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【観戦記事】 第11回戦:永井 守(神奈川) vs. 尹 壽漢(東京)

【観戦記事】 第11回戦:永井 守(神奈川) vs. 尹 壽漢(東京)

By Sugiki, Takafumi

 グランプリ2日目の2回戦目、2敗ラインから注目の対戦をお届けしよう。


永井 守 vs. 尹 壽漢

 尹は関東では一目置かれるデッキビルダーであり、トッププレイヤーでも尹へデッキのシェアを求める者も少なくない。対する永井もプロツアートップ8経験がある、強豪プレイヤーである。尹のデッキはエスパーコントロール、永井はオーソドックスな黒単信心。ともにこの環境ではメジャーなコントロールデッキである。

ゲーム1

 先手の永井の2ターン目《群れネズミ/Pack Rat(RTR)》がオープニングアクション。対する尹は《欺瞞の神殿/Temple of Deceit(THS)》《静寂の神殿/Temple of Silence(THS)》を出しながら静かに手札を整える。

 永井は3ターン目、《群れネズミ/Pack Rat(RTR)》で攻撃を行い、1点のみのダメージを通した後に、《地下世界の人脈/Underworld Connections(RTR)》を《沼/Swamp(M14)》に装着する。《群れネズミ/Pack Rat(RTR)》の能力を起動する選択肢もあったとは思うが、尹のデッキがエスパーであることもほぼ判明しており、《拘留の宝球/Detention Sphere(RTR)》を警戒しリスクヘッジした形か。尹の3ターン目は、予定調和の《拘留の宝球/Detention Sphere(RTR)》、対象は悩みつつ《地下世界の人脈/Underworld Connections(RTR)》。

 永井の4ターン目、《拘留の宝球/Detention Sphere(RTR)》を使わせたこともあり、《群れネズミ/Pack Rat(RTR)》の能力を起動しつつ、オリジナル1体で尹を攻撃しライフを17に落とす。対して尹は2枚目の《拘留の宝球/Detention Sphere(RTR)》を持っており、2体の《群れネズミ/Pack Rat(RTR)》を追放することで、カードアドバンテージを得ることとなった。

 永井は、《群れネズミ/Pack Rat(RTR)》ビートの態勢を崩されてしまったため、2枚目の《地下世界の人脈/Underworld Connections(RTR)》を《沼/Swamp(M14)》にエンチャントし、先ほど失ったカードアドバンテージを取り戻す方向へゲームを進めようとする。永井は次のターン《地下世界の人脈/Underworld Connections(RTR)》のドローで《思考囲い/Thoughtseize(THS)》を引き込んで、そのまま尹に放つが、尹はノータイムで《思考囲い/Thoughtseize(THS)》を《解消/Dissolve(THS)》。尹の手札には《スフィンクスの啓示/Sphinx's Revelation(RTR)》が控えておりこれを守った形である。このゲームは尹が十分な大きさの《スフィンクスの啓示/Sphinx's Revelation(RTR)》をプレイできるかがカギとなりそうだ。

 尹は手札にあった《思考を築く者、ジェイス/Jace, Architect of Thought(RTR)》をプレイし[-2]能力を起動、《解消/Dissolve(THS)》/土地2枚で分けられたうちから、《解消/Dissolve(THS)》を手札に加える。対する永井は《地下世界の人脈/Underworld Connections(RTR)》を起動しながら攻め手を探すも、なにもせずにターンエンドとなってしまう。《冒涜の悪魔/Desecration Demon(RTR)》は手札にあるのだが、《地下世界の人脈/Underworld Connections(RTR)》を起動すると3マナしか残らずプレイできない。もちろん《冒涜の悪魔/Desecration Demon(RTR)》をプレイする選択肢もあるのだが、ここはドローを掘り進めることを選択している。

 尹は次のターン、再度《思考を築く者、ジェイス/Jace, Architect of Thought(RTR)》の[-2]能力を起動。《スフィンクスの啓示/Sphinx's Revelation(RTR)》/土地、《破滅の刃/Doom Blade(M14)》で分けられたうちから、土地と《破滅の刃/Doom Blade(M14)》を入手。さらに《拘留の宝球/Detention Sphere(RTR)》で《地下世界の人脈/Underworld Connections(RTR)》を取り除き、永井がライブラリーを掘り進めることも許さない。

