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【観戦記事】 第7回戦:玉田 遼一(大阪) vs. 人見 将亮 (東京)

【観戦記事】 第7回戦:玉田 遼一(大阪) vs. 人見 将亮 (東京)

By 矢吹 哲也

 この第7回戦を迎えた時点で、946人の全参加者のうち全勝を維持しているプレイヤーは28人まで絞られた。そのうち日本人プレイヤーは8人。さらにその中のふたりが、ここで相見えることになった。

 今大会と同じモダン・フォーマットで行われたグランプリ・シンガポール2015を制した人見 将亮は、そのとき使用した「親和」を「『ドレッジ』に勝てない」と選択肢から外した。「モダンは押し付けるデッキが強く、後手土地1枚キープでも勝てるデッキを探した」と語る人見がテストを重ねて今大会の武器に選んだのは、「バーン」デッキだ。その選択はここまで成功しており、彼は不戦勝ふたつから勝利を重ね、全勝でフィーチャー・マッチ・エリアに足を踏み入れることになった。

 来週末に世界選手権2016への参戦を控える玉田 遼一は、「紅蓮術士の昇天」デッキを操りここまでその見事な手腕を存分に振るっている。「アジアのモダン・シーンでは『バーン』デッキが多いと睨み、《稲妻のらせん》を使いたかった」と語る玉田の相手は、まさにその「バーン」。彼の読みはここでさらなる勝利をもたらすだろうか。


海外グランプリの上位卓で戦うことになった玉田 遼一と人見 将亮。スピーディーな展開が繰り広げられる。

ゲーム展開

 先手の人見が《僧院の速槍》でスタート・ダッシュを決めると、対する玉田はそれを即《稲妻》で撃ち抜いた。続けて《裂け目の稲妻》を「待機」した人見に対して、玉田は《氷の中の存在》を繰り出す。人見の2枚目の《僧院の速槍》にも《稲妻》を差し向けた玉田だが、人見も「待機」が明けた《裂け目の稲妻》と《二股の稲妻》で《氷の中の存在》の除去に成功する。

 こうして序盤の攻防が落ち着くと、玉田はドロー呪文で手札を整えつつ、《稲妻のらせん》、《差し戻し》で人見のクリーチャー攻勢を阻んでいった。《紅蓮術士の昇天》の設置にも成功した彼は、これまで使用してきた呪文を重ねて「探索カウンター」を置いていき、「3枚引く」条件が整った《彼方の映像》を放った。ここで「さすがに」と敗北を悟った人見は、カードを片付けた。


人見の繰り出す速攻クリーチャーをひとつずつ対処し、玉田が第1ゲームを制した。

 2ゲーム目、人見は初手を見るなりマリガンを選択。土地4枚と《頭蓋割り》2枚の6枚を苦い顔でキープすると、占術で見たカードもライブラリーの一番下へ送った。2ターン目に《紅蓮術士の昇天》を設置した玉田は、《信仰無き物あさり》と《思考掃き》でドローを進める。対する人見はしばらく土地を引き続けアクションを起こせなかったが、なんとか《破壊的な享楽》を引き込むことに成功し、玉田の「昇天」は達成されなかった。


極限まで土地を削ったデッキを選択した人見だが、「フェッチで持ってこられる土地なくなるくらい引いた」と不運に見舞われた。

 玉田の次なる一手は《氷の中の存在》。軽量呪文の連打でこれを素早く「変身」させた玉田だったが、人見の《流刑への道》が攻撃を許さない。ここまでのやり取りの中で両者とも本体に火力を撃ち込んでいき、やがて人見が残りライフ5点、玉田が12点となった。

 そして迎えた終盤戦。意を決した人見が《稲妻》を撃ち込むと、玉田は《稲妻のらせん》。人見はそこへ《頭蓋割り》を重ね、玉田はそれに対応して《魔力変》。さらに追加の《稲妻のらせん》を差し向けると、それが決着の一打となったのだった。

玉田 2-0 人見

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