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Round 2: 津村 健志(大阪) vs. Roeland Van Straalen(イギリス)

Round 2: 津村 健志(大阪) vs. Roeland Van Straalen(イギリス)

By Shiro Wakayama


 津村、大礒という日本が、いや、広島という地が生んだ世界的な二人のスーパースター。しばしトーナメントマジックから遠ざかっていた二人は、今大会はBye1で迎えたとのこと。
 週刊連載『津村健志の「先取り!」スタンダード・アナライズ』でおなじみの津村は、その豊富かつ最新の情報を生かして、どんなデッキで出場しているのか?


Game 1

津村 健志
津村 健志

 先手はRoeland。お互いにマリガン無しでゲームはスタート。
 《島/Island》、《沼/Swamp》とセットするRoelandに対して、《不屈の自然/Rampant Growth》からマナブーストをさせる津村。
 X=2で《緑の太陽の頂点/Green Sun's Zenith》をプレイ。《ヴィリジアンの密使/Viridian Emissary》をサーチして、さらに《極楽鳥/Birds of Paradise》を追加。淡々と土地を置くRoelandに対して、強固なマナベースを構築する津村。
 《禁忌の錬金術/Forbidden Alchemy》で淡々と手札を整えるRoelandに対して、津村の《酸のスライム/Acidic Slime(M12)》が、彼の土地を破壊して、マナ差を開いていく。

 ここで、《業火のタイタン/Inferno Titan》をダメ押しとばかりにプレイする津村だが、これは《雲散霧消/Dissipate》で弾かれる。しかし、《ヴィリジアンの密使/Viridian Emissary》と《酸のスライム/Acidic Slime(M12)》がクロックを刻み続けて、Roelandのライフは10まで落ち込んでしまう。

 《ヴィリジアンの密使/Viridian Emissary》を追加して、じわりじわりとクロックを増やしていく津村。いずれ訪れるであろう、大物に対する除去を温存したいところだが、たまらず《酸のスライム/Acidic Slime(M12)》に《喉首狙い/Go for the Throat》をプレイするRoeland。

 何とか挽回の目を探し、《熟慮/Think Twice》を表裏でプレイするRoeland。しかし、彼の表情は依然厳しそうなまま。

 手札に《原初の狩人、ガラク/Garruk, Primal Hunter(M12)》を温存しながら、クロックを刻む津村に対して、《瞬唱の魔道士/Snapcaster Mage》から《喉首狙い/Go for the Throat》フラッシュバックで、津村の攻め手をさばこうとするRoeland。
 しかし、このアクションの隙に乗じて、《原初の狩人、ガラク/Garruk, Primal Hunter(M12)》を着地させる津村。一度獲得したマウントポジションを崩さない。

 Roelandもタイミングをうかがっていた《聖別されたスフィンクス/Consecrated Sphinx》をプレイするも、これは自らのアップキープに落ち着いて《内にいる獣/Beast Within》で対処する津村。

 さらに《原始のタイタン/Primeval Titan》で圧倒的なマナを増やす津村。これはすぐに《喉首狙い/Go for the Throat》されてしまうも、このタイタンが持ってきた《ケッシグの狼の地/Kessig Wolf Run》が、彼のコントロールする、ビーストトークンを強烈にパンプすると、Roelandのライフはゼロを下回った。

津村 1-0 Roeland


Game 2

Roeland Van Straalen
Roeland Van Straalen

 お互いに仲良くマリガンを宣言。津村は、《原初の狩人、ガラク/Garruk, Primal Hunter(M12)》2枚と土地4枚というハンドを少し厳しい表情をしながらもキープを宣言。
 マリガン後ながらも、安定した土地の供給が行なわれているRoelandに対して、2ターン目に都合よく《ヴィリジアンの密使/Viridian Emissary》を引いた津村。だが、これは《雲散霧消/Dissipate》されてしまう。
 しかし、次なるターン、《不屈の自然/Rampant Growth(M12)》は通り、順調に《原初の狩人、ガラク/Garruk, Primal Hunter(M12)》がプレイできるマナ域までたどり着く。
 《禁忌の錬金術/Forbidden Alchemy》で手札を整理しつつ、《呪文滑り/Spellskite》をプレイ。さらに、津村の《原初の狩人、ガラク/Garruk, Primal Hunter(M12)》は《マナ漏出/Mana Leak》でしっかり弾き、青黒系のデッキが得意とする展開に持ち込む。
 津村はその後も良好なドローに恵まれ、さらに《酸のスライム/Acidic Slime(M12)》をプレイ。これは《瞬唱の魔道士/Snapcaster Mage》からの《雲散霧消/Dissipate》で捌かれてしまう。

 マリガン後、攻め手を緩めていない津村にたいして、後続が切れたと読んだのか、Roelandは移ろっていたゲームのイニシアチブを得ようと《血統の守り手/Bloodline Keeper》をプレイ。

 しかし、ホームタウンで戦う津村は、攻め手に事欠かない。

 なんと、《饗宴と飢餓の剣/Sword of Feast and Famine》プレイから、《墨蛾の生息地/Inkmoth Nexus》に装備させてアタック。アンタップされた土地から《原初の狩人、ガラク/Garruk, Primal Hunter(M12)》と、Roelandの予想を遥かに上回るであろうビッグアクションを成功させる。これまでにチクチクと乗せていた毒カウンターと合わせて、Roelandに蓄積された毒カウンターは5つとなる。

 これに対し、航空戦力で《原初の狩人、ガラク/Garruk, Primal Hunter(M12)》の忠誠度を減らそうとするRoelandだが、肝心の《墨蛾の生息地/Inkmoth Nexus》を除去するカードを持ち合わせておらず、毒カウンターは8個まで増える。

   さらに、アンタップしてリフレッシュしたマナベースからプレイされるのはX=6の《緑の太陽の頂点/Green Sun's Zenith》。当然サーチしてくるのは《原始のタイタン/Primeval Titan》。  前環境で、《溶鉄の尖峰、ヴァラクート/Valakut, the Molten Pinnacle》をサーチしてメタゲームの中心にあり続けた基本セット生まれのこのカードは、環境がローテーションしてもその強力さはまるで衰えない。サーチするカードは《ケッシグの狼の地/Kessig Wolf Run》と《墨蛾の生息地/Inkmoth Nexus》へと様変わりし、さらなる感染持ちのクロックが増えたところで、Roelandが投了した。   津村 2-0 Roeland


 《業火のタイタン/Inferno Titan》など、比較的珍しいフィニッシャーが採用されている、《ケッシグの狼の地/Kessig Wolf Run》デッキを使っている津村に簡単にインタビューしてみた。

―― 《業火のタイタン/Inferno Titan》って結構珍しいですね?
津村「人間デッキを食べに来ました。白緑デッキにはめちゃくちゃ強いですよ。勝って目立ちにきました。」

―― ケッシグランプ系のデッキは緑単色と赤緑型が多いけど、相性はどうですか?
津村「《ダングローブの長老/Dungrove Elder(M12)》も結局各タイタンで相打ち取れますし、結局は《原始のタイタン/Primeval Titan》引けるかどうかのゲームですね。」

―― 今回800人近くの参加者がいるようですが、要因はどんなことだと思いますか?
津村「広島っていう土地が人を惹き付けるんですよ。ほんとにすばらしい場所なので、グランプリは全部広島でやるようにウィザーズに掛け合ってきます!」

 マジックのこと以外は、比較的コメントが苦手らしい。次からはマジックのことに集中して聞いてみようと思う。

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