マジック:ザ・ギャザリング 日本公式ウェブサイト

イベントカバレージ

Round 5: Martin Juza(チェコ) vs. 戸塚 公太(静岡)

Round 5: Martin Juza(チェコ) vs. 戸塚 公太(静岡)

By Tomohiro Kaji


 最近、よく当サイト mtg-jp.com で三田村 和弥や中村 修平に取り上げられる親日家・Martin Juzaに対するは、千葉で行われた2010年の世界選手権と同時開催されたLimitsのTop8に残った戸塚 公太だ。

Round 5


 席につくや、戸塚は5回戦目にしてもうJuzaとのフィーチャーか、と最初はちょっと緊張しているようにも見えたのだが、この海外プレイヤーとのコミュニケーションも難なく取り、ゲームの先手後手を決めていた。

 対してJuzaは普段通り黙々とシャッフル、シャッフル、シャッフル。
 このグランプリにも一週間ほど前から日本に滞在しており、中村修平の家で泊まりこみの練習をしていたらしい。

 そして完全に余談だが、その滞在期間中にCALPISの大ファンになってしまったらしい。余りの気に入りっぷりでFacebook上に書き込みをしたら、PV(Paulo Vitor Damo da Rosa)や、Antoine Ruelらも気になってGoogle検索してしまったとのコメントが。

Martin Juza : calpis + gyudon = the ultimate combo.

 確かに、こんな風に書かれてたら気になりますよね(笑)


Game 1

戸塚 公太
戸塚 公太

 先攻でワンマリガンのJuzaは《天界の列柱/Celestial Colonnade(WWK)》からゲームを始めると、戸塚は《森/Forest(9ED)》からの《ラノワールのエルフ/Llanowar Elves(M11)》。
 このエルフを見てちょっと渋い顔をするJuzaは、もう戸塚のデッキを緑単エルフと見切ったようだ。

 続く戸塚の《ラノワールのエルフ/Llanowar Elves(M11)》を《呪文づまりのスプライト/Spellstutter Sprite(LRW)》で打ち消し、2枚目の《呪文づまりのスプライト/Spellstutter Sprite(LRW)》で、さらに《遺産のドルイド/Heritage Druid(MOR)》を打ち消すと、Juzaはマリガンした分のハンド差を解消しつつ2点のクロックを得た。

 Juzaが《石鍛冶の神秘家/Stoneforge Mystic(WWK)》から《饗宴と飢餓の剣/Sword of Feast and Famine(MBS)》をサーチしても、最初に置いた《森/Forest(9ED)》から土地が伸びない戸塚は1/1飛行を前にエルフをアタックに行かせることもできず、追加できたクリーチャーは《遺産のドルイド/Heritage Druid(MOR)》のみと、このターンを逃せば完全にJuzaペースにはまってしまいそう。

 そんなぎりぎりのターンのドロー、なんとか2枚目の土地を引いた戸塚は、《献身のドルイド/Devoted Druid(SHM)》をキャストし、《遺産のドルイド/Heritage Druid(MOR)》で3マナをひねり出しての《緑の太陽の頂点/Green Sun's Zenith(MBS)》!
 X=2で何をサーチするかと思えば、それはもう一枚の《献身のドルイド/Devoted Druid(SHM)》だった。

 これで一気に最大8マナまで用意出来るようになった戸塚に対し、土地が3枚で動きにくいJuzaは小考する。
 《流刑への道/Path to Exile(CON)》はあるものの対象に困るし、《饗宴と飢餓の剣/Sword of Feast and Famine(MBS)》はあるものの起こす土地が少ない上にマナが苦しい。
 そして結局、戸塚のドロー時に《ヴェンディリオン三人衆/Vendilion Clique(MOR)》を唱えることにすると、《威厳の魔力/Regal Force(EVE)》、2枚の《背教の主導者、エズーリ/Ezuri, Renegade Leader(SOM)》、《森/Forest(9ED)》という手札が公開された。

 そこからJuzaは《威厳の魔力/Regal Force(EVE)》を抜き取る。

 だが、戸塚のコンボのピースはすべて揃ってしまっていた。

 まず、《背教の主導者、エズーリ/Ezuri, Renegade Leader(SOM)》を出し、+3/+3能力で自軍のクリーチャーをすべてパンプアップした。
 そして、2体《献身のドルイド/Devoted Druid(SHM)》へ-1/-1カウンターを3つづつ載せるジェスチャーをする。

Juza 「それって、無限マナだよね?」

 戸塚は頷くと、その一連の動作を繰り返すことを伝え、Juzaを《踏み荒らし/Overrun》した。

戸塚 1-0 Juza


Game 2

 Juzaの《天界の列柱/Celestial Colonnade(WWK)》に対し、戸塚の《遺産のドルイド/Heritage Druid(MOR)》という立ち上がり。

