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【観戦記事】 第10回戦:藤本 岳大(大阪) vs. 棚橋 雅康(新潟)

【観戦記事】 第10回戦:藤本 岳大(大阪) vs. 棚橋 雅康(新潟)

By Sugiki, Takafumi

 日本一の名峰富士山がある静岡はグランプリの開催地としてもふさわしいのであろうか。今シーズンは、秋にもグランプリの開催が予定されている。スタンダードで開催されているグランプリ・静岡2017春も2日目を迎え、全勝者は残り10名。優勝という最も頂きの高い場所へのトップ集団もかなり絞られてきている。

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 その中から、古豪と呼んでいいであろうプロツアートップ8経験もある棚橋雅康(新潟)とBIG MAGICユニフォーム契約プレイヤーBigs藤本岳大(大阪)の対戦をお届けする。藤本はその風貌から「アジカン」と呼ばれており、本人と対面した際に「お前俺の《影武者/Body Double(PLC)》みたいだな。アジカンのgotchさんですか?って聞かれたら、はい。そうですって答えていいから(笑)」と、公式影武者認定を受けている。

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 デッキチェックが入り延長時間が12分。隣のビデオテーブルで市川ユウキと行弘賢がビデオマッチテーブルで騒がしくゲームをするのを横目に、互いに一言も交わさず精神を統一する。

ゲーム1

 先手の藤本がマリガン、対する棚橋はキープを選択しゲームスタート。

 藤本が展開した《巻きつき蛇/Winding Constrictor(AER)》を棚橋が《蓄霊稲妻/Harnessed Lightning(KLD)》。《歩行バリスタ/Walking Ballista(AER)》をX=1で展開された返しで、棚橋はしっかりデッキのキーパーツである《電招の塔/Dynavolt Tower(KLD)》を設置する。

 藤本が《歩行バリスタ/Walking Ballista(AER)》を増強し2点のダメージを与えた次のターンの《ピーマの改革派、リシュカー/Rishkar, Peema Renegade(AER)》に対して、棚橋は《粗暴な排除/Brutal Expulsion(BFZ)》で《歩行バリスタ/Walking Ballista(AER)》もろとも吹っ飛ばす。テンポを取られた藤本は完全にスローダウン。

 棚橋が《天才の片鱗/Glimmer of Genius(KLD)》で手札を整え、《電招の塔/Dynavolt Tower(KLD)》をさらに2枚追加しマイワールドを作り上げると、藤本はライフ20を残したまま、早々と次のゲームへ進むことを選択した。

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藤本 0-1 棚橋

 棚橋は《予期/Anticipate(BFZ)》、《否認/Negate(DTK)》などを抜き、《守られた霊気泥棒/Shielded Aether Thief(AER)》などより藤本のビートダウンを阻害するカードをデッキに投入する。

ゲーム2

 先手の藤本が《巻きつき蛇/Winding Constrictor(AER)》、《ピーマの改革派、リシュカー/Rishkar, Peema Renegade(AER)》と軽快に展開するも、棚橋は《巻きつき蛇/Winding Constrictor(AER)》に《霊気溶融/Aether Meltdown(KLD)》、《ピーマの改革派、リシュカー/Rishkar, Peema Renegade(AER)》には《蓄霊稲妻/Harnessed Lightning(KLD)》と完璧に対応策を合わせ、藤本の脳裏には嫌なゲーム1の展開がフラッシュバックしているであろう。

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 《巻きつき蛇/Winding Constrictor(AER)》が2枚いる状態での《歩行バリスタ/Walking Ballista(AER)》X=2も《自然廃退/Natural Obsolescence(AER)》で棚橋がいなし、またも完全に棚橋ペースでゲームが進む。棚橋はひたすらドローゴーを繰り返しながら、藤本のターン終了時に《守られた霊気泥棒/Shielded Aether Thief(AER)》、《天才の片鱗/Glimmer of Genius(KLD)》と盤面とドローを充実させていく。

 藤本の《新緑の機械巨人/Verdurous Gearhulk(KLD)》が許されたかと思えば、《慮外な押収/Confiscation Coup(KLD)》で棚橋側に寝返るのはあまりにも切ない。藤本が土地を引き続け思うような展開ができていない一方で、棚橋の盤面には《守られた霊気泥棒/Shielded Aether Thief(AER)》が3体並び、さらには《電招の塔/Dynavolt Tower(KLD)》も設置されている。

 最後は2体並んだ《不屈の追跡者/Tireless Tracker(SOI)》が膨れあがりながら藤本に止めを刺した。

藤本 0-2 棚橋

 デッキ相性とはこうも儚い結果をもたらすものなのか。藤本は静岡で初めて膝を屈することとなった悔しさを噛み締めながら、次のゲームへ向けて気持ちをリライトしフィーチャーエリアを後にする。棚橋はトップ8への大きな一歩を踏み出し、全勝街道をひた走る。

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