マジック:ザ・ギャザリング 日本公式ウェブサイト

イベントカバレージ

【観戦記事】 第6回戦:Raymond Tan(マレーシア) vs. 相澤 恵司(茨城)

【観戦記事】 第6回戦:Raymond Tan(マレーシア) vs. 相澤 恵司(茨城)

By Tetsuya Yabuki

 今年8月、真夏の熱気に負けない熱戦が繰り広げられたグランプリ・北九州。『テーロス』参入前のスタンダードで行われたこの大会を勝ち抜き、優勝トロフィーを掲げたのは、マレーシアの古豪Raymond Tanだった。それから4ヶ月。季節は変わり、場所も変わり、またスタンダード環境も変わったが、Tanの勢いは変わっていないようだ。初日折り返しを過ぎて全勝のTanは、ふたたび日本での戴冠を目指す。

 そこに「待った」をかけるべくフィーチャー・エリアに登場したのが、相澤 恵司。試合後「久しぶりのフィーチャーで緊張した」と語った相澤だが、「スタンダードの貴族」として知られ場数を十分に踏んでいる彼もまた、ここまで全勝を果たしている。

r6_tan_aizawa.jpg

 このまま全勝を守れるのはどちらか片方だけ。一歩先んじるのは果たして。

Raymond Tan(赤タッチ白信心) vs. 相澤 恵司(青単信心)

 第1ゲームは先手を取った相澤が「青単信心」らしい動きでゲームを有利に進めた。《審判官の使い魔/Judge's Familiar(RTR)》から《凍結燃焼の奇魔/Frostburn Weird(RTR)》、《海の神、タッサ/Thassa, God of the Sea(THS)》とテンポ良く展開していく。

 Tanも《灰の盲信者/Ash Zealot(RTR)》、《ボロスの反攻者/Boros Reckoner(GTC)》と展開するが、攻勢には出られない。4ターン目も相澤の展開は止まず、《思考を築く者、ジェイス/Jace, Architect of Thought(RTR)》を繰り出すと早くも《海の神、タッサ/Thassa, God of the Sea(THS)》が戦場へ顕現した。

 と、そこへTanの《岩への繋ぎ止め/Chained to the Rocks(THS)》。彼は盤面に《灰の盲信者/Ash Zealot(RTR)》を追加すると、攻撃へ向かう。《思考を築く者、ジェイス/Jace, Architect of Thought(RTR)》の[+1]能力でパワーを抑えられるTanだが、果敢にプレイヤーを狙っていく。


Raymond Tan

 返しのターン、相澤は《波使い/Master of Waves(THS)》を信心6で解き放った。理想的な展開だ。《ボロスの反攻者/Boros Reckoner(GTC)》を追加し、守りに入るTan。その守りをすり抜ける《審判官の使い魔/Judge's Familiar(RTR)》と《波使い/Master of Waves(THS)》。

 Tanは2枚目の《岩への繋ぎ止め/Chained to the Rocks(THS)》で《波使い/Master of Waves(THS)》を対処。隙が生まれた相澤の盤面にクリーチャーを突撃させる。しかし、相澤はそこを狙い澄まして《サイクロンの裂け目/Cyclonic Rift(RTR)》。《波使い/Master of Waves(THS)》を捕らえている《岩への繋ぎ止め/Chained to the Rocks(THS)》をバウンスすると、突如、相澤の盤面にブロッカーが現れる。相澤はTanの攻撃を防ぎつつ《灰の盲信者/Ash Zealot(RTR)》を2枚とも打ち倒し、これが目まぐるしく攻守が変わる第1ゲームの決定打となった。

