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新ジャッジ誕生によせて ~ジャッジ試験にまつわるあれこれと、海外からの風~

新ジャッジ誕生によせて ~ジャッジ試験にまつわるあれこれと、海外からの風~

By Asako Seo


 今回のグランプリで、日本に新しくレベル1ジャッジが誕生しました。しかも、筆記試験の成績が百点満点だったそうです。
 その、本日レベル1の試験に合格した棚橋さんに、ジャッジ試験についてうかがいました。

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棚橋貴博さん


――合格おめでとうございます。しかも100点だったそうですね。

棚橋 「いえ、偶然です。ちょっとあやしい箇所が何箇所かあったんですが、運良く当たりました。合格ラインは越えてるだろうとは思ったんですが......」

――問題の内容について詳しく聞くことはできませんので、試験でだいたいどんなことをするのか、教えていただければと思います。面接試験なんですか?

棚橋 「先に筆記試験をやったあと、面談がありました。筆記試験は基本的なルールに関することと、大会の運営に関すること、たとえば『FNMでこういう違反がありました、それに対してあなたはどういう裁定をしますか?』というようなものですね。主にルールの問題で、そのほかジャッジとして知っておいたほうがいいことがいくらかです」

――その筆記試験が満点だったんですね。面談はどういうものなんですか?

棚橋 「まず、レベル1になりたい動機を聞かれて、自分はルールを調べたりするのが好きなほうなので、知識を深めたいから取りたいと答えました」

――正しいルールを極めたいtestingさんタイプなんですね。

棚橋 「そうですね、面接してもらったのがtestingさんで、同じタイプだって言われました(笑) それ以外にもいろいろ、運営に関する話などをしたんですが......緊張していて、だいぶ忘れてしまいました」

――試験の時間はどれくらいかかるんですか?

棚橋 「明確には決まってなくて、筆記だけで40分から1時間くらい、面談は30分以上しゃべってたと思いますが、人によって面談の時間は変わると思います」

――なるほど。今日はその試験のほかに、併催イベントのお仕事をされていたんですよね。

棚橋 「はい。フォイル争奪スタンダードの場所にいました。昨日は本戦です」

――ちょっと話がずれますが、今回は海外のジャッジの人が多いですよね。地元でやる際には英語でやりとりするようなことってなかったと思うんですが、今回やってみてどうでしたか?

棚橋 「余裕があるときはジェスチャーも交えてコミュニケーションするのは楽しかったりするんですけど、早く処理しなきゃいけない事案が来てテンパってるときだと、僕はあんまり英語得意じゃないので、うまく伝わらなくてもどかしいことがありました。とはいえ初めてのグランプリですし、すごく楽しかったです」

――そうですか。ちなみに棚橋さんはマジック歴自体はどれくらいなんですか?

棚橋 「小学校高学年か中学校のころに、エクソダスからオンスロートまでやっていて、それからだいぶ間が開いて基本セット2010から復帰しました」

――最初プレイヤーとしてマジックをやっていて、ジャッジになろうと思ったきっかけは何だったんですか?

棚橋 「地元は富山なんですが、日本選手権のときに、終わったあとでみんなでわーっと飲みに行って、イベントを手伝ってみたいからぱおさんに連絡をとってくれないかと知り合いの石川のジャッジにお願いして、初めてお手伝いをしたのが7月ですね。ええと、PTQフィラデルフィアと、海外のどこかのGPTを手伝って、それから9月にGPT広島の手伝いをして、今回が4回目です」

――けっこう最近なんですね。ぱおさんの手伝いをしようと思った理由は何ですか? 手伝ってほしいと言われたんですか?

棚橋 「いえ、こっちからアクションを取って手伝わせてほしいとお願いしたんです」

――それは「イベント運営の役に立ちたい」という思いがあったと。

棚橋 「うーん、そこまで立派なものではなくて、なんとなく憧れというか、前からやってみたいなぁと思っていて、機会があったからやってみたという感じですね。ルールを調べたりするのもわりと好きなんで、やってみようかな?というのがきっかけでした」

――なるほど。それでは最後に、今後の目標などありましたら。

棚橋 「とりあえずスタンダードのカードに関しては大丈夫なんですが、レガシーに関してはまだあやしいのが多いので、そっちも早くカバーできるようにならないと、と思っています」

――頑張ってください。どうもありがとうございました。


 ということでお話のとおり、「ルールのことをもっと知りたい」というきっかけからジャッジへの道のりが始まったようですが、筆記試験での満点という形で報われて本当によかったですね。
 こういった記事でもお伝えしていますとおり、ジャッジになるためのハードルは昔よりもずいぶんと低くなっています。

 これをお読みのあなたも、興味があれば入り口はすぐそこですよ。

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仕事中の棚橋さん


海外ジャッジの参加に関して

 さて、上記インタビューでも触れているように、今回のイベントでは、アジアを中心に海外から訪れたジャッジの姿が数多く見られました。
 なぜ、こんなに国際色豊かな感じになったのでしょうか?

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グランプリ広島に参加した海外ジャッジ勢の集合写真


 ヘッドジャッジの鈴木健二さんによれば、
「マジックのジャッジは世界中にいて、それぞれの国のジャッジがさまざまな知識や経験を持っています。日本人ジャッジだけで国内イベントを開催していると、どうしてもこのような知識を吸収することができません。さまざまな国のジャッジを招くことが、地域を超えた交流を深め、イベントを世界的に向上していくことにつながるでしょう」
 とのことでした。

 今後も大きなイベントでは海外ジャッジのお世話になることが増えてくることでしょう。
 それに、日本のグランプリでいろいろな国の人がいることに慣れておけば、プロツアーに行って海外プレイヤーと対戦するときなんかも安心ですよね。

 海外からいらっしゃったジャッジの皆さん、今後ともよろしくお願いします。

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