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Round 4: 渡辺 雄也(神奈川) vs. 清水 直樹(大阪)

Round 4: 渡辺 雄也(神奈川) vs. 清水 直樹(大阪)

By Shiro Wakayama


 かつて、日本の草の根のトーナメントが世界の最先端だった時代があった。SCGオープンや、MOの結果を見るよりも、日本の草の根の大会の結果を見ることが、勝利への一番の近道だった時代。
 その時代に、その草の根のトーナメントで鎬を削っていた二人は、いつからか世界を舞台に戦いはじめ、mtg-jp.comでコラムを連載し、当然のようにフィーチャーエリアへと呼ばれる強豪へと成長した。

 一人は渡辺 雄也。説明不要なのだが、あえて説明すると2009シーズン年間最優秀選手。今シーズンも、グランプリ・カンザスシティでの準優勝を皮切りに、グランプリ・上海、グランプリ・ピッツバーグでグランプリ2連覇という偉業を達成した、日本のトップをひた走る超強豪だ。
 もう一人は清水 直樹。社会人として働きながら、デッキ構築劇場という、まがまがしいデッキを紹介し続けるコラムを連載している。就職を機に関西へと引っ越した際には、"関東マジック史上最大の人材流出"と嘆かれたほどの逸材だ。

 鎬を削ったあの攻防戦。今なお続くここは最前線。

 フィーチャーエリアで、マジックと共に成長した二人が火花を散らす。


Game 1

渡辺 雄也
渡辺 雄也

 先手渡辺。お互いにマリガン無し。

 土地を置き、《熟慮/Think Twice》、《禁忌の錬金術/Forbidden Alchemy》と手札を整備していく渡辺に対して、清水はゆっくりと土地を置くのみで、何もしない。コントロール対決で非常に重要な、ランド置きゲーで、先にランドが詰まったのは渡辺。恐らく使う機会が少ないであろう《審判の日/Day of Judgment》をディスカードする。

 渡辺がプレイした《禁忌の錬金術/Forbidden Alchemy》を《瞬唱の魔道士/Snapcaster Mage》からの《マナ漏出/Mana Leak》で捌こうとするが、これはすぐさま《破滅の刃/Doom Blade》。
 さらに、《月皇ミケウス/Mikaeus, the Lunarch》をプレイする清水だが、これも《破滅の刃/Doom Blade》されてしまう。

 少しのつばぜり合いの後、再びドローゴーが続く。
 お互いにまた手札が充実したところで、再び清水が動く。《月皇ミケウス/Mikaeus, the Lunarch》をX=2でプレイ。
 しかしこれも、渡辺が《瞬唱の魔道士/Snapcaster Mage》を《マナ漏出/Mana Leak》の打ち合いで場に着地させた後に《破滅の刃/Doom Blade》をフラッシュバックして除去。
 そして、この場に降り立った《瞬唱の魔道士/Snapcaster Mage》は、清水の《はらわた撃ち/Gut Shot》で対処と、互いにけん制を続けるが、手札を必要以上に減らすことはなく、ゲームの主導権はどちらに傾くか全くわからない状態。

 しかし、やや少な目に土地を引いている渡辺の方が手札は多く、リソースの差では不利がついている清水が、《雲散霧消/Dissipate》を手札に抱えながらの《エルズペス・ティレル/Elspeth Tirel》。しかし、これは躊躇の無い《マナ漏出/Mana Leak》でカウンターされてしまう。

 さらに、このアクションの返しで、とうとう渡辺の場に《ヴェールのリリアナ/Liliana of the Veil》が降り立ち、ディスカード能力で清水のハンドは0に。対する渡辺のハンドは3。
 大きくリソース差が付き、さらに渡辺が《熟慮/Think Twice》の表裏でハンドを充実させ始める。
 時間がかかりそうなこのマッチアップで、あと2本取り返さなければいけない清水は、次のゲームへと意識を切り替えた。

渡辺 1-0 清水


Game 2

清水 直樹

清水 直樹

 またしても、コントロール対決の醍醐味ともいえるようなランドの置きあいになるかと思いきや、清水が《深夜の出没/Midnight Haunting》によってインスタントタイミングでクロックを生成。これに対して渡辺は《禁忌の錬金術/Forbidden Alchemy》で静かに対抗策をライブラリーに求める。

 しかし、不用意にメインフェイズに動くことはできず、《熟慮/Think Twice》等を使って、ギリギリまで清水の攻撃を引き付ける。
 清水は清水で、これが好機と、《瞬唱の魔道士/Snapcaster Mage》で《深夜の出没/Midnight Haunting》をフラッシュバックしようとするが、これは《雲散霧消/Dissipate》される。だが《深夜の出没/Midnight Haunting》を自力でライブラリーから引き当て、クロックを4とする。
 こうなると、渡辺も悠長なことは言っていられなくなり、《瞬唱の魔道士/Snapcaster Mage》から《禁忌の錬金術/Forbidden Alchemy》と少し無理矢理にでも対抗策を探しに走る。

 1体は《破滅の刃/Doom Blade》で処理するものの、3体の飛行トークンに削られた渡辺のライフは早くも7に。
 そして、今まで辛抱強く渡辺のライフを削っていた清水が初めてメインフェイズに動く。《饗宴と飢餓の剣/Sword of Feast and Famine》をプレイ。
 だが、渡辺は《雲散霧消/Dissipate》。さらに、ここから大きく大きく悩んで、清水も《マナ漏出/Mana Leak》をプレイするものの、さらなる《マナ漏出/Mana Leak》で《饗宴と飢餓の剣/Sword of Feast and Famine》を追放。盤面は劣勢なものの、清水をフルタップさせることに成功する。
 ここまで辛抱強く待ち続けていた渡辺。《聖別されたスフィンクス/Consecrated Sphinx》、《ヴェールのリリアナ/Liliana of the Veil》と動き、盤面を大きくひっくり返す。
 だが、清水だってここまで戦力を温存しながら戦っていたわけで、手札からは当然二の矢が飛んでくる。《エルズペス・ティレル/Elspeth Tirel》をプレイ。+能力を起動する。当然目的はライフゲインでは無く、次なるターンに炸裂するであろう最終奥義だ。

 先ほどまで、渡辺のライフを削っていたトークンが、《瞬唱の魔道士/Snapcaster Mage》と《聖別されたスフィンクス/Consecrated Sphinx》のアタックを受け止め、《エルズペス・ティレル/Elspeth Tirel》を守りながら霧散していく。
 そして、《エルズペス・ティレル/Elspeth Tirel》がその奥義を発動し、《聖別されたスフィンクス/Consecrated Sphinx》と《ヴェールのリリアナ/Liliana of the Veil》は破壊。
 劣勢を跳ね返した清水だが、《深夜の出没/Midnight Haunting》をカウンターされ、《聖別されたスフィンクス/Consecrated Sphinx》も《破滅の刃/Doom Blade》で対処されてしまい、リソースが尽きてしまった清水は、敗北を認めた。

渡辺 2-0 清水

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