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Round 14: 野中 健太郎(大阪) vs. 田中 功一(兵庫)

Round 14: 野中 健太郎(大阪) vs. 田中 功一(兵庫)

By Shiro Wakayama


 現在2敗の野中。5年前のグランプリ・広島をはじめとして、数回グランプリTop8に入賞。プロツアーでも、Top8経験はないものの、Top16ラインには何度か滑り込んでおり、勝ち切れていないのが残念だが、確かな実力があるのは間違いない、大阪の強豪だ。
 使うのは緑単色型の《ケッシグの狼の地/Kessig Wolf Run》デッキ。《酸のスライム/Acidic Slime(M12)》を3枚、《内にいる獣/Beast Within》を4枚採用しているのが特徴的だ。
 
 対する兵庫の田中。イニストラード後、メタからは減っていった《出産の殻/Birthing Pod》デッキだが、これをずっと調整し続けてきたという。


Game 1

野中 健太郎
野中 健太郎

 先手は野中。
 野中は《ラノワールのエルフ/Llanowar Elves》、田中は《極楽鳥/Birds of Paradise》という滑り出しから、さらに野中が《極楽鳥/Birds of Paradise》を、田中は《アヴァシンの巡礼者/Avacyn's Pilgrim》を戦場に加える。
 さらに互いに《真面目な身代わり/Solemn Simulacrum(M12)》をプレイと、お互いにマナブーストに余念がない。
 お互い4ターン目には6マナに到達できるペースである。

 しかし、野中が6枚目の土地を引けず《真面目な身代わり/Solemn Simulacrum(M12)》でアタック。これは相打ちとなるが、キャントリップを含めても土地が引けない。

 6マナに到達されてしまうと一気に水をあけられてしまう可能性が高いため、《内にいる獣/Beast Within》で田中の土地を縛る。
 5マナへと後退した田中だが、ここで《酸のスライム/Acidic Slime(M12)》をプレイ。土地を割られてしまい、6マナに到達するどころか、4マナまでマナベースが壊れてしまう野中。
 
 何とか盛り返したい野中だが、土地を引き込めず、クロックを相手に作らせることになってしまうが、苦肉の策で2枚目の《内にいる獣/Beast Within》を《極楽鳥/Birds of Paradise》へと打ち込み、相手の動きを阻害する。
 が、ここで田中がプレイしたのは、《出産の殻/Birthing Pod》。先ほど土地を壊した《酸のスライム/Acidic Slime(M12)》は役目を終えて、6マナの生物をサーチするための生贄となる。

 そして、田中の戦場に湧いて出てきたのは《霜のタイタン/Frost Titan(M12)》。野中の《ラノワールのエルフ/Llanowar Elves》がアンタップしなくなることを指定、野中の動きを厳しく制限し、ターンを終了。

 自らのターン、ライブラリートップをちらりとのぞき見て、それが土地ではなかったことを確認すると、野中は素早くゲームを終了した。

野中 0-1 田中


Game 2

 先手は再び野中。
 野中が《極楽鳥/Birds of Paradise》、田中が《ヴィリジアンの密使/Viridian Emissary》と、緑を基調としたデッキのおなじみの動き。
 ここから野中は《真面目な身代わり/Solemn Simulacrum(M12)》をプレイ。さらにマナを伸ばす。
 田中はここで土地を伸ばすことができず、《出産の殻/Birthing Pod》をプレイして、次のターンからのシステム稼働の準備を仕込む。

 Game 1ではいいようにやられてしまった野中だが、X=3で《緑の太陽の頂点/Green Sun's Zenith》を起動すると、戦場へとサーチされてきたのは《ヴィリジアンの堕落者/Viridian Corrupter》。田中のデッキの心臓部である《出産の殻/Birthing Pod》を破壊して、一気に盤面を有利にする。

