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【戦略記事】 デッキテク:行弘 賢のエスパー・メンター

【戦略記事】 デッキテク:行弘 賢のエスパー・メンター

By Hisaya Tanaka

 初日7-0を果たし、早々に2日目進出を確定させた行弘 賢(東京)。彼はこのグランプリ・神戸にエスパーカラー(白青黒)のデッキを持ちこんだのだが、その構成は巷でよく見るエスパーデッキとはかなり変わっていた。行弘はどういったアプローチでこのデッキリストに至ったのか、インタビューを行った。

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――今回はエスパーカラーのデッキだという事ですが、どうしてそのデッキになったのか教えてもらえますか?

行弘:僕は「アブザン・アグロ」を仮想敵にしていて、「アブザン・アグロ」相手は適切な除去の枚数を引けるかどうかがゲームの焦点で、2マナ域の選択に大差はないと思ってるんですよね。《道の探求者/Seeker of the Way(KTK)》であれ《搭載歩行機械/Hangarback Walker(ORI)》であれ、相手がすごい回りをしたときにこっちが除去の枚数を引けるかどうかが大事で、それ以外の要素はほとんどゲームに直結しないと思っています。

――《道の探求者/Seeker of the Way(KTK)》ではないと。

 《道の探求者/Seeker of the Way(KTK)》は「アブザン・アグロ」に対して結構良いカードなんですけど、《搭載歩行機械/Hangarback Walker(ORI)》と比べた時に、ちょっと差は出るけどすごい差はでないなと。逆に《搭載歩行機械/Hangarback Walker(ORI)》は他のマッチアップですごい差が出て。

――どのような差なのでしょうか。

 《道の探求者/Seeker of the Way(KTK)》と違って、受けるときにも強いし、トップデッキした時にX一杯でプレイしてマナフラッド(土地過多)も回避できる。あと相手がミスる。プレイが難しい《搭載歩行機械/Hangarback Walker(ORI)》と対面したときに、どうプレイすればいかがいまいち難しい。最悪なパターンでも、腐った《勇敢な姿勢/Valorous Stance(FRF)》で自爆して《ゼンディカーの同盟者、ギデオン/Gideon, Ally of Zendikar(BFZ)》とのコンボで相手を殺したりもできる。こういったところから、デッキとのシナジーを考えた時に《搭載歩行機械/Hangarback Walker(ORI)》のほうが優位性があると思ったので、みんなは《道の探求者/Seeker of the Way(KTK)》ですけど、僕は《搭載歩行機械/Hangarback Walker(ORI)》にしています。

――他にはどういった調整を行いましたか?

 土地が24枚だと詰まって負ける展開が多かったので、25枚にして重いカードをちょっと多めに取りました。とにかくマナフラもマナスク(マナスクリュー、土地不足)もどっちも対応できるように作りました。

――他のデッキにはどうでしょうか。

 「アブザン・アグロ」メタがスタートですけど、ここまでにいろんなデッキが活躍したから、全方位に6〜5割とれるような調整ですね。極力不利なマッチアップがなくなるように。そういう理由もあって《道の探求者/Seeker of the Way(KTK)》ではなく《搭載歩行機械/Hangarback Walker(ORI)》に。自分のぶん回りを意識するんじゃなくて、ロングゲームにしてリソースとかなんなりで勝つと。なおかつ《僧院の導師/Monastery Mentor(FRF)》を入れていないとブン回りがなくて「エルドラージ・ランプ」に勝てないので、やはり《僧院の導師/Monastery Mentor(FRF)》が必要だなと。

――《僧院の導師/Monastery Mentor(FRF)》もキーカードですか。

 「エルドラージ・ランプ」と「アブザン・アグロ」相手ですね。ロングゲームをしちゃいけないマッチアップもあるんで、そういうときは《僧院の導師/Monastery Mentor(FRF)》で勝たなきゃいけない。割とそれは自分との勝負でもあるんですけどね。都合よく引かなくちゃいけないんで。でも都合良く引けば全部勝てるんで、このデッキを選びました。

――リストを見ると4枚のカードが少ないですね。

 1枚ずつとかばっかりです。4枚入ってるのが《ヴリンの神童、ジェイス/Jace, Vryn's Prodigy(ORI)》と《搭載歩行機械/Hangarback Walker(ORI)》、《僧院の導師/Monastery Mentor(FRF)》しかなくて、次に多いのは3枚の《勇敢な姿勢/Valorous Stance(FRF)》。あとは全部1か2です。

――《ゼンディカーの同盟者、ギデオン/Gideon, Ally of Zendikar(BFZ)》もですか?

 それも2枚です。みんな4枚にしてるんですけど、俺は《ゼンディカーの同盟者、ギデオン/Gideon, Ally of Zendikar(BFZ)》は4枚入れるカードじゃないと思ってます。後手番で弱すぎるので。サイドには1枚入れてて、先手の時と除去コンにして安全に着地できるような時に。

――サイドボードも1枚が多いですね。

 サイドもみんな1枚ばっかです。《アラシンの僧侶/Arashin Cleric(FRF)》だけは、(想定する相手が)緩めたら図に乗るアーキタイプなんで4枚。俺はメタゲームが変わろうと「そのスロットだけは譲らんぞ」みたいな。赤単が環境が5%くらいになろうと、このスロットは譲らない。みんなが譲ると結局赤単が勝つんで。

行弘 賢 - 「エスパー・メンター」
グランプリ・神戸2015 / スタンダード
2 《平地》
2 《島》
3 《沼》
2 《大草原の川》
1 《窪み渓谷》
4 《溢れかえる岸辺》
4 《汚染された三角州》
2 《血染めのぬかるみ》
1 《吹きさらしの荒野》
4 《乱脈な気孔》

-土地(25)-

4 《ヴリンの神童、ジェイス》
4 《僧院の導師》
1 《黄金牙、タシグル》

-クリーチャー(13)-
4 《搭載歩行機械》
4 《強迫》
3 《勇敢な姿勢》
1 《絹包み》
1 《究極の価格》
2 《破滅の道》
1 《オジュタイの命令》
1 《完全なる終わり》
2 《残忍な切断》
1 《シルムガルの命令》
2 《宝船の巡航》
2 《ゼンディカーの同盟者、ギデオン》
2 《灯の再覚醒、オブ・ニクシリス》

-呪文(22)-
4 《アラシンの僧侶》
1 《龍王オジュタイ》
1 《払拭》
2 《軽蔑的な一撃》
1 《否認》
1 《自傷疵》
1 《絹包み》
1 《正義のうねり》
1 《精神背信》
1 《無限の抹消》
1 《ゼンディカーの同盟者、ギデオン》

-サイドボード(15)-

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