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Round 8: 大塚 高太郎(東京) vs. 浅原 晃(東京)

Round 8: 大塚 高太郎(東京) vs. 浅原 晃(東京)

By Yusuke Yoshikawa


 すでに会場で多く目にすることとなったオレンジ色のTシャツ。
 友人から話を聞きつけたプレイヤーが、それに乗る、という形で広がっているようだ。

Round 8

 彼らもそんな二人。和やかに試合が始まる。

Game 1

 ダイスロールで勝った浅原が後攻を選択。「後手ですか?」と先攻を与えられた大塚が、少し逡巡しながらキープ、《平地/Plains(M11)》を置いて試合を始めた。

 後手浅原の第3ターン《礼儀正しい識者/Civilized Scholar(ISD)》がファーストアクションとなる静かな立ち上がり。
 続くターンの能力起動で捨てられた《束縛の刃、エルブラス/Elbrus, the Binding Blade(DKA)》に、大塚が少し身を乗り出す。

 大塚は5枚目の土地を置きつつも、何もアクションがない。《平地/Plains(M11)》3枚、《山/Mountain(ROE)》2枚で、特に偏っているわけでもないようだ。

 浅原はこのターン終了時に《ネファリアの海鳶/Nephalia Seakite(DKA)》をキャスト。手札を循環させつつ、《礼儀正しい識者/Civilized Scholar(ISD)》はまだ本性を現さない。
 浅原は《近野の忍び寄り/Nearheath Stalker(DKA)》を追加する。
 返すターン、大塚にまだ動きはない。

 浅原が考えた後、満を持して《礼儀正しい識者/Civilized Scholar(ISD)》の変身条件を満たし、全軍で襲い掛かる。大塚のライフは一発で半減。

 カードを引いた大塚は、自身のドローに呆れたのかやや吹き出し加減で、並べた土地を片付けた。

大塚 0-1 浅原


Game 2

浅原 晃

 大塚が浅原に先攻を促して、第2ゲームが開始する。
 今回は《狼狩りの矢筒/Wolfhunter's Quiver(DKA)》から《ガヴォニーの鉄大工/Gavony Ironwright(DKA)》という、満足行く立ち上がり。逆に浅原が土地を置くのみ。

 大塚が《町民の結集/Gather the Townsfolk(DKA)》で戦力を追加すると、浅原は5枚目の土地を置いてターンを返す。ちょうど、第1ゲームの鏡合わせといった様相。
 人間が《狼狩りの矢筒/Wolfhunter's Quiver(DKA)》を構え、その横をもう1体の人間と《ガヴォニーの鉄大工/Gavony Ironwright(DKA)》が攻めていく。

 浅原の初動となった《マルコフの大将軍/Markov Warlord(DKA)》は《大物潰し/Smite the Monstrous(ISD)》され、やはり射撃が行なわれ、というターン交換。

 ようやく、ここで浅原が仕掛ける。
 《不死の火/Fires of Undeath(DKA)》で《狼狩りの矢筒/Wolfhunter's Quiver(DKA)》を背負っている人間・トークンを除去すると、《エルドワルの切り裂き魔/Erdwal Ripper(DKA)》を走らせる。大塚はこの攻撃を通すしかない。

 《ガヴォニーの鉄大工/Gavony Ironwright(DKA)》に《狼狩りの矢筒/Wolfhunter's Quiver(DKA)》を持たせて待ち受ける大塚に対し、、浅原が《幽体の飛行/Spectral Flight(ISD)》で突破を図っていく。

 しかし、次の浅原のアップキープ、大塚が手で浅原を制すると《飢えへの貢ぎ物/Tribute to Hunger(ISD)》。浅原の唯一の戦力をライフとして吸い取る。
 その間も大塚はコツコツと人間・トークンでの攻撃を続けている。

 浅原の2枚目《マルコフの大将軍/Markov Warlord(DKA)》の攻撃を受けたところで、大塚の《死の支配の呪い/Curse of Death's Hold(ISD)》が浅原を支配する。

