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Round 15: 黒田 正城(大阪) vs. 阿嘉 俊介(愛知)

Round 15: 黒田 正城(大阪) vs. 阿嘉 俊介(愛知)

by Tatsushi Tsukamoto

プロツアー・神戸04にて
プロツアー・神戸04にて

 神戸と言えばこの人、黒田正城だろう。

 2004年のミラディンブロック構築のプロツアー・神戸で日本人初の優勝者になった黒田。再びこの地で栄冠を手にすることができるのだろうか。

 黒田は去年のエクステンデッドのグランプリ・横浜でも準優勝した実績がある。
 そんな黒田が使うデッキは「ナヤ」。
 対して初日全勝の阿嘉が駆るデッキは白単ビートダウン。

 そして懸かるものは、トップ8の座。
 何と豪華なマッチアップなのであろうか。


Game 1

Round 15

 《狡猾な火花魔道士/Cunning Sparkmage(WWK)》《貴族の教主/Noble Hierarch(CON)》《復讐蔦/Vengevine(ROE)》と土地4枚。
 悪くはないハンドの黒田は《貴族の教主/Noble Hierarch(CON)》を出してロケットスタート。
 阿嘉が《運命の大立者/Figure of Destiny(EVE)》を出せば、黒田はそれを《狡猾な火花魔道士/Cunning Sparkmage(WWK)》でシャットアウト。素晴らしい噛み合い。

 阿嘉はこれに《石鍛冶の神秘家/Stoneforge Mystic(WWK)》から《迫撃鞘/Mortarpod(MBS)》を持ってきて対抗。だが黒田は《復讐蔦/Vengevine(ROE)》を出して即座にアタック。賛美によって5/4になった《復讐蔦/Vengevine(ROE)》の打点は強烈だ。

 返しに《白蘭の騎士/Knight of the White Orchid(ALA)》を潤滑油に《迫撃鞘/Mortarpod(MBS)》を出した阿嘉は《狡猾な火花魔道士/Cunning Sparkmage(WWK)》を撃ち落とす。これに対して阿嘉の本体を狙う《狡猾な火花魔道士/Cunning Sparkmage(WWK)》。最後までなんて狡猾な奴なんだ!

 しかし黒田の手札は土地で満ち溢れていた。黒田がゆっくりとドローするが、またしても土地。
 《復讐蔦/Vengevine(ROE)》をレッドゾーンに送ると、阿嘉は《石鍛冶の神秘家/Stoneforge Mystic(WWK)》を差し出す。
 そして2体目の《石鍛冶の神秘家/Stoneforge Mystic(WWK)》を阿嘉がスタック上に積むと、黒田はゆっくり頷いた。

黒田 正城
黒田 正城

 手札に来るのはやはり《饗宴と飢餓の剣/Sword of Feast and Famine(MBS)》。
 この会場・・・いや、全世界で幾度となく繰り返されているであろう工程だ。
 これが「スタンダード」な工程なのか。「エクステンデッド」なのに「スタンダード」とはどういうことなのかは置いておいて、《白蘭の騎士/Knight of the White Orchid(ALA)》に《迫撃鞘/Mortarpod(MBS)》をつけた阿嘉はターンを黒田に渡す。

 ここで黒田はやっと土地以外のカード、《稲妻/Lightning Bolt(4ED)》を引くことができた。まずは《復讐蔦/Vengevine(ROE)》でアタック。
 これを《白蘭の騎士/Knight of the White Orchid(ALA)》が受け止め、黒田の《貴族の教主/Noble Hierarch(CON)》を巻きこむ。《怒り狂う山峡/Raging Ravine(WWK)》を置くのみでターンを終えると、阿嘉は新たなる刺客《ミラディンの十字軍/Mirran Crusader(MBS)》を呼び出す。これでは頼みの《復讐蔦/Vengevine(ROE)》もただのオブジェクトになってしまう。

 手札の唯一のスペルである《稲妻/Lightning Bolt(4ED)》をキャストする黒田を、阿嘉は《精霊への挑戦/Brave the Elements(ZEN)》で弾く。
 こうなってしまっては黒田も対抗策を用意しなければいけない。それはライブラリーのトップに潜んでいるのか。

