘》
1 《太陽の槍》
2 《頭蓋囲い》
2 《力強い跳躍》
1 《迫撃鞘》
1 《拘引》
1 《鎌切り》
1 《錆びた秘宝》
1 《幽体の行列》

-呪文(12)-
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渡辺 雄也 - サイドボード後デッキ・黒緑トークン
17 土地

-土地(17)-

1 《病に倒れたルサルカ》
1 《ナーリッドの群れ》
2 《希望の盗人》
1 《短剣爪のインプ》
1 《幽霊の変わり身》
1 《軋み森のしもべ》
1 《細胞質の根の血族》
1 《カヴーの上等王》
1 《コジレックの捕食者》
1 《蟻の女王》
1 《小走りの死神》
1 《根の血族の同盟者》

-クリーチャー(13)-
1 《骨の粉砕》
1 《死の印》
1 《巨森の蔦》
1 《名も無き転置》
1 《屍からの発生》
1 《不気味な苦悩》
1 《大竜巻》
1 《隔離する活力》
1 《種のばら撒き》

-呪文(9)-

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