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 永井は手札にとどまっていた《冒涜の悪魔/Desecration Demon(RTR)》を出そうとするが、《解消/Dissolve(THS)》され、攻撃の態勢も作ることができず、逆に尹が《霊異種/AEtherling(DGM)》を召喚し、ついに攻守が逆転する。永井は次のターンにもう一体《冒涜の悪魔/Desecration Demon(RTR)》を召喚しこれは成就。対する尹はマナオープンでターンを返し、《スフィンクスの啓示/Sphinx's Revelation(RTR)》の構えを見せる。永井は《アスフォデルの灰色商人/Gray Merchant of Asphodel(THS)》を召喚し、尹のライフを9点まで落とす。

 ここで、尹がついに《スフィンクスの啓示/Sphinx's Revelation(RTR)》をX=5で唱え、手札を補充。尹は自ターンに《思考囲い/Thoughtseize(THS)》で永井の手札を確認し、《夜帷の死霊/Nightveil Specter(GTC)》2枚、《英雄の破滅/Hero's Downfall(THS)》、《アスフォデルの灰色商人/Gray Merchant of Asphodel(THS)》、《地下世界の人脈/Underworld Connections(RTR)》から《アスフォデルの灰色商人/Gray Merchant of Asphodel(THS)》を抜き、《歪んだ体形/Warped Physique(DGM)》を《冒涜の悪魔/Desecration Demon(RTR)》に、そして《霊異種/AEtherling(DGM)》がついに攻撃を始める。

 永井もトップした《思考囲い/Thoughtseize(THS)》で尹の手札を確認し、《思考囲い/Thoughtseize(THS)》、《破滅の刃/Doom Blade(M14)》、《今わの際/Last Breath(THS)》土地3枚のところから《破滅の刃/Doom Blade(M14)》を抜き、《地下世界の人脈/Underworld Connections(RTR)》を《変わり谷/Mutavault(M14)》に装着してドローをしてからターンを返す。

 ここで、尹のライフが12に対して、永井のライフは15。永井は尹の《霊異種/AEtherling(DGM)》による攻撃をぎりぎりまで受けて、そこからは《英雄の破滅/Hero's Downfall(THS)》などで誤魔化し、延命措置を施すも回答にたどり着くことは出来なかった。

永井 0-1 尹

ゲーム2

尹 壽漢

 先攻の永井による《強迫/Duress(M14)》が尹の手札から《スフィンクスの啓示/Sphinx's Revelation(RTR)》を抜く。対する尹は《欺瞞の神殿/Temple of Deceit(THS)》でトップにステイしてエンド。永井は次のターンに《思考囲い/Thoughtseize(THS)》を唱え、土地2枚、《解消/Dissolve(THS)》、《拘留の宝球/Detention Sphere(RTR)》、《スフィンクスの啓示/Sphinx's Revelation(RTR)》、《真髄の針/Pithing Needle(RTR)》、《歪んだ体形/Warped Physique(DGM)》から《拘留の宝球/Detention Sphere(RTR)》を抜いて、手札に2枚いる《夜帷の死霊/Nightveil Specter(GTC)》や《冒涜の悪魔/Desecration Demon(RTR)》が活躍できる状況を作る。

 尹がトップに前のターン仕込んでいたのは《群れネズミ/Pack Rat(RTR)》であり盤面に登場。永井の手札には除去が無いため、互いに殴りあう速攻ゲームとなりそうだ。

 永井が《夜帷の死霊/Nightveil Specter(GTC)》、《冒涜の悪魔/Desecration Demon(RTR)》と攻撃態勢を整える中、《夜帷の死霊/Nightveil Specter(GTC)》こそ《歪んだ体形/Warped Physique(DGM)》で除去されるが、《冒涜の悪魔/Desecration Demon(RTR)》への対処方法を尹が持たず、《冒涜の悪魔/Desecration Demon(RTR)》の攻撃が通り始める。更に永井は《アスフォデルの灰色商人/Gray Merchant of Asphodel(THS)》を盤面に加え、尹のライフは致死圏内に。

 尹が《ヴィズコーパの血男爵/Blood Baron of Vizkopa(DGM)》の絆魂でぎりぎり凌げるかという盤面を作るも、永井の手札からは尹へ死の宣告をする《死者の神、エレボス/Erebos, God of the Dead(THS)》。尹は投了することとなった。

