EVENT COVERAGE

グランプリ・北九州2013

トピック

グランプリ・北九州 プレイバック

by mtg-jp.com staff

 ついに大イベント、グランプリ・北九州が開幕します。北九州では4度目のグランプリ開催となりますが、過去3回のグランプリでは熱戦が繰り広げられ、様々な物語が誕生してきました。本記事では、過去に行われた3度のグランプリ・北九州を振り返ることで、今回のグランプリを楽しむ材料としていただければと思います。


■グランプリ・北九州2005

  • 開催日:2005年11月5~6日
  • フォーマット:エクステンデッド構築
  • 参加人数:272名
  • 優勝者:鍛冶友浩選手

北九州初のグランプリを制した鍛冶選手。史上最高とも言われるトップ8プレーオフを制しました。

 北九州初となるグランプリは、2005年にエクステンデッド構築で行われました。この大会で特筆すべき点は、何と言ってもベスト8に残ったプレイヤーの豪華さでしょう。8人合わせてグランプリのトップ8入賞が56回、プロツアーのトップ8入賞が9回(ともに記録は当時のものです)という、史上稀に見る過酷なプレーオフでした。深夜まで続いたこのプレーオフを制したのは、「セプターチャント」を擁する「世界のKJ」、鍛冶友浩選手でした。鍛冶選手はその後、世界選手権ベスト4入賞、プロツアー・チャールストン2006優勝など、華々しい実績を残しました。

 またその他トップ8に残ったプレイヤーも、浅原選手が2度の世界選手権トップ8、三原選手が世界選手権優勝、大礒選手が殿堂入りを果たすなど、活躍の枚挙にいとまがありません。まさに「伝説」と言うにふさわしい大会でした。


強豪ぞろいのベスト8入賞選手たち。右下から時計回りに浅原晃選手、鍛冶友浩選手、大礒正嗣選手、森田雅彦選手、岡本尋選手、小倉陵選手、石田格選手、三原槙仁選手です。

 グランプリ・北九州2005 イベントカバレージ


■グランプリ・北九州2007

  • 開催日:2007年11月10~11日
  • フォーマット:『ローウィン』シールド、ブースタードラフト
  • 参加人数:354名
  • 優勝者:彌永淳也選手

決勝戦で八十岡選手を下した彌永選手。後に世界選手権王者に輝くこととなりました。

 北九州での2度目のグランプリは2007年、部族をテーマとした『ローウィン』のリミテッドで開催されました。2005年と同様、トップ8の顔ぶれは後に殿堂入りを果たす津村健志選手、Olivier Ruel選手を含む豪華なものでした。そんな中で戴冠を果たしたのは、決勝戦で「鬼神」八十岡選手を下した彌永淳也選手です。

 彌永選手はその後、2011年の世界選手権で王者の座に輝くこととなりました。この大会で目立ったのは、前述のOlivier Ruel選手を始め、Raphael Levy選手、Andre Coimbra選手など国際色豊かなプレイヤーたちの参加です。また、彼ら海外勢のテンポ重視、マナベースの安定したシールド構築と、日本勢のカードパワー重視、多色化傾向にあるシールド構築の対比も印象に残りました。


準々決勝で火花を散らしたOlivier Ruel選手(左)と津村健志選手(右)。その後、2人は共に殿堂プレイヤーとなりました。

 グランプリ・北九州2007 イベントカバレージ


■グランプリ・北九州2009

  • 開催日:2009年10月30日~11月1日
  • フォーマット:ゼンディカー・シールド、ブースタードラフト
  • 参加人数:501名
  • 優勝者:石井泰介選手

小倉城を背にトロフィーを掲げる石井選手。嬉しい初タイトルとなりました。

 みたび北九州で行われたグランプリはゼンディカーのリミテッド戦でした。過去2回の例に漏れず、ベスト8の顔ぶれは渡辺雄也選手、森勝洋選手など強豪ぞろいの熱戦でした。決勝戦は石井泰介選手対大礒正嗣選手の対決となり、お互いに1本ずつ取り合った最終戦、序盤から攻め続けた石井選手が「なんか、ひっけ!」と叩きつけた《反逆の印》が石井選手にタイトルをもたらしました。

 「行弘賢のよくわかるスタンダード!2013年8月版 グランプリ・北九州直前特集」など本サイトの記事でもお馴染み、プロプレイヤー行弘賢選手が初のプレミアイベント・トップ8に入賞した大会でもありました。


決勝戦は石井選手の劇的なトップデッキにより決着がつきました。

 グランプリ・北九州2009 イベントカバレージ


■そして舞台は4度目のグランプリ・北九州へ

 さて、北九州では4度目となる今回のグランプリではどのような物語が生まれるのでしょうか?

 これまでの大会のように、強豪プレイヤーたちによるタイトル争奪戦となるのか、あるいは新鋭プレイヤーが颯爽と登場するのか? どちらにせよ、目が離せないイベントになることは間違いありません!

  • この記事をシェアする

サイト内検索