 2マナを立てたままターンを返すJuzaに、《呪文づまりのスプライト/Spellstutter Sprite(LRW)》されない《エルフの幻想家/Elvish Visionary(M10)》から唱える戸塚。
 続くターンも土地を置くだけでターンを返すJuzaは、Game 1とは変わって細かく1/1で攻められる。
 戸塚がまず《エルフの大ドルイド/Elvish Archdruid(M10)》をキャストし、+1/+1修正を付けてからアタックをすれば、Juzaは《ヴェンディリオン三人衆/Vendilion Clique(MOR)》を唱える。

 3/1を戦場には出したはいいが、手札の多い戸塚へ対象に取る意味も無く、"Ummmm"と言いながら自分の手札からもう一枚の《ヴェンディリオン三人衆/Vendilion Clique(MOR)》をライブラリーの底へ送った。
 この瞬速クリーチャーで、2/2になった《遺産のドルイド/Heritage Druid(MOR)》を打ちとり、存在感の非常に大きかった《エルフの大ドルイド/Elvish Archdruid(M10)》も《流刑への道/Path to Exile(CON)》で処理する。
 さらにJuzaは《石鍛冶の神秘家/Stoneforge Mystic(WWK)》で《饗宴と飢餓の剣/Sword of Feast and Famine(MBS)》を探しつつ、《イラクサの歩哨/Nettle Sentinel(EVE)》を《呪文づまりのスプライト/Spellstutter Sprite(LRW)》で対処と、かなりいい交換を続けるJuzaだが、ここでミラディン包囲戦から入った新人の《暴走の先導/Lead the Stampede(MBS)》が通ってしまう。

 通常、《暴走の先導/Lead the Stampede(MBS)》の期待値はかなり高く、カードアドバンテージを取るカードなのだが、ここでは《ラノワールのエルフ/Llanowar Elves(M11)》が1枚めくれるだけで、戸塚は苦しそうに首をかしげる。

 このスキを逃すまいと、Juzaは《呪文づまりのスプライト/Spellstutter Sprite(LRW)》に実質フリースペルな《饗宴と飢餓の剣/Sword of Feast and Famine(MBS)》を纏わせての一撃を通し、カードとテンポのアドバンテージを拡大させる。
 だが、戸塚も1ターン遅れてしまったが、《緑の太陽の頂点/Green Sun's Zenith(MBS)》で《クァーサルの群れ魔道士/Qasali Pridemage(ARB)》を探し出すという一進一退の攻防が続く。

 しかし、1/1のごちゃごちゃした戦場に現れた《精神を刻む者、ジェイス/Jace, the Mind Sculptor(WWK)》が、ゲームを一気に簡単にしてしまった。

 +2:戸塚のライブラリーの上を確認。カードはトップで。
 +2:戸塚のライブラリーの上を確認。カードはトップで。
 +2:戸塚のライブラリーの上を確認。カードはトップで。

 戸塚投了。

Juza 1-1 戸塚


Game 3

Martin Juza
Martin Juza

 先攻の戸塚、《東屋のエルフ/Arbor Elf(WWK)》から、《東屋のエルフ/Arbor Elf(WWK)》《東屋のエルフ/Arbor Elf(WWK)》と続けるが、またも土地1枚でストップする。
 だが、Juzaもただ《天界の列柱/Celestial Colonnade(WWK)》《変わり谷/Mutavault(MOR)》《変わり谷/Mutavault(MOR)》と土地を並べるのみ。

 《暴走の先導/Lead the Stampede(MBS)》を《瞬間凍結/Flashfreeze(M10)》と、Juzaがマナを使った隙にダメージを入れる戸塚だが、1/1がいくらいたところでダメージはたかが知れている。
 《エルフの大ドルイド/Elvish Archdruid(M10)》が出たと思えば《流刑への道/Path to Exile(CON)》、再度《エルフの大ドルイド/Elvish Archdruid(M10)》を唱えれば《呪文づまりのスプライト/Spellstutter Sprite(LRW)》と、重要なカードはしっかり対処されてしまう戸塚。

 時間を稼いで5マナまでたどり着いたJuzaは、引いていた《饗宴と飢餓の剣/Sword of Feast and Famine(MBS)》を《呪文づまりのスプライト/Spellstutter Sprite(LRW)》に装備させてアタック、そして土地をアンタップさせてカウンターを構える。
 さらに続くターンも、《天界の列柱/Celestial Colonnade(WWK)》をクリーチャー化してのアタック、そして土地をアンタップさせてカウンターを構える。

 このクロック差でJuzaはあっという間にゲームを終わらせた。

Juza 2-1 戸塚

前の記事: Round 4: 渡辺 雄也(神奈川) vs. 北山 雄哉(岐阜) | 次の記事: Round 6: 三田村 和弥(千葉) vs. 荒井 健一郎(東京)
グランプリ神戸11 一覧に戻る