永井 1-1 尹

ゲーム3

永井 守

 後手の永井が、1ターン目、2ターン目立て続けの《思考囲い/Thoughtseize(THS)》で尹の《スフィンクスの啓示/Sphinx's Revelation(RTR)》、《思考を築く者、ジェイス/Jace, Architect of Thought(RTR)》を抜く。尹の手札からとりあえずの脅威を取り除いた形となったが、尹は3ターン目の《欺瞞の神殿/Temple of Deceit(THS)》を挟んで4ターン目にはしっかり《思考を築く者、ジェイス/Jace, Architect of Thought(RTR)》を着地させ[-2]能力でアドバンテージを取りにかかる。《歪んだ体形/Warped Physique(DGM)》/土地2枚に分けられた中から、《歪んだ体形/Warped Physique(DGM)》を手札に加え、《思考を築く者、ジェイス/Jace, Architect of Thought(RTR)》を守る態勢を作る。対する永井も《死者の神、エレボス/Erebos, God of the Dead(THS)》を出し、ハンドアドバンテージでは負けないような状況となった。

 尹はもう一度《思考を築く者、ジェイス/Jace, Architect of Thought(RTR)》の[-2]能力を用い、土地、《解消/Dissolve(THS)》/《群れネズミ/Pack Rat(RTR)》。ここで尹は《群れネズミ/Pack Rat(RTR)》を手札に加えてすぐに場に出し、《群れネズミ/Pack Rat(RTR)》ビートダウンを敢行する戦術を取る。

 対する永井もトップした《群れネズミ/Pack Rat(RTR)》で防御態勢を築こうとするが、尹は永井のエンドに《群れネズミ/Pack Rat(RTR)》を増殖させ、自分のメインに《歪んだ体形/Warped Physique(DGM)》で《群れネズミ/Pack Rat(RTR)》を除去(永井は《歪んだ体形/Warped Physique(DGM)》スタック中に《群れネズミ/Pack Rat(RTR)》起動)、たった今生まれた永井の《群れネズミ/Pack Rat(RTR)》も《英雄の破滅/Hero's Downfall(THS)》で除去し、《群れネズミ/Pack Rat(RTR)》2体で攻撃。

 永井のライフは《思考囲い/Thoughtseize(THS)》でのライフルーズも合わせ、すでに12まで落ち込んでしまう。永井は《地下世界の人脈/Underworld Connections(RTR)》をプレイし、ドローを掘り進めるも、この状況を覆せるカードはもはやなくなってしまっている。

 尹は次のターン、手札をオールインして《群れネズミ/Pack Rat(RTR)》を4体に増殖させ、2体で攻撃。永井のライフは3となる。永井はトップから引いた《アスフォデルの灰色商人/Gray Merchant of Asphodel(THS)》を出してライフを8まで上げるが、根本的な解決には全くなっていない。尹の攻撃宣言を聞いたところで、永井は無念の投了となった。

永井 1-2 尹

Yoon, Soo Han
グランプリ・静岡2014 / スタンダード
5 《島》
4 《神聖なる泉》
4 《平地》
4 《欺瞞の神殿》
4 《静寂の神殿》
3 《神無き祭殿》
3 《湿った墓》
1 《変わり谷》

-土地(28)-

1 《霊異種》

-クリーチャー(1)-
2 《思考囲い》
2 《アゾリウスの魔除け》
2 《歪んだ体形》
1 《破滅の刃》
1 《今わの際》
1 《中略》
4 《拘留の宝球》
3 《解消》
2 《英雄の破滅》
4 《思考を築く者、ジェイス》
4 《スフィンクスの啓示》
4 《至高の評決》
1 《太陽の勇者、エルズペス》

-呪文(31)-
1 《真髄の針》
3 《群れネズミ》
2 《盲従》
2 《反論》
1 《否認》
1 《ファリカの療法》
2 《ヴィズコーパの血男爵》
2 《無慈悲な追い立て》
1 《霊異種》

-サイドボード(15)-
Nagai, Mamoru
グランプリ・静岡2014 / スタンダード
19 《沼》
4 《変わり谷》
3 《欺瞞の神殿》

-土地(26)-

4 《群れネズミ》
4 《夜帷の死霊》
4 《冒涜の悪魔》
4 《アスフォデルの灰色商人》

-クリーチャー(16)-
4 《思考囲い》
4 《肉貪り》
2 《ファリカの療法》
4 《英雄の破滅》
4 《地下世界の人脈》

-呪文(18)-
4 《強迫》
2 《闇の裏切り》
2 《破滅の刃》
2 《ファリカの療法》
3 《生命散らしのゾンビ》
2 《死者の神、エレボス》

-サイドボード(15)-

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