マジック:ザ・ギャザリング 日本公式ウェブサイト

イベントカバレージ

【観戦記事】 第12回戦:森 勝洋(東京) vs. 渡辺 雄也(神奈川)

【観戦記事】 第12回戦:森 勝洋(東京) vs. 渡辺 雄也(神奈川)

By Tetsuya Yabuki

 今回のグランプリ・静岡も、ここまで日をまたぎ11回もの戦いが繰り広げられた。

 これだけの大舞台、これだけの激闘が繰り返されれば、昨日も見られたように勝ち上がった「強者」同士が相見えることになるのは必然と言えよう。

 そう、今ふたたび、2柱の神々が激突した。

r12_mori_watanabe.jpg

「世界王者」森 勝洋。
「世界最強」渡辺 雄也。

 続々とギャラリーが集まる中、両者は雑談に興じ、和やかにシャッフルの時間が過ぎていく。

 しかしながら、森はここまで8勝1敗1分け、渡辺は7勝1敗2分け。トップ8を見据えた上では勝ち星を落とせない一戦だ。

「ほんと厳しくなったよね」――森
「人数多いからねえ」――渡辺

 両者はテンポ良くシャッフルを終えると、第12回戦へ突入する。

森 勝洋(黒単信心) vs. 渡辺 雄也(エスパー・コントロール)

 森の初手《思考囲い/Thoughtseize(THS)》からゲーム・スタート。1枚ずつ並べられる渡辺の手札に《アゾリウスのギルド門/Azorius Guildgate(RTR)》と《平地/Plains(THS)》を見て、「お、アゾリウスだ」とつぶやく。が、最後に置かれた1枚は《思考囲い/Thoughtseize(THS)》。「あ、エスパーだった」と森。

 公開された渡辺の手札は《拘留の宝球/Detention Sphere(RTR)》、《スフィンクスの啓示/Sphinx's Revelation(RTR)》、《至高の評決/Supreme Verdict(RTR)》、《思考囲い/Thoughtseize》、土地3枚という強力なもの。森は《至高の評決/Supreme Verdict(RTR)》を墓地へ落とす。

 続けて2ターン目、《群れネズミ/Pack Rat(RTR)》を繰り出す森。3ターン目にはネズミを増やし、急戦の構えをとる。

黒単最強の動きのひとつ。

 このゲームの分水嶺は、渡辺の3ターン目に訪れた。彼は《拘留の宝球/Detention Sphere(RTR)》で《群れネズミ/Pack Rat(RTR)》を除去「しない」ことを選択。そこへ森の2枚目の《思考囲い/Thoughtseize(THS)》が突き刺さる。渡辺はこれで《群れネズミ/Pack Rat(RTR)》を対処する手段を失ってしまった。

 そのまま《群れネズミ/Pack Rat(RTR)》で押しこむ森。渡辺は《スフィンクスの啓示/Sphinx's Revelation(RTR)》X=1で解答を探しにいくが、成就せず。森の電撃の攻めが第1ゲームを奪った。

森 1-0 渡辺

 サイドボーディングも手早く行いながら、渡辺が3ターン目に《拘留の宝球/Detention Sphere(RTR)》を使わなかったことについて言葉を交わす両者。

「あそこは使うかな」と森。

「迷ったんだけどねえ......あそこで使っちゃうと、後の手札が弱くて」渡辺は渋面を作る。


森 勝洋

 第2ゲームも森の1ターン目《思考囲い/Thoughtseize(THS)》で幕を開けた。公開された手札は土地と《肉貪り/Devour Flesh(GTC)》、《今わの際/Last Breath(THS)》、《至高の評決/Supreme Verdict(RTR)》、そして《真髄の針/Pithing Needle(RTR)》。森は《真髄の針/Pithing Needle(RTR)》を落とす。

 一方、《静寂の神殿/Temple of Silence(THS)》を並べ続ける渡辺。森の盤面に《死者の神、エレボス/Erebos, God of the Dead(THS)》が着地する。

 返しのターン、渡辺は大きくため息を吐き《太陽の勇者、エルズペス/Elspeth, Sun's Champion(THS)》。兵士トークン3体を繰り出すものの、これは即《英雄の破滅/Hero's Downfall(THS)》で落とされる。


