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【観戦記事】 準々決勝:瀧村 和幸(東京) vs. Lee, Shi Tian(香港)

【観戦記事】 準々決勝:瀧村 和幸(東京) vs. Lee, Shi Tian(香港)

By Masashi Koyama

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 実績的な面では決勝ラウンド進出者のうちトップ2と言えるふたりが、準々決勝で相対することとなってしまった。

 プロツアー『戦乱のゼンディカー』覇者、瀧村 和幸。

 プロツアーサンデーを5度経験しているプラチナ・プロ、リー・シー・ティエン/Lee, Shi Tian

 リーにとっては地元香港での2年ぶりとなるグランプリ。トップ8、そして地元戴冠への思いは間違いなく強いことだろう。

 筆者が「こっちだよ」と手招きすると「君がいるってことは日本人とやるのか......勘弁してよ!」と苦笑いしながらも「結局(優勝するなら)どこかでやらなきゃだよね」と早くもトロフィーへの思いを口にしている。

 少し遅れて瀧村がやってくると、場馴れしたふたりは笑顔で、それでいて真剣に準々決勝へと臨むのだった。


ゲーム1

 リーが《アダントの先兵/Adanto Vanguard(XLN)》から《身勝手な粗暴者/Headstrong Brute(XLN)》で猛攻を仕掛ける。瀧村の初動は4ターン目、《聖域探究者/Sanctum Seeker(XLN)》だが、リーは構わずフルアタック。これがが《身勝手な粗暴者/Headstrong Brute(XLN)》をブロックしたところで、リーは《風雲艦隊の紅蓮術士/Storm Fleet Pyromancer(XLN)》。クロックを継続しつつ厄介なレアを除去する。

 瀧村は《選定された助祭/Anointed Deacon(XLN)》を出してみるものの、リーがまたしてもためらいを見せることなくフルアタックすると早くもライフは1。

 さらにリーが追加戦力を召喚すると、瀧村は首を傾げて土地を畳んだのだった。

 試合開始からわずか5分の瞬殺劇だった。

瀧村 0-1 リー


瀧村 和幸

ゲーム2

 リーが《猛竜の相棒/Raptor Companion(XLN)》《激情の猛竜/Frenzied Raptor(XLN)》、瀧村が《軍団の征服者/Legion Conquistador(XLN)》(手札に加えたのは1枚)という2ゲーム目の立ち上がり。

 リーは《激情の猛竜/Frenzied Raptor(XLN)》で攻撃をせずターンを返すと、瀧村は先ほどの《軍団の征服者/Legion Conquistador(XLN)》の2体目を召喚し、リーの恐竜たちを足止めする。

 地上がダメなら空だと、リーは《プテロドンの騎士/Pterodon Knight(XLN)》を呼び出す。これに対し瀧村は《聖域探究者/Sanctum Seeker(XLN)》から《軍団の征服者/Legion Conquistador(XLN)》2体で攻撃。1体を《猛竜の相棒/Raptor Companion(XLN)》でブロックしたところで《卑怯な行為/Skulduggery(XLN)》を打ち込み、ダメージレースで先行していく。

 5マナに到達したリーは土地をすべて残してターンを返す。瀧村は《女王の工作員/Queen's Agent(XLN)》で見えたのは《崇高な阻止/Pious Interdiction(XLN)》。これを瀧村は残し、困ったリーは《蠱惑的な船員/Captivating Crew(XLN)》を唱えターンを終了。

 ターンをもらった瀧村は考えつつも《聖域探究者/Sanctum Seeker(XLN)》を失わないよう、それ以外で攻撃。能力が誘発しリーのライフは12。

ダメージレースを成立させない1枚

 《女王の工作員/Queen's Agent(XLN)》をリーが《激情の猛竜/Frenzied Raptor(XLN)》でブロックしたところで、瀧村は《鉤爪の切りつけ/Slash of Talons(XLN)》でこれを除去、さらに《不動のアルマサウルス/Steadfast Armasaur(XLN)》を追加し、天秤をどんどん自らに傾けていく。

 リーは《司教の兵士/Bishop's Soldier(XLN)》を召喚するものの、瀧村は《崇高な阻止/Pious Interdiction(XLN)》で《プテロドンの騎士/Pterodon Knight(XLN)》を無力化しフルアタック。

 リーは伸び切ったマナで《蠱惑的な船員/Captivating Crew(XLN)》を2回起動してみるが、ターンを返すやいなや瀧村のアクションを待つまでもなく手札にたまった土地を公開したのだった。

