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Round 7: 中島 主税(東京) vs. 山本 明聖(和歌山)

Round 7: 中島 主税(東京) vs. 山本 明聖(和歌山)

By Shiro Wakayama


 ここまで全勝で来ている二人。

 日本マジック界創生の時代から、マジックと共に歩み続け、そのマジック人生で一番と言っても良いほどの活躍をしている中島。グランプリ・シンガポール(リンク先は英語)での準優勝。そしてプロツアー・フィラデルフィアでのTop4は記憶に新しい。
 円熟という言葉があまりにも似合う中島は現在30点のプロポイントを保持し、自身最高プロプレイヤーレベルの7、もしくは8をめざして戦っている。

 対する山本。プロツアー・京都2009では初出場でTop8入賞を果たすというシンデレラボーイ。そのシーズンではルーキー・オブ・ザ・イヤーレース第2位に甘んじてしまうものの、その直後The Finals2009で優勝するなど、その実力は折り紙つきである。

 奇しくも、マジックを扱うカードショップで働いている二人。ここで勝利して、二日目進出一番乗りをするのは、果たしてどちらか?
 

Game 1
中島 主税
中島 主税

 先手山本。お互いにマリガンは無し。

 ファーストアクションは後手中島の《トゲ撃ちの古老/Spikeshot Elder》。さらに《流城の貴族/Stromkirk Noble》と繋げ、山本にプレッシャーをかける。

 淡々と土地を置き続ける山本だったが、中島の2体のクリーチャーがアタックしてきたところで、《深夜の出没/Midnight Haunting》でブロッカーを用意する。1体は《トゲ撃ちの古老/Spikeshot Elder》で撃ち落としたものの、《流城の貴族/Stromkirk Noble》と残り1体が相打ちに。

 ここで攻守を交代しようと、山本が《刃砦の英雄/Hero of Bladehold》をプレイ。
 だが、この白い悪魔を何ら意に介さず、《トゲ撃ちの古老/Spikeshot Elder》をレッドゾーンに向かわせる中島。これをスルーしてライフを17とした山本に、《流城の貴族/Stromkirk Noble》をプレイしてターン終了。

 山本が《刃砦の英雄/Hero of Bladehold》を戦闘へ向かわせ、兵士トークンが出現し、計7点のクロックが登場するが、《刃砦の英雄/Hero of Bladehold》は予定調和的に《流城の貴族/Stromkirk Noble》でブロックされ、《電位の負荷/Volt Charge》で討ち取られる。中島のライフは16。

 さらに追加の脅威として《刃砦の英雄/Hero of Bladehold》の2枚目をプレイするのだが、これは《赤の太陽の頂点/Red Sun's Zenith》で即リムーヴ。

 ここまで、青白人間デッキかと思われていた山本のデッキだが、お互いに攻め手を欠いて一息ついたところで、山本がプレイしたのは《禁忌の錬金術/Forbidden Alchemy》。中島「すげーな・・・何だこのデッキ・・・」と呟く。
 少し面食らいながらも、中島は6枚目の土地を引き込んで、トークン2体を焼き払い、アタック。
 《禁忌の錬金術/Forbidden Alchemy》で有効牌を引けなかったのか、山本はドローゴーでターンを返す。
 ここで、一気に攻勢に出たい中島。大事に大事に温存していた《槌のコス/Koth of the Hammer》をプレイ。しかし、これは《瞬唱の魔道士/Snapcaster Mage》で《マナ漏出/Mana Leak》をフラッシュバックし、捌かれてしまう。

 そして、ここまでゲームの主導権を握りきれていなかった山本がビッグアクションに出る。
 《饗宴と飢餓の剣/Sword of Feast and Famine》をプレイして、《瞬唱の魔道士/Snapcaster Mage》に装備、アタック。手札と相談して、中島はこれをブロック。《トゲ撃ちの古老/Spikeshot Elder》が墓地へと落ちる。
 中島はここで2枚目の《槌のコス/Koth of the Hammer》をプレイして、《山/Mountain》をクリーチャー化しアタック。山本のライフを11まで落とし込み、さらに《嵐血の狂戦士/Stormblood Berserker(M12)》を狂喜状態でプレイ。《瞬唱の魔道士/Snapcaster Mage》へのけん制としつつ、いざとなれば能力によってブロックされづらいアタッカーとなる優良クリーチャーで場ににらみを利かす。

 カードを引いて一息ついて場の状況を確認する山本。《瞬唱の魔道士/Snapcaster Mage》を《槌のコス/Koth of the Hammer》に向かってアタックさせるが、ここは《嵐血の狂戦士/Stormblood Berserker(M12)》で相打ちに。《槌のコス/Koth of the Hammer》のカウンターを守りたい理由が手札にあるのだろうか?

