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【観戦記事】 第3回戦:浅原 晃(神奈川) vs. 里中 健太郎(奈良)

【観戦記事】 第3回戦:浅原 晃(神奈川) vs. 里中 健太郎(奈良)

By Tetsuya Yabuki

 昨晩の雨模様から一転、快晴で迎えたグランプリ・静岡。霊峰・富士を擁する静岡に集った1784人の「登山者」は、ふたつの道に分かれ、頂上を目指して登り始めた。

 そして今、ここフィーチャー・テーブルに差しかかったプレイヤーがふたり――浅原 晃、里中 健太郎の両名だ。

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 言わずと知れたデッキビルダーの浅原。今大会に持ち込んだデッキは調整を繰り返し、独自のチューンを施しているようだ。周りから送られる「『これは強い』って言ってた」との声に「強い時代はもう終わった」と返し渋い笑みを浮かべる浅原だが、どこか不敵なものも感じられる。

 一方の里中はグランプリ参加3回目のフレッシュなプレイヤーだ。カメラを向けられると、それに緊張した様子で応じる。それでもシャッフルの所作は落ち着いていて、集中は乱れていないようだ。

 ともに1敗を喫している両者。ここで踏みとどまれるのはどちらか。

浅原 晃(青黒) vs. 里中 健太郎(コロッサル・グルール)


浅原 晃

 浅原が先手を取り、ゲームスタート。両者とも動き出しは快調で、1ターン目は互いに《欺瞞の神殿/Temple of Deceit(THS)》、《奔放の神殿/Temple of Abandon(THS)》と置き合うと、浅原の2ターン目《群れネズミ/Pack Rat(RTR)》には里中が《ミジウムの迫撃砲/Mizzium Mortars(RTR)》で応えた。続くターン、浅原の《夜帷の死霊/Nightveil Specter(GTC)》に対し里中は《魔女跡追い/Witchstalker(M14)》を展開。浅原は空から2点のダメージを与え戦いの火蓋を切るが、そのまま4マナを構えてターンを渡した。

 《魔女跡追い/Witchstalker(M14)》で殴り返した里中は、《ニクスの祭殿、ニクソス/Nykthos, Shrine to Nyx(THS)》とマナ・クリーチャーを追加してエンド――そのとき、浅原の手札から《概念泥棒/Notion Thief(DGM)》が瞬速で姿を現す。

こいつが盗むものは......?

 ターンが返ってくるなり浅原が続けて唱えたのは、なんと《囁く狂気/Whispering Madness(GTC)》。《概念泥棒/Notion Thief(DGM)》が戦場にあるため、「各プレイヤー」が引くはずのドローはすべて浅原のものになるのだ。さらにこれを《夜帷の死霊/Nightveil Specter(GTC)》へ「暗号化」すると、爆発的なカード・アドバンテージが奔流となり浅原のもとへ流れ込んだ。里中はあっけに取られたように見守ることしかできない。

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 ところが、里中もその返しにビッグ・アクションを見せる。里中のトップは......《獣の統率者、ガラク/Garruk, Caller of Beasts(M14)》![+1]能力で負けじとアドバンテージを取ると、《ニクスの祭殿、ニクソス/Nykthos, Shrine to Nyx(THS)》を絡めて強烈な展開力を見せる。

 続くターン、浅原はじっくり考えたのちに《夜帷の死霊/Nightveil Specter(GTC)》で攻撃。暗号化された《囁く狂気/Whispering Madness(GTC)》が解き放たれ、14枚のカードを浅原にもたらす。浅原は《群れネズミ/Pack Rat(RTR)》を盤面に追加し、残す手札を吟味してターンを返した。

 里中も《獣の統率者、ガラク/Garruk, Caller of Beasts(M14)》で着実にクリーチャーを補充し、高い信心から大量マナを生み出すと、盤面をクリーチャーで埋め尽くしていく。《狩猟の神、ナイレア/Nylea, God of the Hunt(THS)》も戦場へ降り立ち、タフネスの低い浅原の軍勢は里中の攻勢を防ぎ切れない。

 《旅するサテュロス/Voyaging Satyr(THS)》が《ニクスの祭殿、ニクソス/Nykthos, Shrine to Nyx(THS)》をアンタップし、合計20マナが《狩猟の神、ナイレア/Nylea, God of the Hunt(THS)》の力を帯びて《魔女跡追い/Witchstalker(M14)》へ注がれる。ここまで激しい戦闘のなかったこのゲームだが、一撃で浅原は窮地に立たされた。

 ターンをもらい熟考する浅原。「ありません」とぽつり。

浅原 0-1 里中


里中 健太郎

 第2ゲームは里中の《炎樹族の使者/Burning-Tree Emissary(GTC)》からスタート。浅原は《変わり谷/Mutavault(M14)》で《炎樹族の使者/Burning-Tree Emissary(GTC)》の攻撃を防ぐものの、動きが鈍い。黒マナの供給が遅れ、手札に黒いカードが停滞しているようだ。

 一方、《世界を喰らう者、ポルクラノス/Polukranos, World Eater(THS)》、《魔女跡追い/Witchstalker(M14)》、《霧裂きのハイドラ/Mistcutter Hydra(THS)》と脅威を繰り出し続ける里中。浅原がようやく黒マナを得た頃には、盤面の不利を覆す猶予は残っていなかった。

浅原 0-2 里中

Asahara, Akira
グランプリ・静岡2014 / スタンダード
7 《島》
6 《沼》
4 《変わり谷》
4 《欺瞞の神殿》
4 《湿った墓》

-土地(25)-

4 《群れネズミ》
4 《夜帷の死霊》
4 《概念泥棒》
3 《波使い》

-クリーチャー(15)-
4 《思考囲い》
4 《ディミーアの魔除け》
3 《肉貪り》
2 《英雄の破滅》
4 《家畜化》
3 《囁く狂気》

-呪文(20)-
4 《強迫》
2 《闇の裏切り》
4 《破滅の刃》
4 《反論》
1 《英雄の破滅》

-サイドボード(15)-
Satonaka, Kentaro
グランプリ・静岡2014 / スタンダード
8 《森》
4 《ニクスの祭殿、ニクソス》
4 《踏み鳴らされる地》
4 《奔放の神殿》
3 《山》

-土地(23)-

4 《炎樹族の使者》
4 《森の女人像》
4 《旅するサテュロス》
2 《漁る軟泥》
4 《魔女跡追い》
3 《世界を喰らう者、ポルクラノス》
1 《狩猟の神、ナイレア》
2 《嵐の息吹のドラゴン》

-クリーチャー(24)-
4 《稲妻の一撃》
3 《ミジウムの迫撃砲》
4 《歓楽者ゼナゴス》
2 《獣の統率者、ガラク》

-呪文(13)-
3 《霧裂きのハイドラ》
1 《グルールの魔除け》
1 《ミジウムの迫撃砲》
1 《漁る軟泥》
4 《ナイレアの信奉者》
3 《燃え立つ大地》
2 《野生の跳ね返り》

-サイドボード(15)-

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