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【戦略記事】 『タルキール覇王譚』リミテッドへの招待――プロ・プレイヤーたちにクイック・インタビュー その3

【戦略記事】 『タルキール覇王譚』リミテッドへの招待――プロ・プレイヤーたちにクイック・インタビュー その3

By 矢吹 哲也

 初日も終盤を迎えたが、最後にもう少しタルキールの案内を続けよう。清水 直樹と覚前 輝也のふたりに話を聞いた。

清水 直樹の場合

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――『タルキール覇王譚』リミテッドの第一印象は?

清水 「腕の差が出そうというのが率直なところ。構築の幅が広く、難しい。M15(『基本セット2015』)に慣れてしまったというのもあるかも。とにかく難しい」

 これまでの環境から大きな変化を見せた『タルキール覇王譚』リミテッド。清水も「色選択の幅広さ」を挙げて、難しいと評する。

――今回の環境のシールドのデッキ構築で、まず最初に確認したいことは?

清水 「レア。特にマルチカラーのレアを確認したい」

――シールドにおいて一番使いたい色/色の組み合わせは?

清水 「だいたいは氏族の3色にタッチ1色で4色になりますね。強いて言うならアブザン」

――ドラフトにおいて、コモン/アンコモン/レアでそれぞれ一番初手で取りたいカードは何ですか?

  • コモン:《煙の語り部/Smoke Teller(KTK)》
  • アンコモン:《氷羽のエイヴン/Icefeather Aven(KTK)》
  • レア:《サグのやっかいもの/Sagu Mauler(KTK)》

「特に《氷羽のエイヴン/Icefeather Aven(KTK)》がかなり強い」と、お気に入りを挙げた。

――ドラフトにおいて一番使いたい色/色の組み合わせは?

清水 「スゥルタイ、あるいはティムール。確かに白絡みが強いと思うんですが、卓内で被りやすい。練習中うまく組めずに失敗したことがあるので」

 白の強さを認めつつも、清水は卓内での流れの作りやすさを評価していた。初期の固まっていない環境で流れを読むのは難しいところだが、挑戦する価値はある。

覚前 輝也の場合

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――『タルキール覇王譚』リミテッドの第一印象は?

覚前 「事故を起こしやすいため、土地が確保できた色で組むのが理想ですね」

 どのレアリティにも多色土地があるこの環境では、やはり普段より色選択の重要性が上がる。覚前は土地不足による事故を懸念していた。

――今回の環境のシールドのデッキ構築で、まず最初に確認したいことは?

覚前 「2マナ圏の枚数です。対戦相手に3ターン目から積極的に攻撃されると、『変異』を活かすタイミングがなくなる」

「変異」を持つクリーチャーが強力であることを認めた上で、それを活かすための2マナ域のクリーチャーを重視する覚前。対戦相手の2マナ域に攻め込まれると、「変異」状態の2/2クリーチャーで相討ちを取らざるを得ない機会が増えるのだという。

――シールドにおいて一番使いたい色/色の組み合わせは?

覚前 「白緑黒(アブザン)。コモンからレアまで、万遍なく多色のカードが強い」

――ドラフトにおいて、コモン/アンコモン/レアでそれぞれ1番初手で取りたいカードは何ですか?

  • コモン:《アイノクの盟族/Ainok Bond-Kin(KTK)》
  • アンコモン:《アブザンの鷹匠/Abzan Falconer(KTK)》
  • レア:《アラシンの上級歩哨/High Sentinels of Arashin(KTK)》

 シールドで使いたい色で挙げられた、アブザンのカードが占める。

――ドラフトにおいて1番使いたい色/色の組み合わせは?

覚前 「赤白タッチ黒。2マナ圏を6枚くらいとって、スピード勝負がいいですね」

 やはりアブザンかと尋ねると、彼は「いや」と首を横に振った。ドラフトの戦略としては、スピード勝負を狙っているようだ。


 こうして、様々なプレイヤーが様々な戦略と戦術を語ってくれた。彼らの意見が、この環境を理解するための入り口になれば幸いだ。しかし『タルキール覇王譚』リミテッドでの戦いは始まったばかり。今大会を含め、これからの変化にも注目していきたいところだ。

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