 1/4《ガヴォニーの鉄大工/Gavony Ironwright(DKA)》が待ち受けるのに対し、浅原は3/3になった《マルコフの大将軍/Markov Warlord(DKA)》で攻撃。これがブロックされたところで《不死の火/Fires of Undeath(DKA)》フラッシュバックを見舞うが、大塚も応じて《死せざる邪悪/Undying Evil(DKA)》。これに対応して《硫黄の流弾/Brimstone Volley(ISD)》という交換が行なわれる。

 しかし、《死の支配の呪い/Curse of Death's Hold(ISD)》が変わらず重い。
 3/3とさせられたがゆえ、《マルコフの大将軍/Markov Warlord(DKA)》を《燃える油/Burning Oil(DKA)》で失い、《飢えへの貢ぎ物/Tribute to Hunger(ISD)》で《狼狩りの矢筒/Wolfhunter's Quiver(DKA)》を背負うトークンを除去してはみるものの、浅原はほどなくしてカードを片付けることとなった。

大塚 1-1 浅原


Game 3

大塚 高太郎

 ここまでシールドらしく、遅く重い一撃が飛び交う展開。最終ゲームも大塚が先攻を「与えられて」始まることとなった。

 その大塚の《村の食人者/Village Cannibals(ISD)》が開幕を告げ、浅原は第4ターンに《ネファリアの海鳶/Nephalia Seakite(DKA)》を出す。
 攻撃しつつ、《近野の忍び寄り/Nearheath Stalker(DKA)》をキャスト。これに対し、大塚はエンド《不死の火/Fires of Undeath(DKA)》からメイン《遠沼の骨投げ/Farbog Boneflinger(DKA)》で除去。2枚を使っているようだが、何らかの効果が残るためそう損をしていないか。

 またも駆けてくる《マルコフの大将軍/Markov Warlord(DKA)》に対し、何らかの対処を要求される大塚。
 1ターンを経て、大塚の《狼狩りの矢筒/Wolfhunter's Quiver(DKA)》がセットされかかるが、ここに浅原の《霧の中の喪失/Lost in the Mist(ISD)》。キーとなるパーマネントを未然に防ぎつつ、ちょっとのテンポを奪う。

 そして現れる《地獄乗り/Hellrider(DKA)》に、
「つよいよ!」
 大塚が小声で感嘆する。

 速攻軍団の攻撃を前に、大塚はちょっと待ってとばかりに制して《マルコフの大将軍/Markov Warlord(DKA)》を《大物潰し/Smite the Monstrous(ISD)》するが、ここに浅原の《恐るべき妄想/Frightful Delusion(ISD)》。カウンターとしては機能しないが、大塚の最後の手札《絞首台の守部/Gallows Warden(ISD)》を奪い取る。
 そして我が物顔で走っていく《地獄乗り/Hellrider(DKA)》。

 大塚は引いた《陰惨な発見/Gruesome Discovery(DKA)》で浅原の手札を落とすが、盤面に影響を与えないそれは、手札を公開させる以上の意味を持たないのだった。

大塚 1-2 浅原


「さすがシールドって感じだったね」
 終了後、観戦していた八十岡翔太が知人である二人に対して言った内容が、マッチ全体をまとめていた。
 《霧の中の喪失/Lost in the Mist(ISD)》や《恐るべき妄想/Frightful Delusion(ISD)》などはドラフトではなかなかお目にかかることはないが、ゲームの流れが遅く、1枚の価値が大きいシールドでは活躍の場があるということだろう。

 何もできずに終わってしまった大塚の第1ゲームも、シールド、かつ相手の浅原が後攻という選択をしていたからこそ、遅そうに見えても1枚減らすよりはいい、という判断からだった。(結果的には何も追加を引かなかったとのことだが)

 「不死」がいる環境では《飢えへの貢ぎ物/Tribute to Hunger(ISD)》が強くなかった、でも意外と効く場面もあったんだよね、などと話は盛り上がりながら、まだまだ戦いは続いていく。

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