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グランプリ・京都2015

戦略記事

グランプリ・京都2015 2日目メタゲームブレイクダウン

By Hisaya Tanaka

 日本初のレガシー開催となったグランプリ・京都。2000人もの参加者から2日目に残った200あまりのデッキでは、どういったアーキタイプが多かったのだろうか。

57人:《秘密を掘り下げる者》デッキ

  • ティムール(青赤緑) 16
  • グリクシス(青黒赤) 14
  • スゥルタイ(青黒緑) 14
  • 青赤 10
  • エスパー(青白黒) 3

 《秘密を掘り下げる者》デッキは様々な色の組み合わせによって種類が多く、2日目最大勢力となった。《宝船の巡航》が禁止になっても強力なアーキタイプだということが証明された形だ。色の選択によって様々なデッキに対策できるところも、このアーキタイプが多く選択された理由の一つだろう。

 ティムールは《タルモゴイフ》《敏捷なマングース》などのクロックに《稲妻》などの火力を足した、以前からある《秘密を掘り下げる者》デッキだ。《秘密を掘り下げる者》以外にも強力なクロックを用意できるのが、この色の利点だろう。一方、グリクシスは《若き紅蓮術士》《陰謀団式療法》のようなシナジー、さらには黒い除去や手札破壊などを足し、受けに回ることも可能なデッキとなっている。

 スゥルタイの場合は、以前は「チーム・アメリカ」と言われていたデッキ構成に近く、《死儀礼のシャーマン》や《Hymn to Tourach》などが採用されている。この形は手札破壊を採用しているためコンボにも強くなっている。青赤デルバーは《僧院の速槍》《若き紅蓮術士》を軸に火力を多めに足したデッキ構成で、《宝船の巡航》が禁止になった今も十分すぎる強力なデッキとして存在している。

39人:《実物提示教育》《全知》デッキ

 第二勢力となったのは《実物提示教育》《全知》デッキだ。

 かつての《実物提示教育》デッキは《騙し討ち》《グリセルブランド》という構成だったのだが、今は《全知》を出して《狡猾な願い》や《時を越えた探索》をプレイし、最終的に《引き裂かれし永劫、エムラクール》に到達するというデッキ構成に変化している。

 青単に近くなったことで、《渦まく知識》《思案》《定業》などをふんだんに搭載でき、それにより《時を越えた探索》がプレイできるようになるタイミングも早くなっているのが特徴だろう。

18人:奇跡デッキ

 ビートダウンの《秘密を掘り下げる者》デッキ、コンボデッキの《実物提示教育》デッキと来たら、次はコントロールデッキである奇跡デッキが第三勢力だ。

 《終末》によるボードコントロールだけでなく、《師範の占い独楽》と《相殺》の制圧力でコンボデッキにも対応できるため、不利なデッキが少ないのが特徴だ。

16人:エルフ

 僅差で4番手になったのはエルフデッキ。

 レガシーのエルフデッキは、コンボデッキともビートダウンデッキとも言える不思議な立ち位置のデッキだ。《遺産のドルイド》《垣間見る自然》によるチェインコンボの様相もあれば、《自然の秩序》による《孔蹄のビヒモス》からの瞬殺も起き得る。

 ぱっと見からは想像できない、柔軟な戦い方が可能なデッキだ。

15人:《石鍛冶の神秘家》デッキ

 《石鍛冶の神秘家》自体が非常に強力なカードなのだが、《実物提示教育》デッキのようなコンボデッキが流行っているとなかなか活躍しづらいものがある。その割にこれだけの人数が2日目に進出しているあたりに、《石鍛冶の神秘家》の強さが現れている。《殴打頭蓋》《火と氷の剣》《梅澤の十手》といった強力カードに簡単にアクセスできるカードは、《思考囲い》《未練ある魂》などといったサポートを受けて、十分に戦えるデッキとなっているのだろう。

その他

  • 9人:マーフォーク
  • 7人:《むかつき》ストーム
  • 7人:デス&タックス
  • 6人:発掘デッキ
  • 5人:茶単
  • 5人:親和
  • 5人:リアニメイト
  • 33人:その他
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