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Round 15: 小林 崇人(千葉) vs. 檜垣 貴生(埼玉)

Round 15: 小林 崇人(千葉) vs. 檜垣 貴生(埼玉)

By Takamasa Sato


 予選ラウンド最終戦。勝てばどちらかのトップ8が確定してしまうラインの試合をフィーチャーすることは選手たちの判断に大きな影響を与えてしまうことから、2敗1分ラインの試合をお届けすることとなった。

 小林は、MOでのプロツアー予選を抜けて絶好調の千葉の強豪。近年では自らのプレイングをネットで配信し、多くの視聴者を集めている。

 対する檜垣はThe Finals二年連続の準優勝や、数々のグランプリ第9位の成績で知られる広島の古豪。5年ぶりのグランプリ出場となるが、いきなりの引き分けから2敗1分ラインに踏みとどまり続け、その腕は衰えていないことを証明してきた。

Round 15

 勝てばオポネント勝負となり、トップ8に望みの繋がるこの試合。
 周囲の喧騒と対称的な静寂の中、ラストゲームが始まる。


Game 1

 ダイスロールの結果、小林先攻。
 6枚となった手札を自信ありげにキープした小林に対し、檜垣は少考の後にマリガン。
 5枚となった手札には満足したようで、ゲームが始まる。

 檜垣が力強く《灰口の猟犬/Ashmouth Hound》から。ところが小林に《エストワルドの村人/Villagers of Estwald》を出され、仕方なく《炉の小悪魔/Forge Devil(DKA)》を空撃ちして変身を防ぐ。

 そこに小林は2体目の《エストワルドの村人/Villagers of Estwald》。檜垣はため息をつきつつ、《ケッシグの狼/Kessig Wolf》を追加。

 小林、ためらわずに2人の村人で攻撃。一人は《ケッシグの狼/Kessig Wolf》と相打ちして、陰鬱の条件を満たしてから《ただれ皮の猪/Festerhide Boar》が登場する。

 現れた5/5トランプルに深く息を吐きつつも、檜垣は《ステンシアの血の間/Stensia Bloodhall》セットから《燃え投げの小悪魔/Pitchburn Devils》で、盤面上を五分に。

 小林、《小村の隊長/Hamlet Captain》と《腐敗した沼蛇/Rotting Fensnake》を戦場に。横に広げて先手の利を活かしたい。

 檜垣は《ファルケンラスの貴族/Falkenrath Noble》《苛まれし最下層民/Tormented Pariah》をプレイして攻撃を牽制。小林も《ケッシグの出家蜘蛛/Kessig Recluse(DKA)》を並べて盤面は完全な膠着状態に。

 もう後続のない檜垣はトップから引いた《スカースダグの信者/Skirsdag Cultist》を力強くプレイ。《ステンシアの血の間/Stensia Bloodhall》の起動型能力、《ファルケンラスの貴族/Falkenrath Noble》の誘発型能力と併せて小林のライフを削り始める。

 小林も生物は出し続けているのだが、いかんせんサイズが小さい。
 軸線をずらしたクロックを前に、小林、敗北。

小林 0-1 檜垣


Game 2

小林 崇人

小林 崇人

 再び先手の小林。《夜明け歩きの大鹿/Dawntreader Elk(DKA)》《エストワルドの村人/Villagers of Estwald》とマナカーブ通りに並べてビート。

 対する日垣も《灰口の猟犬/Ashmouth Hound》を出すが、3ターン目には生物が置けない。仕方なく《夜鳥の手中/Nightbird's Clutches》をカラ撃ちして変身を防ぐ。

 小林は3マナで止まってしまったものの、《マルコフの上流階級/Markov Patrician》を追加。ビートダウン同士の殴り合いにおいて、絆魂という能力は非常に厄介だ。

 しかし、檜垣は涼しい顔で4マナに到達し、《ファルケンラスの貴族/Falkenrath Noble》を投入。

 小林、次なるターンに《ソンバーワルドのドライアド/Somberwald Dryad(DKA)》を出しつつ、全員で攻撃。《マルコフの上流階級/Markov Patrician》が《灰口の猟犬/Ashmouth Hound》によってブロックされるが、小林は対応しての《夜明け歩きの大鹿/Dawntreader Elk(DKA)》を起動し、陰鬱を満たしつつ《吠え群れの飢え/Hunger of the Howlpack(DKA)》をプレイ。6/3絆魂というシャレにならない生物が誕生してしまう。

 これに対して檜垣は《狂気の残骸/Wrack with Madness(DKA)》という解答を用意していた。さらに《悲劇的な過ち/Tragic Slip(DKA)》で《エストワルドの村人/Villagers of Estwald》まで除去する。さらに《死の重み/Dead Weight》が《ソンバーワルドのドライアド/Somberwald Dryad(DKA)》まで殺害し、小林の場はまっさらに。

