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グランプリ・静岡2015

観戦記事

準々決勝:松本 友樹(東京) vs. 市川ユウキ(神奈川)

By Asuka Kitakaze

 優勝の二文字がようやく見えた準々決勝。グランプリ・静岡もこの対戦を含め、残すはあと3回戦。参加総数2205人のトップを賭けた戦いに火蓋が今切られた。

デッキ紹介

 中型クリーチャーを並べ、強化していく形の市川のデッキに対し、変異クリーチャーで撹乱するような動きの松本のデッキ。

 どちらも『タルキール覇王譚』らしいドラフトのデッキだが、市川は2色、松本は4色構成。この差がどう影響するのか。

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松本友樹 vs. 市川ユウキ

ゲーム1

 緊張の第一戦の先攻を取ったのは松本。市川はマリガン1回をして手札6枚スタート。序盤から市川が《荒野の後継者》で攻めようとするが、返しのターンに松本の変異クリーチャー。これが《荒野の後継者》の攻撃をブロックし相打ちとなる。

 その後もともにクリーチャーを出し、隙を見て攻撃しあう展開で、ジリジリとお互いのライフは11に。

 しかし、戦場の状況は明らかに市川優勢になっていた。松本が出した《雪角の乗り手》を市川の《賢いなりすまし》でコピーしている上、さらに市川には変異クリーチャーと3ターン目に出て以降12ターン目まで残り続ける《湿地帯の水鹿》、そして《氷河の末裔》。対する松本は《雪角の乗り手》のみ。

 結局市川がすべてのクリーチャーで攻撃。《賢いなりすまし》を《雪角の乗り手》でブロックして相打ちを狙うも《強大化》で強化されてしまい、そのまま合計12点のダメージを叩きこまれ松本のライフは一気に削れてしまった。

松本 0-1 市川

ゲーム2

松本 友樹

 これで負けると後がない松本。ここで勝って流れを引き戻したいところだが、果たして。

 松本は4ターン目まで軽快に変異クリーチャーや《縁切られた先祖》を並べるが、5ターン目から手が止まってしまう。

 それに対し市川は終始攻め立てる動きを見せた。2ターン目《湿地帯の水鹿》から、変異クリーチャー、《氷河の末裔》と順調に攻撃クリーチャーを並べる。

 変異クリーチャーを残したい松本は《氷河の末裔》の攻撃をブロックしない。その後も市川は攻撃の手を緩めず、《増え続ける成長》でクリーチャー強化をしながら攻撃しつづける。

 結局松本は変異クリーチャーでブロックせざるを得ない状態になり、防戦一方。市川のライフがは12まで削れていたが、そのころには松本のライフは2。そして11ターン目、松本は戦場のクリーチャーを全て失い、除去もクリーチャーも引けず、ゲームを畳んだ。

松本友樹 0-2 市川ユウキ
市川 ユウキ

試合後

 終わってみれば終始市川のペースでゲームが進んでいた。しかしお互いプロツアーに行けるということで、ゲーム後はプロツアーの話やデッキの内容の会話をしていた。

 特にお互いに《氷河の末裔》は強いと話しており、これを引き込めた市川の強さが命運を分けたのかもしれない。

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