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【トピック】 歴史に残る神戸の王者たち

【トピック】 歴史に残る神戸の王者たち

By Masashi Koyama

 本グランプリをもって、グランプリの開催が7度目となるここ神戸。歴史ある兵庫の港町にはマジックのトーナメントの歴史もぎっしり詰まっています。

 そして、その数だけトーナメントの王者が生まれ、記憶と記録が刻まれ、物語が紡がれてきました。

 本記事ではこのグランプリ・神戸2015に参加する過去の神戸のチャンピオンたちにインタビューをお願いしました。

グランプリ・神戸2008――高橋 優太 選手

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 スタンダードで行われたグランプリ・静岡2008で「青黒フェアリー」を駆り、決勝戦で殿堂プレイヤーであるオリヴィエ・ルーエル/Olivier Ruelを破りプレミア・イベント初戴冠を果たした高橋優太選手。

 グランプリ王者として迎えたローウィン・ブロック構築でのグランプリ・神戸2008。高橋は相棒にまたも青黒フェアリーデッキを選択すると、国内グランプリ連覇という偉業を達成しました。

 そして、日本初のレガシーグランプリとなったグランプリ・京都2015でも《ヴェンディリオン三人衆/Vendilion Clique(MOR)》というフェアリーを携え、見事3度目となるグランプリ制覇を果たしました。

――優勝した時に印象に残っていることは何かありますか?

 対戦相手が《ツリーフォークの先触れ/Treefolk Harbinger(LRW)》でのアタックを忘れて、ライフが3点残ったこと。

――その他に神戸の思い出は何かありますか?

 ヤソ(八十岡選手)の優勝!あのグランプリが見てて一番面白かった。決勝戦はずっと後ろから見ていて、ヤソ(のプレイは)上手いなと。

 ヤソは尊敬するプレイヤーであると同時に倒すべきプレイヤーだね。

――グランプリ・神戸2015の意気込みを教えてください。

 集中!

――ありがとうございました。

グランプリ・神戸2009 ――齋藤 友晴 選手

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 2006-2007シーズンにプロ・プレイヤーの年間最優秀選手であるプレイヤー・オブ・ザ・イヤーに輝いた齋藤友晴選手。

 名実ともに世界のトッププレイヤーとなり、2009年にはエクステンデッドで行われたグランプリ・シンガポール2009で謹製のデッキ「ナヤZoo」で自身2度目となるグランプリ制覇を果たすと、自らのブログで優勝デッキを事細かに解説し、各地のプレイヤーたちのエクステンデッドへの理解を一気に進めることになりました。

 そして同じくエクステンデッドで行われたグランプリ・神戸2009。齋藤選手は事細かに解説した自身のグランプリ優勝デッキをさらにアップデートし、みごとグランプリ連覇を達成しました。

 エクステンデッドというフォーマットの情報を自ら広めた上でのグランプリ優勝が話題となった大会でした。

――優勝した時に印象に残っていることを教えてください。

 エクステンデッドのグランプリが連続であって両方優勝できたことも嬉しかったね。

 決勝の相手がナベ(渡辺雄也選手)で、盛り上がる相手と決勝で当たれたことも良かったし、デッキの構成で勝てたっていう感触を得ることができたのも嬉しかった。

 あとは、(グランプリ・神戸2009の)同じ日にイチロー君(志村一郎選手)の結婚式があって、彼は今回この会場でマジックに復帰することになると思うんだけど、同じところで決勝戦の前にスリーブでメッセージを作ったのが思い出に残ってるね。

――その他に神戸の思い出は何かありますか?

 三宮にすごく好きなラーメン屋があったんだけど、昨日その場所を見たら空地になってたみたいで、時の流れを感じるね。

 時代の流れを感じるくらい神戸に来てるんだなと思った。マジックが無ければこんなに来ることも無かっただろうね。

――グランプリ・神戸2015の意気込みを教えてください。

 今グランプリ7連戦中で、いい結果で締めたい。時間がない中でベストは尽くしたけど、他のグランプリはスタンダードじゃなかったから、どうなるかって感じだね。

――ありがとうございました。

グランプリ・神戸2011――八十岡 翔太 選手

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 プロツアー・チャールストン2006、2006年プレイヤー・オブ・ザ・イヤーなど数多の実績を持ち、今年みごと殿堂入りを決めた八十岡選手の個人戦プレミア・イベントタイトル獲得は意外にも遅く、2011年に入ってからのことでした。

 何度もグランプリトップ8入賞を繰り返していた八十岡選手は「青黒フェアリー」をグランプリ・神戸2011のデッキとして選択すると、数々の強豪を打ち破り決勝戦まで進出します。

 そして、その決勝戦で後に同じく殿堂プレイヤーとなる三原槙仁選手との激戦を制し、ついに個人戦タイトルを獲得することとなりました。

 その後も八十岡選手はトーナメントシーンの最前線に立ち続け、今シーズンもプラチナ・プロとして活躍を続けています。

――優勝した時に印象に残っていることは何かありますか?