 ところが小林は《軽蔑された村人/Scorned Villager(DKA)》、《アヴァブルックの町長/Mayor of Avabruck》と次々とクロックを投入。手札が尽きていた檜垣に対抗策はなく、投了。

小林 1-1 檜垣


 小林、シャッフルしつつ手を止める。後手であることを想定し、盤面を食い止める《墓所の茨/Grave Bramble》をデッキへと。


Game 3

檜垣 貴生

檜垣 貴生

 これがおそらく本日最終戦となる2人。最初の7枚を見つめ、深く考える。
 静かにキープを宣言した檜垣に対し、小林は1マリガン。
 檜垣は、小林がシャッフルする間、上着を脱ぎ、腕をまくって気合を入れる。
 小林が6枚の手札を見て頷き、ゲームが始まる。

 小林はゲーム2と同じく、《夜明け歩きの大鹿/Dawntreader Elk(DKA)》と《マルコフの上流階級/Markov Patrician》によるビートダウン。先後が入れ替わったものの、順調な立ち上がりだ。

 檜垣は《アヴァシンの仮面/Mask of Avacyn》からの《スカースダグの剥ぎ取り/Skirsdag Flayer(DKA)》。をプレイし、盤面をスローダウンさせようとする。

 小林の《マルコフの上流階級/Markov Patrician》だけが殴り、ライフ差を広げる。さらに小林は《ソンバーワルドのドライアド/Somberwald Dryad(DKA)》《戦墓のグール/Diregraf Ghoul》と横に広げて、圧殺を狙う。

 檜垣は場に《チフス鼠/Typhoid Rats》を投入。《マルコフの上流階級/Markov Patrician》と相打たせる。続く小林の《ホロウヘンジの獣/Hollowhenge Beast(DKA)》に対しても《狂気の残骸/Wrack with Madness(DKA)》で食いとどめる。

 しかし、小林の攻め手は緩まない。

 陰鬱を満たした《ウルヴェンワルドの熊/Ulvenwald Bear(DKA)》で《戦墓のグール/Diregraf Ghoul》を4/4とし、さらに《エストワルドの村人/Villagers of Estwald》を追加。

 檜垣はこれまで温存していた《スカースダグの剥ぎ取り/Skirsdag Flayer(DKA)》で《戦墓のグール/Diregraf Ghoul》を殺害。《轟く激震/Rolling Temblor》と《炉の小悪魔/Forge Devil(DKA)》を組み合わせて小林の生物全てを取り除いてみせる。さらに《燃え投げの小悪魔/Pitchburn Devils》をプレイし、反撃開始。

 小林は引き込んできた《墓所の茨/Grave Bramble》をプレイしてエンド。

 檜垣の進撃の前に、小林が《マルコフの上流階級/Markov Patrician》が奪い取られていく。一撃、一撃。入るごとに小林の死が近づく。

 檜垣の用意した《マルコフに選ばれし者/Chosen of Markov(DKA)》こそ《捕食/Prey Upon》で処理するが、次のターン、檜垣の《炉の小悪魔/Forge Devil(DKA)》を小林の《墓所の茨/Grave Bramble》がブロックして陰鬱を満たしたことで、《モークラットのバンシー/Morkrut Banshee》の-4/-4能力が誘発してしまう。

 追いつめられた小林。8マナをタップし、たった2枚の手札を盤面に。
 《ただれ皮の猪/Festerhide Boar》と《高まる残虐性/Increasing Savagery(DKA)》である。これで、8/8トランプルが降臨。

 この時点でライフは小林11-10檜垣。
 檜垣の場には、《モークラットのバンシー/Morkrut Banshee》、《燃え投げの小悪魔/Pitchburn Devils》(《アヴァシンの仮面/Mask of Avacyn》装備)という状況である。

 ターンを返された檜垣は、《流城の隊長/Stromkirk Captain(DKA)》。殴れずにターンを返す。

 小林、《高まる残虐性/Increasing Savagery(DKA)》をフラッシュバック。ついに《ただれ皮の猪/Festerhide Boar》は、18/18トランプルという規格外の生物となった。

 この生物の突進を、桧垣は《モークラットのバンシー/Morkrut Banshee》と《燃え投げの小悪魔/Pitchburn Devils》のブロックで防ぐ。9点のダメージが入り、瀕死である。

 そして、小林は檜垣の場に唯一残った《流城の隊長/Stromkirk Captain(DKA)》に対しても、《死の重み/Dead Weight》。

 為す術もなくなった檜垣は右手を小林へと差し伸べた。

小林 2-1 檜垣


 小林、トップ8へと望みをつなぐ!

※その後、小林はオポネント差により9位となった。

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