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グランプリ・京都2015

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第11回戦:玉田 遼一(和歌山) vs. 渡辺 雄也(神奈川)

By Sugiki, Takafumi

 日本選手権2011トップ8、プロツアー参戦多数、関西の強豪プレイヤーである玉田 遼一。対するは日本の誇るプラチナプロプレイヤー、渡辺 雄也である。


玉田 遼一 vs. 渡辺 雄也

ゲーム1

 ダイスロールで玉田の先攻。渡辺がマリガンをし、ゲームがスタートした。玉田は《沸騰する小湖》から《Tropical Island》をフェッチして、《秘密を掘り下げる者》をプレイ。ライブラリートップを確認する行為は俗に「デルバー検定」と呼ばれ、検定に合格した暁には、《昆虫の逸脱者》に変身を遂げる。対する渡辺は、《思案》で手札を整えにかかるが、玉田が《目くらまし》でそれを阻害する。

 玉田はライブラリーのトップを確認し、1回目の検定試験。しかし残念ながら不合格。《秘密を掘り下げる者》で攻撃をした後、2体目の《秘密を掘り下げる者》を戦場に出す。渡辺にターンが回り、まずは《ギタクシア派の調査》を2点のライフでプレイし、玉田の手札を確認する。公開されたのは、《Force of Will》、《Force of Will》、《思考掃き》、《タルモゴイフ》。《Force of Will》が2枚と非常に厳しい手札が公開され、渡辺は苦い顔を見せる。渡辺は《思案》をプレイし、手札を整えた後、《すべてを護るもの、母聖樹》を戦場に。次のターンにはコンボを決めにかかる体勢を見せる。


渡辺 雄也

 しかし、玉田の3ターン目がパーフェクトなターンとなる。2回めのデルバー検定は合格。2体の《昆虫の逸脱者》に変身し、しかもめくれたのは《渦まく知識》。そして玉田が《渦まく知識》で掘り進めた先に見えたのは《不毛の大地》! 《不毛の大地》を手札に入れ、《すべてを護るもの、母聖樹》を破壊する。《昆虫の逸脱者》2体で攻撃し、渡辺のライフは11。

 渡辺は《思案》で将来を確認するも芳しくなく、シャッフルを選択。ドローを確認し、投了を宣言した。

秘密を掘り当て、凶暴な昆虫に
玉田 1-0 渡辺

 渡辺は「めくれるし、不毛だし」と悔しそうな表情を見せながら、サイドボードプランを練る。

ゲーム2


玉田 遼一

 渡辺はマリガン後、《思案》から3枚を上に残してドローをするスタート。対する玉田は《Tropical Island》からの《秘密を掘り下げる者》。渡辺は2ターン目に《沸騰する小湖》から《Volcanic Island》をフェッチし、《ギタクシア派の調査》をライフ2点で唱える。

 ここで公開された玉田の手札が、《呪文嵌め》、《タルモゴイフ》、《赤霊破》、《不毛の大地》、《不毛の大地》、《霧深い雨林》であった。

 玉田にターンが移り、渡辺は玉田が《秘密を掘り下げる者》検定に不合格であったことを確認した後、ドロー・ステップ前に《紅蓮破》を《秘密を掘り下げる者》に向けてプレイする。そして、玉田の《タルモゴイフ》を《Force of Will》で退け、ダメージクロックを作らせることを許さない。

 玉田の土地がフルタップになったこのタイミングで、渡辺は《思案》をプレイした後、《時を越えた探索》で手札を補充しにいく。相手の手札に打ち消しが無いと判断し、さらなるアドバンテージを取りに行く《時を越えた探索》2枚目プランを選択し、探査を補助する《霧深い雨林》とともに手札に加えた。

 ここから玉田は2ターンの間ドローゴー。渡辺は1ターンのドローゴーを挟んだ後、《渦まく知識》をプレイするが玉田が《赤霊破》で打ち消す。これで墓地が貯まった渡辺は、玉田のアップキープに《時を越えた探索》をプレイ。しかしながら玉田の手札にあった渡辺の未確認のカード2枚のうち1枚が《呪文貫き》で、渡辺のプランは成就せず。

 渡辺のマナがフルタップになったことで、玉田は《思案》、フェッチランドでのシャッフル、《思案》と手札の濃度を一気に上げる。対する渡辺も手札を整えに行きたいところだが、ドローゴーでターンを返す。

 前のターンに手札が充実した玉田は、《タルモゴイフ》を2枚プレイ。うち1枚は《Force of Will》で打ち消されるが、盤面にパワーが4のダメージクロックを作ることに成功した。これで、ライフが14の渡辺に残されたターンは多くても4ターン。

 渡辺はコンボパーツを揃えることができず、そのまま《タルモゴイフ》にライフを削りきられてしまった。

玉田 2-0 渡辺
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