瀧村 1-1 リー


ゲーム3

 リーが《軍団の飛び刃/Skyblade of the Legion(XLN)》から《身勝手な粗暴者/Headstrong Brute(XLN)》、瀧村が《アダントの先兵/Adanto Vanguard(XLN)》から《司教の兵士/Bishop's Soldier(XLN)》と、ともに順調な序盤の展開。

 リーはこの《司教の兵士/Bishop's Soldier(XLN)》を《火炎砲発射/Firecannon Blast(XLN)》で、さらに先ほど圧倒的な支配力を見せた《聖域探究者/Sanctum Seeker(XLN)》を《決別の砲撃/Unfriendly Fire(XLN)》で焼き、攻撃を継続すると、《輝くエアロサウルス/Shining Aerosaur(XLN)》を呼び出し、アグロデッキらしく瀧村を攻めていく。

 一方の瀧村は《選定された助祭/Anointed Deacon(XLN)》を2体を並べ、すれ違いのダメージレースを一気に加速させる。

 すでにライフは瀧村が9、リーが8と互いに一桁に突入しており、リーとしてはパワー7まで育った吸血鬼による攻撃を安易に通すことはできない。結果、貴重な飛行クロックである《輝くエアロサウルス/Shining Aerosaur(XLN)》で相討ちを取るが、残されたブロッカーは心許ない。

 リーは綿密に計算し、《身勝手な粗暴者/Headstrong Brute(XLN)》で攻撃。これで瀧村のライフは6。そして《司教の兵士/Bishop's Soldier(XLN)》と《縄張り持ちの槌頭/Territorial Hammerskull(XLN)》を召喚し、今度は瀧村に対し脅威を突きつけてみせる。

 今度は悩まされる番となった瀧村。《アダントの先兵/Adanto Vanguard(XLN)》で攻撃し、これがリーの《司教の兵士/Bishop's Soldier(XLN)》と相討ちとなると《軍団の征服者/Legion Conquistador(XLN)》から《女王湾の兵士/Queen's Bay Soldier(XLN)》とブロッカーを並べ、リーの攻撃への防波堤を立てる。

 ゲームは二転三転し、またしても悩むところとなったリー。アタックとブロックのシミュレーションを綿密に練ると、意を決してフルアタック!


リー・シー・ティエン

 《選定された助祭/Anointed Deacon(XLN)》が《縄張り持ちの槌頭/Territorial Hammerskull(XLN)》にタップされたところで、《司教の兵士/Bishop's Soldier(XLN)》と《女王湾の兵士/Queen's Bay Soldier(XLN)》は《身勝手な粗暴者/Headstrong Brute(XLN)》をダブルブロック。

 しかし、ここでリーから《吸血鬼の士気/Vampire's Zeal(XLN)》が飛び出し、一方的に瀧村はブロッカーを減らされてしまう。


難解な盤面に頭を抱えるふたり

 ここでいよいよ完全に守勢に回らざるを得なくなった瀧村は、《軍団の征服者/Legion Conquistador(XLN)》と《指名手配の獄道者/Wanted Scoundrels(XLN)》を唱えターンエンド。ライフは3ながらも一応は耐えている盤面となるが、《軍団の飛び刃/Skyblade of the Legion(XLN)》が止まらない以上、3ターン以内に決着をつけなければいけない。

 あとは瀧村が《軍団の飛び刃/Skyblade of the Legion(XLN)》への対抗策か、クロックを加速させる何かを引けるか否かとなった。

 リーは《軍団の飛び刃/Skyblade of the Legion(XLN)》で攻撃。瀧村のライフは2。何も起こさずターンを返す。

 瀧村は《選定された助祭/Anointed Deacon(XLN)》で自身に修整を与え攻撃。《薄暮軍団の弩級艦/Dusk Legion Dreadnought(XLN)》を追加しターンを返す。リーのライフは5。

 リーは《軍団の飛び刃/Skyblade of the Legion(XLN)》で攻撃。瀧村のライフは1。リーは《激情の猛竜/Frenzied Raptor(XLN)》を召喚し、瀧村にターンをパス。

 瀧村は《薄暮軍団の弩級艦/Dusk Legion Dreadnought(XLN)》に乗り込み攻撃。リーはチャンプブロックでブロッカーを失った。

 そして、リーは《軍団の飛び刃/Skyblade of the Legion(XLN)》で攻撃。瀧村のライフは――


 

 瀧村は《軍団の飛び刃/Skyblade of the Legion(XLN)》を止めることができず、リーに握手を求めたのだった。


瀧村 1-2 リー

リー・シー・ティエンが準決勝進出!

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