相澤 1-0 Tan

r6_aizawa.jpg

 2ゲーム目は相澤がマリガン・スタート。両者とも《凍結燃焼の奇魔/Frostburn Weird(RTR)》を2体ずつ出し合う、比較的ゆったりとした出足を見せる。

 互いに盤面を強化し大きな動きがないまま迎えたTanの7ターン目、《ニクスの祭殿、ニクソス/Nykthos, Shrine to Nyx(THS)》から《鍛冶の神、パーフォロス/Purphoros, God of the Forge(THS)》、《モーギスの狂信者/Fanatic of Mogis(THS)》と連続展開。6点のダメージを相澤に与える。

 これを受けて相澤の動きも加速する。《家畜化》でTanの《凍結燃焼の奇魔/Frostburn Weird(RTR)》を1体奪うと、相澤の青への信心は8まで上がり、そこへ《波使い/Master of Waves(THS)》を続かせた。エレメンタル・トークンの波状攻撃に晒され、ライフを4まで落としたTan。《ミジウムの迫撃砲/Mizzium Mortars(RTR)》を放ちトークンと《凍結燃焼の奇魔/Frostburn Weird(RTR)》は一掃するものの、その先には2体の《波使い/Master of Waves(THS)》が立っていた。

相澤 2-0 Tan

 試合後、相澤のデッキの構成について言葉を交わす両者。相澤のデッキには《雲ヒレの猛禽/Cloudfin Raptor(GTC)》が採用されておらず、その枠に《風乗りスリヴァー》が選ばれていた。

「《変わり谷/Mutavault(M14)》が飛ぶのが強いんですよ。青単は盤面を膠着させるデッキなので」と、《風乗りスリヴァー》の採用に自信を覗かせる相澤。続けて「ただ、色々とアドバイスをくれたあんちゃん(高橋優太)とナベ(渡辺雄也)には酷評されましたけど」と、笑顔を見せる。

「このまま放送でもフィーチャーされて、怒られるのを目標にします!」

Tan, Raymond
グランプリ・静岡2014 / スタンダード
11 《山》
4 《ニクスの祭殿、ニクソス》
4 《聖なる鋳造所》
4 《凱旋の神殿》
1 《ボロスのギルド門》

-土地(24)-

4 《灰の盲信者》
4 《炎樹族の使者》
4 《凍結燃焼の奇魔》
4 《ボロスの反攻者》
4 《モーギスの狂信者》
2 《鍛冶の神、パーフォロス》
4 《嵐の息吹のドラゴン》

-クリーチャー(26)-
4 《岩への繋ぎ止め》
4 《ミジウムの迫撃砲》
2 《パーフォロスの槌》

-呪文(10)-
2 《摩耗+損耗/Wear+Tear(DGM)》
4 《ボロスの魔除け》
3 《頭蓋割り》
1 《異端の輝き》
3 《神々の憤怒》
1 《紅蓮の達人チャンドラ》
1 《軍勢の集結》

-サイドボード(15)-
Aizawa, Keiji
グランプリ・静岡2014 / スタンダード
21 《島》
4 《変わり谷》

-土地(25)-

4 《審判官の使い魔》
3 《風乗りスリヴァー》
4 《凍結燃焼の奇魔》
4 《潮縛りの魔道士》
4 《夜帷の死霊》
4 《海の神、タッサ》
4 《波使い》

-クリーチャー(27)-
2 《急速混成》
2 《サイクロンの裂け目》
2 《タッサの二叉槍》
2 《思考を築く者、ジェイス》

-呪文(8)-
1 《急速混成》
3 《反論》
2 《本質の散乱》
1 《漸増爆弾》
1 《豚の呪い》
2 《家畜化》
1 《タッサの二叉槍》
1 《思考を築く者、ジェイス》
3 《記憶の熟達者、ジェイス》

-サイドボード(15)-

前の記事: 【観戦記事】 第5回戦:彌永 淳也(東京) vs. 小島 義史(神奈川) | 次の記事: 【観戦記事】 第7回戦:村田 敏彰(滋賀) vs. 中村 肇(神奈川)
グランプリ・静岡2014 一覧に戻る