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【観戦記事】 準決勝:チーム 重原/門野/古川 vs. チーム 三原/板東/山本

【観戦記事】 準決勝:チーム 重原/門野/古川 vs. チーム 三原/板東/山本

By Tetsuya Yabuki

 名だたる強豪、往年の名プレイヤーが集いに集った今回のグランプリ。

 英雄揃いのその中で、勝ちを重ねてきた真のダーク・ホースがいた。


古川 皓己、門野 隆之、重原 聡紀

「いやぁ、皆さん有名プレイヤーばかりで」

 大一番を前にやや緊張した様子のチーム重原/門野/古川の面々。重原がMagic Online 世界選手権予選を突破した経験を持つものの、大きな大会での上位入賞経験はない3人だ。それでも彼らは、今回のトップ4入賞という結果に自信を覗かせ、力強く受け止めている。

「チーム・シールドの練習はたくさんやってきました。デッキの組み方については誰にも負けない自信がありましたよ!」

 練習に明け暮れた日々が彼らを支え、今、この場所へと導いている。

 対するは、すでに幾度となくフィーチャーされてきたチーム三原/板東/山本。すなわち「大本命」だ。

 数々の結果を残してきた英雄が覇道を進むか。

 眈々と牙を研いできた新鋭が新たな歴史を刻むのか。

SF_Teammihara_Teamshigehara.jpg

門野 隆之 vs. 山本 賢太郎

 動き出しは、山本の《葉冠のドライアド/Leafcrown Dryad(THS)》から。ここへ《ナイレアの試練/Ordeal of Nylea(THS)》をエンチャントし、序盤の流れを作る。

 一方経験の浅い門野は積極的にチームメイトにアドバイスを求め、移り変わる盤面を探りながらゲームを進める。


古川 皓己と門野 隆之

 順調に展開が進む両者の天秤が傾いたのは、門野が《燃えさし呑み/Ember Swallower(THS)》に《パーフォロスの試練/Ordeal of Purphoros(THS)》をエンチャントし攻撃へ向かわせたときだった。山本はこれを《ネシアンのアスプ/Nessian Asp(THS)》と《巨体の狐/Vulpine Goliath(THS)》でダブルブロック。門野は《ネシアンのアスプ/Nessian Asp(THS)》に《神聖なる評決/Divine Verdict(THS)》を差し向け、さらに自身の《燃えさし呑み/Ember Swallower(THS)》へ《統率の取れた突撃/Coordinated Assault(THS)》というビッグアクション。山本の盤面に大きな打撃を与える。

 しかし、次の攻撃に《神聖なる評決/Divine Verdict(THS)》を合わせられると一転、門野は後続が出ない。山本の戦場には《彼方の工作員/Agent of Horizons(THS)》が追加され、ブロック不可の攻撃が残りライフを削り切った。


山本 賢太郎

 繊細なゲームを勝ち取った山本は、第2ゲーム、続けて襲いかかる《ミノタウルスの頭蓋断ち/Minotaur Skullcleaver(THS)》を2体とも相討ちにしてライフを守ると、4ターン目《世界を喰らう者、ポルクラノス/Polukranos, World Eater(THS)》。

 早い段階での大型クリーチャー登場に、後手に回る門野。2体ブロックで《世界を喰らう者、ポルクラノス/Polukranos, World Eater(THS)》をどうにかしようとするも、そこへ《神聖なる評決/Divine Verdict(THS)》が。

お返しの一撃!

 結局これが決定打となり、まず山本が1勝を挙げた。

門野 0-2 山本

重原 聡紀 vs. 板東 潤一郎


板東 潤一郎

 チームメイトたちをして「デッキじゃない」と言わしめた板東。本人も「恥ずかしい」と頭を抱える。このくだりは各所で話題になったようだが、板東はドラフト失敗により苦戦必至だ。

 重原が繰り出すクリーチャーのサイズに手が出ないまま、第1ゲームを落とした板東。続く第2ゲームを相手の土地事故の隙に軽量クリーチャーで勝ち取るものの、3ゲーム目は重原が《ナイレアの使者/Nylea's Emissary(THS)》へ《加護のサテュロス/Boon Satyr(THS)》を「授与」し、一気呵成に攻め立てる。このマッチは重原が取り、注目は最後に残った試合へ――

重原 2-0 板東


重原 聡紀

古川 晧己 vs. 三原 槙仁

――「もう負けそう」

 試合を終えた重原が視線を向けると、盤面は三原の大型クリーチャーたちが今にも古川を喰らい尽くさんとしていた。第1ゲームこそ試合前三原が「誰もやってない」と言っていた青白デッキを操る古川が優位に進めたが、《忌まわしき首領/Abhorrent Overlord(THS)》、《死の国のケルベロス/Underworld Cerberus(THS)》、《海檻の怪物/Sealock Monster(THS)》を擁する三原のデッキを前に攻め切れず、20点以上離れたライフ差をひっくり返された。

 2ゲーム目もその流れを覆すことはできず、サイズに劣る古川の軍勢はじわじわと崩されていく。重原が勝利の報を持っていったその直後、三原が怪物たちに全軍攻撃を命じ、決勝への扉を開いたのだった。

古川 0-2 三原


三原 槙仁

 試合後、チーム重原/門野/古川がフィーチャー・エリアを去ると、それぞれのマッチを振り返るチーム三原/板東/山本。決勝では再びドラフトが行われるのでデッキは変わるが、プレイ方針やカードの扱い方など、それぞれが勝てるように入念に確認する。

 そう、団体戦は個人戦。ひとつひとつの「個」の勝利がチームの勝利をもたらすのだ。

 いざ、決勝。神話の舞台へ。

 ひとつに束ねた三本の矢は、見事グランプリ優勝トロフィーを射止めることができるか。

チーム三原/板東/山本 2-1 チーム重原/門野/古川
SF_Team_mihara.jpg

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