 苦しい場になってしまった田中は、依然として土地が止まってしまっており、《ヴィリジアンの密使/Viridian Emissary》を出すにとどまってしまう。
 
 さらに野中はダメ押しとばかりに《原初の狩人、ガラク/Garruk, Primal Hunter(M12)》をプレイ。トークンを出して盤面をより強固にしていく。

 《ヴィリジアンの密使/Viridian Emissary》の誘発型能力を起動すべく、《ヴィリジアンの密使/Viridian Emissary》を1体、《原初の狩人、ガラク/Garruk, Primal Hunter(M12)》に向けて特攻させる田中。
 これはブロックが成立。何とか4枚目の土地へたどり着くことを許可された。

 だが、野中の動きは完璧だった。《内にいる獣/Beast Within》で土地を破壊しつつ、《原初の狩人、ガラク/Garruk, Primal Hunter(M12)》の能力で手札を3枚補充。再度田中が特攻させた2枚目の《ヴィリジアンの密使/Viridian Emissary》をブロックして、サーチしてきた《平地/Plains》はX=5の《緑の太陽の頂点/Green Sun's Zenith》から《酸のスライム/Acidic Slime(M12)》でさらに破壊。

 マナが出れば激しく動きだす双方のデッキだが、丁寧に、しつこく、マナベースを攻めて、4マナにすら到達させなかった野中が星を取り返した。

野中 1-1 田中


Game 3

田中 功一
田中 功一

 最後のゲーム、またも田中の《アヴァシンの巡礼者/Avacyn's Pilgrim》、野中の《不屈の自然/Rampant Growth》とマナブーストからスタートし、先手の田中が《情け知らずのガラク/Garruk Relentless》をプレイ。いきなりマウントポジションをとる。

 緩い動きをしてしまうと、そのままプレインズウォーカーによって圧殺されてしまう。
 野中は、若干不利ではあるが、勝利への道を模索し、X=3で《緑の太陽の頂点/Green Sun's Zenith》。《ダングローブの長老/Dungrove Elder(M12)》をサーチする。

 少し余裕のある田中。《ヴィリジアンの密使/Viridian Emissary》を出して、《情け知らずのガラク/Garruk Relentless》で自らダメージを与え、これを変身。マナブーストをして、さらに《極楽鳥/Birds of Paradise》をプレイ。都合6マナを調達する。

 劣勢の野中だが、力強くライブラリトップから4枚目の土地を引き込み、《ダングローブの長老/Dungrove Elder(M12)》を《ヴェールの呪いのガラク/Garruk, the Veil-Cursed》へと向かわせるが、これは狼トークンでチャンプブロック。

 ここから、田中が独自のチューンを加えた《出産の殻/Birthing Pod》デッキが真骨頂を発揮する。

 《ヴェールの呪いのガラク/Garruk, the Veil-Cursed》が1/1の接死トークンを出しながら、《幻影の像/Phantasmal Image(M12)》で野中の《酸のスライム/Acidic Slime(M12)》をコピー。今度は田中が野中の土地を縛る。

 《ヴェールの呪いのガラク/Garruk, the Veil-Cursed》は《内にいる獣/Beast Within》によって処理されるものの、《出産の殻/Birthing Pod》で《酸のスライム/Acidic Slime(M12)》(《幻影の像/Phantasmal Image(M12)》によるコピー)を生贄に捧げて《太陽のタイタン/Sun Titan》をサーチ。墓地から釣るのは先ほど落ちた《幻影の像/Phantasmal Image(M12)》で、コピーするのは勿論、"野中の"《酸のスライム/Acidic Slime(M12)》。

 さらに、次なるターンには《酸のスライム/Acidic Slime(M12)》(またも《幻影の像/Phantasmal Image(M12)》によるコピー)を生け贄に捧げて《ワームとぐろエンジン/Wurmcoil Engine》をサーチ。

 さらには手札からは《霜のタイタン/Frost Titan(M12)》と、圧倒的なまでの盤面を創り上げ、野中を投了に追い込んだ。

野中 1-2 田中

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