 こうして黒田がドローしたカードは《石鍛冶の神秘家/Stoneforge Mystic(WWK)》。黒田はそれを「スタンダード」し、そのまま《饗宴と飢餓の剣/Sword of Feast and Famine(MBS)》を戦場に投入してエンド。
 迎えたターンで阿嘉は《ミラディンの十字軍/Mirran Crusader(MBS)》でアタックした後に《幽体の行列/Spectral Procession(SHM)》! これは黒田もたまらない。

 先ほど「スタン」した《饗宴と飢餓の剣/Sword of Feast and Famine(MBS)》を《復讐蔦/Vengevine(ROE)》に装備して、《怒り狂う山峡/Raging Ravine(WWK)》も起動してアタックするが。2体のスピリット・トークンに速やかにブロックされてしまう。

 残ったスピリット・トークンが《饗宴と飢餓の剣/Sword of Feast and Famine(MBS)》を手に上空から黒田を襲い、地上からは《ミラディンの十字軍/Mirran Crusader(MBS)》も黒田を狙う。これで黒田のライフは残り8点。

 窮地の黒田、何とか《狡猾な火花魔道士/Cunning Sparkmage(WWK)》を引き当てるのだが、《遍歴の騎士、エルズペス/Elspeth, Knight-Errant(ALA)》が阿嘉の手札から舞い降りると、黒田はナヤの崖に落ちてしまった。

黒田 0-1 阿嘉


Game 2

阿嘉 俊介
阿嘉 俊介

 先手の黒田は《剃刀境の茂み/Razorverge Thicket(SOM)》からのスタート。

 再び1ターン目に阿嘉の《運命の大立者/Figure of Destiny(EVE)》だが、これは《迫撃鞘/Mortarpod(MBS)》によってまたも墓地へと行ってしまう。
 しかし阿嘉はまたもや《運命の大立者/Figure of Destiny(EVE)》を出す。次こそはマナがあるので大丈夫だ。

 黒田は《クァーサルの群れ魔道士/Qasali Pridemage(ARB)》をプレイ。装備品がマジックを支配しつつあるこのご時世、何とも頼りになるクリーチャーだ。
 相手のターンに2/2になった《運命の大立者/Figure of Destiny(EVE)》でアタックすると、黒田は本体で受け止める。《闘争の学び手/Student of Warfare(ROE)》を追加するが、レベルアップはせずに阿嘉はターンを終える。
 どうやら《平地/Plains(5ED)》は2枚で止まってしまったらしい。

 凄く強い《番狼/Watchwolf(RAV)》状態になった《クァーサルの群れ魔道士/Qasali Pridemage(ARB)》を《闘争の学び手/Student of Warfare(ROE)》で受け止めた阿嘉は《流刑への道/Path to Exile(CON)》を使い、《闘争の学び手/Student of Warfare(ROE)》を《平地/Plains(5ED)》に換える。

 一方、黒田も苦しかった。
 赤マナを引かない黒田。これでは手札のパワーカードも意味を成さない。《獣相のシャーマン/Fauna Shaman(M11)》を場に出しても、黒田の手札はみるみるうちに赤く染まっていく。

 3マナに到達した阿嘉、しかもトップから《風立ての高地/Windbrisk Heights(LRW)》を引き、

  • 《骨溜め/Bonehoard(MBS)》
  • 《幽体の行列/Spectral Procession(SHM)》
  • 《イーオスのレインジャー/Ranger of Eos(ALA)》
  • 《運命の大立者/Figure of Destiny(EVE)》

 から《イーオスのレインジャー/Ranger of Eos(ALA)》を秘匿。その起動条件を満たすために《ミラディンの十字軍/Mirran Crusader(MBS)》を追加した。

 ドローしても2色のままで戦うしかない黒田、そもそも土地が3枚で止まってしまっているため、《獣相のシャーマン/Fauna Shaman(M11)》で手札の《クァーサルの群れ魔道士/Qasali Pridemage(ARB)》を《貴族の教主/Noble Hierarch(CON)》に換えて戦場に送り出す。

 しかしそれも阿嘉が《静寂の守り手、リンヴァーラ/Linvala, Keeper of Silence(ROE)》で封じ込めてしまう。これで秘匿の発動条件も満たした阿嘉。

 黒田は阿嘉の秘匿が解放された後にドローに望みを託すも、無情にも赤いマナは出ないままだった。

黒田 0-2 阿嘉

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