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グランプリ・北九州2013

観戦記事

第11回戦:Kuo, Tzu-Ching(台湾) vs. Park, Jun Young(韓国)

By Masami Kaneko

Kuo, Tzu-Ching(呪禁バント) vs. Park, Jun Young(黒緑コントロール)

R11_park_kuo.jpg

 マジックの魅力。様々な魅力が有るゲームだが、その国際性は大きな魅力の一つだ。それぞれの国でそのゲームを楽しむ、それだけでなく、そのデッキを持ってどの国の大会に行っても参加できる。言語を越えたコミュニケーション、それはマジックの大きな魅力だろう。

 2日目の最初の試合を終えて、一番テーブルに座った二人もその「グローバルマジック」を楽しむ二人だ。韓国から来たParkのデッキは黒緑コントロール。韓国在住だが、趣味で日本語を勉強しており流暢な日本語で話をしてくれた。日本のグランプリにも基本的に参加しているとのことだ。

 Kuoは2012年のワールド・マジック・カップにて、台湾代表を優勝に導いた、アジアを代表するプレイヤー。彼も日本のグランプリには積極的に参加している。

 国際派の二人の全勝対決をお送りしよう。黒緑コントロールvs呪禁バント。呪禁バントの猛攻を黒緑コントロールがしのげるのかがゲームの焦点になりそうだ。

ゲーム1

Park, Jun Young

 Parkの《生命散らしのゾンビ》からゲームははじまる。

 この時公開されたのは以下の手札。

 この強力な手札から《鬼斬の聖騎士》が追放される。

 土地が2枚で止まっているKuoは少し不満気に《復活の声》を場に出すが、Parkは《生命散らしのゾンビ》でさらに《聖トラフトの霊》を追放。

 Kuoも一歩遅れてオーラをまとわせ攻勢に出るが、Parkはまたも《生命散らしのゾンビ》!

 ちょうどライフが9点のKuo。相手の場には《生命散らしのゾンビ》が3体。

 Kuoもエンチャントの組み合わせでこのターンなんとか14点のParkのライフを削り切れないか検討してみるも......流石に足りず。コントロールらしからぬ迅速なビートを刻みParkが先勝。

ゾンビ、ゾンビ、ゾンビ三兄弟

Park 1-0 Kuo

ゲーム2

Kuo, Tzu-Ching

 Kuoの《林間隠れの斥候》からゲームは始まった。

 返しでParkが《強迫》で手札を覗いてみると、

 が公開される。

 《怨恨》が落とされてみると《天上の鎧》も弱体化、クロックダウンが著しい。とりあえず《天上の鎧》をつけて2点を与え、《アヴァシンの巡礼者》を追加してみるも、ここには《突然の衰微》が飛ぶ。

 Kuo側も引いてきた《幽体の飛行》で5点のクロックとするが、しかしここにParkの《ヴェールのリリアナ》が突き刺さる!

 クリーチャーの残らなかった呪禁バント、その脆さ。既にKuoのドローにも力が入らない。

 無人の荒野を前に、Parkの《吸血鬼の夜鷲》と《生命散らしのゾンビ》が駆け抜けた。

Park 2-0 Kuo

 Park, Jun Young、この時点で唯一の全勝に!

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