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グランプリ・シンガポール2015

トピック

グローバルでマルチなマジックライフ~シム・チャップマンにインタビュー!

by Masashi Koyama

 グランプリ・シンガポール2015には我々日本からの取材班の他に、英語カバレージライター陣も参加しており、記事を執筆しています。そんな英語取材陣のひとり、地元シンガポールのシム・チャップマン/Sim Chapmanは時にはライターとして、またある時はプレイヤーとして世界中のイベントに足を運んでいます。マジックを歴史に刻んだグランプリ・千葉2015ではカバレージライターとして素晴らしい寿司ドラフトの記事を書き上げました。

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 グローバルにマルチな活躍をしており、独自のスタイルでマジックと付き合っている彼にインタビューをお願いしました。


――マジックを始めたのはいつ?

 最初にマジックを始めたのが『The Dark』の頃だから...多分1994年だと思う。10歳か9歳の時だったかな。小学校の友達と一緒に始めたよ。確か初めてトーナメントに出たのが『ウルザズ・デスティニー』の時だったと思う。

――シンガポールのマジック事情はどうなの?

 すごく人気があるよ! ショップもプレイヤーもたくさん! シンガポールは小さい国だけどたくさんのイベントが行われていて、月曜から日曜まで毎日大会に出ようと思えば出られるくらい人気があるんだ。

――カバレージライターを始めたきっかけは?

 初めてカバレージライターとして参加したのが2008年のプロツアー・クアラルンプール2008で、ボランティアだったんだ。
 その後の2010年だったかな、中国の国内選手権(Nationals)に行って中国語でカバレージを書いたんだ。中国語と英語、両方の言葉で記事を書いてそれからはもっとアジアのイベントに行くようになった。
 本格的なライターとしては5年くらいのキャリアだね。

――色々な国を回っているけど、どこがお気に入りなの?

 ヨーロッパが好きだね。5回行って毎回1ヶ月ほど滞在しているよ(笑)。他にはブラジルも行ったことがあるし、今度プレイヤーとしてメキシコに行くし、アルゼンチンにも行くんだよね。楽しみだよ。

――その中で日本はどう?

 大好きだよ!いつでもどこでも食べ物は美味しくて、いつもお米と麺を食べてるよ。人はみんな優しくてフレンドリーだし、治安もいいから大好き!
 日本のカバレージにはほとんど行くんだけど、行ったことがあるのは例えば、北九州、仙台、名古屋、神戸、横浜...多分もっと行ってるけど、どこも好きだね。

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――こんなに旅するようになったきっかけは?

 2008年のヨーロッパのプロツアーでベルリンに行って...LSV(Luis Scott-Vargas/ルイス・スコット=ヴァーガス。アメリカの殿堂プレイヤー)が優勝したプロツアーだね。それでヨーロッパに1ヶ月滞在して、その2ヶ月後にメンフィスの世界選手権に国別選手権の代表として行って、また1ヶ月滞在して...その時からタガが外れちゃった(笑)。アメリカだと20以上の州に行ったし、ヨーロッパは30ヶ国かもっと行ってるのかな。

 この3年間はいっぱい旅に出かけたね。去年なんかは10ヶ月間は他の国にいて、自分の家にいたのはたったの2ヶ月だけだったよ(笑)。

――日本のマジックプレイヤーに一言お願いします。

 日本のプレイヤーたちとぜひ海外で会いたいよね。シンガポールは旅するのも楽しい場所だから、次にシンガポールでグランプリがある時はもっと多くの人と会いたいし、シンガポールでないアジアのグランプリでもそう思う。

 僕がこの生活を続けているのは、マジックが好きなだけじゃなくて他の国を観光したり異文化に触れることが好きだからなんだ。もしトーナメントの結果が良くなかったとしても街を見て回ったりして他の楽しみ方ができる。旅行だけだったり、マジックだけだったら時には落ち込んだりもしたと思う。これが僕のスタイルなんだ。


 ユニークなライフスタイルのチャップマンのインタビューをご紹介しましたがいかがだったでしょうか。彼のように生活する、というのは難しいところもあるかもしれませんが、彼がしきりに言っていたのは「グランプリに出て観光もできたら最高じゃないか」ということでした。

 皆さんもぜひ、マジックと旅を楽しんでみてはいかがでしょうか。

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