 うーん...いっぱいあるけど、トップ8は全部印象に残ってるね。準々決勝の白単、準決勝の青黒フェアリーミラー。決勝は何かデッキが多い人(※三原槙仁選手のデッキ。64枚のヴァラクート)と当たったけど(笑)

――神戸の思い出は何かありますか?

 神戸には何回も来てるからね...前回のグランプリは確か9位とか10位だった気がするね。優勝するつもりだったんだけど(笑)

 あとはどんどん人が増えて会場が狭く感じるね。最初はもっと広く使えてたけど、2フロアになっても上の階(本戦会場)に人が入りきれないくらいだからね。

――グランプリ・神戸2015の意気込みを教えてください。

 まあ、優勝します。

――ありがとうございました。

グランプリ・神戸2014 ――覚前 輝也 選手

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  グランプリ・神戸2014で「赤単タッチ白」デッキを操り、グランプリ王者まで駆け抜けた覚前選手。準決勝では赤単同士のミラーマッチながらまさかのライブラリーアウトで決着という激戦を制し、その勢いのままグランプリトロフィーを掲げることとなりました。

 覚前選手は各地のグランプリに遠征するなど精力的に活動を続け、グランプリ・オークランド2015では異国の地でグランプリ2勝目を手に入れることとなりました。

 その後、シーズンを通して順調にプロ・ポイントを積み重ねていった覚前選手はゴールドレベル・プロまで上りつめ、今シーズンもさらなる飛躍を遂げるべく活躍中です。

――優勝した時の思い出を教えてください。

 単純にデッキ勝ちしたな、というのが強いです。

 赤単というデッキが全然メタられていない環境だったので、強いデッキを使えたのが良かったですね。

――神戸で印象に残っている出来事は?

 優勝したグランプリの後にBig Magic Openでも優勝していて、なので、よく考えるとマジックに復帰してから神戸での大きなトーナメントでは2/2勝ってるんですよね。

――グランプリ・神戸2015への意気込みをお願いします。

 デッキがノッてたら勝てると思います!

――ありがとうございました。

プロツアー・神戸2004 ――黒田 正城 選手

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 かつて、プロツアータイトルは日本勢にとって高く高くそびえる壁でした。プロツアー・東京で藤田剛史選手が日本人として初めてトップ8入賞、準優勝を果たしますが、タイトル獲得には至りませんでした。

 多くの日本プレイヤーたちがその後もプロツアーに挑んでは跳ね返され続け、ついにこの神戸の地で伝説が生まれることとなります。

 プロツアー・神戸2004。黒田選手は「ビッグ・レッド」を手にプロツアー・サンデー進出を決めると、決勝戦ではフランスの名選手、ガブリエル・ナシフ/Gabriel Nassifを打ち破って、悲願となるプロツアータイトルを日本にもたらしました。

 決勝戦の「《火の玉》をあなたに」は今でも語り草となっています。

――優勝した時の思い出を教えてください。

 (勝負が決まる)1ターン前に「あ、勝つな」っていう時間があったので、どうやって決めようかなとそれだけをつらつら考えてました(笑)。ちょうど子供が生まれる直前の嫁が後ろで見てたんですけど、まあいい話にはなったかなと(笑)

 社会人になりたてでデッキを1週間前に借りたりと練習の時間がなくて、プレイオフの時も友人たちが「お前は寝とけ。俺らが全部やるから」とサイドボードの入れ替えも周りがみんなやってくれて、本当に仲間の力なしでは勝てなかった。

 苦手意識を持っていた準々決勝も「自身を持って行け!絶対勝てるから」と送り出してくれて、感謝の気持ちが一番強かったかな。

――神戸で印象に残っている出来事は?

 プロツアー繋がりで、周りの人たちにお礼のため各地で焼き肉を食べに行って、お金が凄くかかったんだけど(笑)みんなで分かちあいましょうと。

 そういうこともあって今でも仲良くやっているのかな。

――グランプリ・神戸2015への意気込みをどうぞ

 まずは2日目だね。おじいちゃんなので(笑)

――ありがとうございました。


 ご覧いただいたように神戸ではマジックのプレミア・イベントが多く行われてきました。そして、このグランプリ・神戸2015でも新たに王者が生まれ、歴史が積み重ねられることになります。

 果たして、今回の神戸ではどのような物語が生まれるのでしょうか。ぜひお見逃しなく!

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