渡辺 雄也

 ときおり視線を上げ、渡辺を見やる森。一瞬両者の視線が交錯する。

 森は《冒涜の悪魔/Desecration Demon(RTR)》を盤面へ。渡辺も、《ヴィズコーパの血男爵/Blood Baron of Vizkopa(DGM)》を展開。森は続けて2枚目の《冒涜の悪魔/Desecration Demon(RTR)》を繰り出し、《死者の神、エレボス/Erebos, God of the Dead(THS)》が顕現する。

 攻めに転じる森の《強迫/Duress(M14)》に対応して、X=4で《スフィンクスの啓示/Sphinx's Revelation(RTR)》を放つ渡辺。しかし、ドローを見るなり苦笑して「弱え」と漏らした。

r12_mori_watanabe_board.jpg

 公開された手札は初手からほとんど変化が見られない。森は《至高の評決/Supreme Verdict(RTR)》を抜き去った。

 渡辺は《太陽の勇者、エルズペス/Elspeth, Sun's Champion(THS)》が残したトークンで《冒涜の悪魔/Desecration Demon(RTR)》を2枚ともタップさせるが、《変わり谷/Mutavault(M14)》を含めた厳しい攻撃が襲いかかる。《ヴィズコーパの血男爵/Blood Baron of Vizkopa(DGM)》の絆魂も機能せず、ライフの回復も許されない。

 渡辺のターン終了時に《肉貪り/Devour Flesh(GTC)》の撃ち合いが起こり、渡辺は《変わり谷/Mutavault(M14)》を、一方森は《冒涜の悪魔/Desecration Demon(RTR)》を1体生け贄にすると、《死者の神、エレボス/Erebos, God of the Dead(THS)》はクリーチャーでなくなった。

 それでも戦場に残る《冒涜の悪魔/Desecration Demon(RTR)》は8/8と巨大だ。

 森は《思考囲い/Thoughtseize(THS)》で前方確認後、渡辺の戦場を支える《ヴィズコーパの血男爵/Blood Baron of Vizkopa(DGM)》をふたたびの《肉貪り/Devour Flesh(GTC)》で屠ると、《変わり谷/Mutavault(M14)》を含めた「デーモンの群れ」に全軍攻撃を命じ、この神話級の戦いに幕を下ろしたのだった。

森 2-0 渡辺

Watanabe, Yuuya
グランプリ・静岡2014 / スタンダード
4 《神聖なる泉》
4 《湿った墓》
3 《神無き祭殿》
3 《島》
3 《欺瞞の神殿》
3 《静寂の神殿》
2 《アゾリウスのギルド門》
2 《変わり谷》
2 《平地》

-土地(26)-

1 《霊異種》

-クリーチャー(1)-
4 《思考囲い》
2 《肉貪り》
2 《今わの際》
2 《中略》
4 《拘留の宝球》
2 《解消》
2 《オルゾフの魔鍵》
1 《英雄の破滅》
4 《思考を築く者、ジェイス》
4 《スフィンクスの啓示》
4 《至高の評決》
2 《太陽の勇者、エルズペス》

-呪文(33)-
1 《摩耗+損耗/Wear+Tear(DGM)》
1 《真髄の針》
3 《反論》
2 《盲従》
2 《破滅の刃》
2 《罪の収集者》
4 《ヴィズコーパの血男爵》

-サイドボード(15)-
Mori, Katsuhiro
グランプリ・静岡2014 / スタンダード
17 《沼》
4 《変わり谷》
4 《欺瞞の神殿》
1 《湿った墓》

-土地(26)-

4 《群れネズミ》
4 《夜帷の死霊》
4 《冒涜の悪魔》
3 《アスフォデルの灰色商人》

-クリーチャー(15)-
4 《思考囲い》
4 《肉貪り》
2 《ファリカの療法》
1 《破滅の刃》
1 《漸増爆弾》
4 《地下世界の人脈》
3 《英雄の破滅》

-呪文(19)-
1 《ニクスの祭殿、ニクソス》
3 《強迫》
1 《闇の裏切り》
1 《破滅の刃》
1 《ファリカの療法》
2 《骨読み》
2 《死者の神、エレボス》
2 《概念泥棒》
1 《闇の領域のリリアナ》
1 《エレボスの鞭》

-サイドボード(15)-

前の記事: 【観戦記事】 第11回戦:永井 守(神奈川) vs. 尹 壽漢(東京) | 次の記事: 【観戦記事】 第13回戦:長島 誠(山梨) vs. 木原 惇希(新潟)
グランプリ・静岡2014 一覧に戻る