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グランプリ・静岡2015

観戦記事

準々決勝:川田 千洋(東京) vs. 藪田 純一(東京)

By Hisaya Tanaka

 グランプリ・静岡2015、準々決勝。

 15回戦を行って2敗までという条件をクリアしてこの場に来たのは藪田と川田。共に東京のプロツアー予選などをプレイするプレイヤーだが、なんと2人ともが新婚さん。藪田は昨年の11月に挙式を、川田は昨年11月に入籍し今回は長期の休暇をとって奥様とともに旅行をしている最中だという。新たなスタートを切った2人だが、トーナメントでは勝者は1人。果たして準決勝へと進むのはどちらのプレイヤーか。

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川田 千洋 vs. 藪田 純一

ゲーム1

 スイスラウンドの順位で先手を選択した藪田だが、マリガンを宣言し6枚に。対する川田はキープでゲームはスタートする。


藪田 純一

 藪田は《平地》《》から《湿地帯の水鹿》とプレイをすると、川田は《平地》《》から《アイノクの盟族》で返す。

 《湿地帯の水鹿》で攻撃して変異を追加する藪田だが、川田も攻撃から《マルドゥの軍族長》でトークンを出す素晴らしい動き。しかし藪田は4枚目の土地を置くと、2/3の《マルドゥの軍族長》に対して変異と《湿地帯の水鹿》の両方をレッドゾーンに押し出す。

 少し怪訝な表情を見せた川田はトークンで《湿地帯の水鹿》のみをブロックして相打ちとすると、藪田はまたも変異をプレイしてターンを返す。

 川田はさらに攻撃を行い、もう1枚の《マルドゥの軍族長》をプレイすると、今度は藪田が怪訝な表情。だがまたも藪田が全軍で突撃すると、仕方なく《マルドゥの軍族長》で変異をブロック。もちろんそこには藪田の《熊の覚醒》がヒット。《マルドゥの軍族長》はあえなく墓地へと移動となった。

 だが川田は攻撃の手を緩めない。全員で攻撃を続けた後、《賢者眼の侵略者》でブロッカー兼飛行アタッカーを用意。次のターン殴り合いにきた藪田のクリーチャーをうまくブロックすると、返す刀で《戦場での猛進》をプレイして藪田のライフを削りきった。

川田 1-0 藪田

ゲーム2

 まずは一本取り返したい藪田だったが、7枚の初手を見ると土地6:呪文1。仕方なくマリガンを宣言し6枚をキープ。川田は今回も7枚をキープだ。

 《》2枚で土地が止まった藪田に対して、川田は変異をプレイ。4ターン目に《塩路の巡回兵》を公開して《休息地の見張り》を表にすると、攻撃を行ってからその《塩路の巡回兵》をプレイする。

 藪田は1ターン詰まっただけで《》を置いて復帰、変異をプレイ。さらには川田がプレイした《塩路の巡回兵》に向かってその変異がまたも果敢に攻撃を仕掛ける。川田は笑いながらそれをスルーすると、藪田は《高山の灰色熊》を追加してターンを返した。

 川田は攻撃を行うと《マルドゥの軍族長》で強襲を達成。さらには《消耗する負傷》で変異を除去して盤石な場を作っていく。対して藪田はさらなる変異を追加し《高山の灰色熊》とともにブロックに回ろうとするが、川田は《大物潰し》で《高山の灰色熊》を除去するとトークンを残して全軍攻撃。これで藪田の残りライフは8となってしまう。

 藪田は変異用に5マナを立てつつ《ティムールの魔除け》を構えてターンを返すが、川田はまず《戦場での猛進》をプレイ。しかたなくそれを藪田が《ティムールの魔除け》でカウンターすると、変異に支払えるコストがなくなった隙にと全軍攻撃。藪田のライフは残り2となり、万事休す。

 藪田は土地が詰まることを期待して《鐘音の一撃》、変異と展開して盤面の数をかろうじて揃えるが、川田が土地をプレイすると投了となってしまった。

川田 2-0 藪田

 準決勝進出は川田 千洋!!

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