 青いデッキのフィニッシャー代表、《聖別されたスフィンクス/Consecrated Sphinx》が、ここまでの熾烈な消耗戦の末に山本の場に着地する。赤単というデッキの特性上、かなり対処しづらい、神話レアを中島がどうさばくのか。

 手札を覗いたところ、残りの1枚は《赤の太陽の頂点/Red Sun's Zenith》。
 戦場には《山/Mountain》が5枚と《墨蛾の生息地/Inkmoth Nexus》が1枚。

 《槌のコス/Koth of the Hammer(SOM)》の能力を使うと、出せるマナは11マナ。1点足りない。土地を引けば、一撃11点で勝利できる中島。

 少し力を込めて、ゆっくりとライブラリトップのカードをめくる。
 捲れたカードは土地ではなく、

 0マナで打てる、新たなるファイレクシアがもたらした火力《はらわた撃ち/Gut Shot》。

 中島が、力強い引きで、Game 1をもぎ取った。

中島 1-0 山本


Game 2

 先手は山本。さくっとマリガンを宣言。
 後手の中島は、7枚の初手を見て大きく悩む。天を仰ぎ、机に突っ伏し、大きく悩んでマリガンを宣言。このマリガンが吉と出るか、凶と出るか・・・?

 ファーストアクションは後手中島の《流城の貴族/Stromkirk Noble》。さらに、土地を置くだけの山本に対して、《トゲ撃ちの古老/Spikeshot Elder》をプレイと、波に乗る中島。

 《流城の貴族/Stromkirk Noble》が大きく成長してはたまらないと《忘却の輪/Oblivion Ring》で凌ぐ山本。さらに中島の《槌のコス/Koth of the Hammer》を《瞬間凍結/Flashfreeze》と、Game 1と打って変わってコントロール然とした挙動を見せる。

 さらに土地を置くだけで構え続ける山本に対し、中島は次々とライブラリから後続を叩き付ける。
 《戦争と平和の剣/Sword of War and Peace》が通り、これが《トゲ撃ちの古老/Spikeshot Elder》に装備され、アタック。対処できなければ、ゲームを決めかねないほどの強力なシステムを創り上げる。

 だが、ここは《墨蛾の生息地/Inkmoth Nexus》でブロックしたのちに《神への捧げ物/Divine Offering》で《戦争と平和の剣/Sword of War and Peace》を破壊し、何とか踏みとどまる山本。

山本 明聖
山本 明聖

 そして、ピンチの後にはチャンスが来ると言わんばかりに、今まで力を溜めていた山本の逆襲が始まる。

 《瞬唱の魔道士/Snapcaster Mage》によるフラッシュバックで《神への捧げ物/Divine Offering》をプレイ。
 先ほど場に出てきた《燃え上がる憤怒の祭殿/Shrine of Burning Rage》を破壊しようとし、これは起動してライフゲインを防がれるものの、《饗宴と飢餓の剣/Sword of Feast and Famine》をプレイして、《瞬唱の魔道士/Snapcaster Mage》が纏う。
 そしてアタックされて、苦虫をつぶしたような顔で中島がディスカードするのは、《躁の蛮人/Manic Vandal(M12)》。

 このまま星を取り返されるかと思いきや、今期の中島はきちんと有効牌を引いてくる。改めて《躁の蛮人/Manic Vandal(M12)》を引き込み、《饗宴と飢餓の剣/Sword of Feast and Famine》を破壊。場をイーブンとする。
 それでも、山本は《深夜の出没/Midnight Haunting》でトークンを生成。これに対して中島は負けじと《渋面の溶岩使い/Grim Lavamancer》をプレイして、飛行トークンに対しても、時間はかかるものの対抗策を用意する。

 が、山本はさらにその上を行くドローで、《はらわた撃ち/Gut Shot》によって《渋面の溶岩使い/Grim Lavamancer》を除去。《躁の蛮人/Manic Vandal(M12)》と《瞬唱の魔道士/Snapcaster Mage》が相打ちし、飛行トークンは《四肢切断/Dismember》で1体を残して処理されるものの、残った1体が、何とか山本に1勝をもたらした。

中島 1-1 山本


Game 3

 先手中島。お互いにマリガンは無し。

 2ターン目の中島の《燃え上がる憤怒の祭殿/Shrine of Burning Rage》がファーストアクション。さらに《嵐血の狂戦士/Stormblood Berserker(M12)》を狂喜しない状態でプレイする中島。いまいち展開が冴えない。

 もたつき気味の中島に対して、山本は《神への捧げ物/Divine Offering》で《燃え上がる憤怒の祭殿/Shrine of Burning Rage》を破壊。ライフを22として、ゲームを長い方、長い方へと持っていく。

 中島の《槌のコス/Koth of the Hammer》も《瞬間凍結/Flashfreeze》で捌くと、ここで形勢逆転。《刃砦の英雄/Hero of Bladehold》をプレイして、一気に場の天秤を自らの側へ傾ける。

 これは《四肢切断/Dismember》で除去されてしまうものの、中島の後続はここで途絶えてしまい、ドローゴーする中島。
 山本は《深夜の出没/Midnight Haunting》をプレイして、少ないながらもクロックを用意。
 さらに《禁忌の錬金術/Forbidden Alchemy》から2枚目の《深夜の出没/Midnight Haunting》へと辿り着き、クロックを4とする。これにはたまらず、本来の力を発揮できないものの《電位の負荷/Volt Charge》でクロックを3へと減らす。

 だが、クロックを擁する山本が《禁忌の錬金術/Forbidden Alchemy》のフラッシュバックをできるほどに余裕を持ってしまうと、赤単というデッキが一気に盤面をひっくり返す事は難しい。

 山本が、2日目進出の第一陣に名乗りをあげた。

中島 1-2 山本

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