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グランプリ・京都2015

観戦記事

第14回戦:佐渡 海(Kai Thiele)(東京) vs. 新沼 裕樹(東京)

By Sugiki, Takafumi

 トップ8を目指すにはぎりぎりの2敗ラインからフィーチャーマッチに呼ばれたのは、佐渡 海(Kai Thiele)と新沼 裕樹。

 佐渡はドイツと日本のハーフで、日本で生まれてすぐにドイツへ引っ越し、2ヶ月前にマジック取り扱い店の仕事に就いたことをきっかけに東京に引っ越してきたという23歳。(編注:対戦組み合わせ・順位上は Thiele, Kai 表記)

 対する新沼は、グランプリへの出場経験はあまり無いものの、ここまで2敗に踏みとどまるという素晴らしい戦績を残している。トップ8への崖っぷちに踏みとどまるのはどちらのプレイヤーか。


佐渡 海 vs. 新沼 裕樹

ゲーム1

 新沼は《汚染された三角州》から《Underground Sea》をフェッチし、《思考囲い》。

佐渡の手札

 新沼はここから《強迫》を捨てさせる。佐渡は《むかつき》から《苦悶の触手》へつなぐ「ANT」デッキのようだ。

 対する佐渡も、《ギタクシア派の調査》で新沼の手札を確認する。

新沼の手札

 新沼はどうやら「ニック・フィット」と呼ばれるマナ加速系デッキだということがここで判明する。手札確認を終えた佐渡は《Underground Sea》をプレイしターンを返す。


新沼 裕樹

 新沼は2ターン目、《渦まく知識》の後、《新緑の地下墓地》から《Tropical Island》をプレイしてターン終了。

 ターンの回ってきた佐渡は、まず《渦まく知識》で《むかつき》をトップに積み込んで、《Underground Sea》を戦場に出してから《ライオンの瞳のダイアモンド》、《暗黒の儀式》とプレイ。さらに《ギタクシア派の調査》をプレイし、優先権を渡さずに《ライオンの瞳のダイアモンド》のマナ能力を起動する。これで、黒マナ6点がマナ・プールにある状態で手札に《むかつき》が残る。細かいながら《むかつき》デッキに必須のテクニックだ。

 《むかつき》で《陰謀団の儀式》、《水蓮の花びら》といったマナを増やすカードと《冥府の教示者》が公開された時点で佐渡は《むかつき》の処理を終了。マナがたくさん生み出された後の《冥府の教示者》で《苦悶の触手》があることを確認し、新沼は投了した。

佐渡 1-0 新沼

ゲーム2

 再び新沼の先攻。《新緑の地下墓地》から《Bayou》をフェッチし、《老練の探険者》をプレイ。対する佐渡は《汚染された三角州》をプレイし、ターンを返す。

 新沼は2ターン目、《陰謀団式療法》。佐渡は対応して《渦まく知識》をプレイ。相手の宣言も予想した上で、ライブラリーに2枚カードを戻す。そして解決に入り、新沼の宣言は《ライオンの瞳のダイアモンド》。

佐渡の手札

 新沼は少考の後、《老練の探険者》を生け贄に捧げ、《陰謀団の儀式》をフラッシュバック。佐渡は当然《渦まく知識》で手札を隠しにいく。

 新沼の宣言は《冥府の教示者》。公開された佐渡の手札から《冥府の教示者》が墓地に落ちる。《冥府の教示者》は「ANT」にとってはキーカードであり、《渦まく知識》で手札に残しておくわけはないのだが......


佐渡 海

 その疑問はすぐに解決された。ライブラリーのトップに積んであったのが2枚目の《冥府の教示者》! 《ギタクシア派の調査》で安全確認の後、《水蓮の花びら》、《水蓮の花びら》、《陰謀団の儀式》とストームを稼いでから、《冥府の教示者》で一度《冥府の教示者》を経由して《苦悶の触手》が勝負を決めた。

佐渡 2-0 新沼

 佐渡が2ゲームとも2ターンキルを見せ、トップ8への目を残した。

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