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【観戦記事】 第9回戦:Brian Braun-Duin(アメリカ) vs. 行弘 賢(東京)

【観戦記事】 第9回戦:Brian Braun-Duin(アメリカ) vs. 行弘 賢(東京)

By Masashi Koyama

 今、最も勢いのあるプレイヤーと言えば誰になるだろうか。

 プレイヤー・オブ・ザ・イヤー・レースで圧倒的な首位に立つセス・マンフィールド/Seth Manfieldか、あるいは直近のプロツアー『イニストラードを覆う影』を制したスティーヴ・ルービン/Steve Rubinが思い浮かぶ。

 だが、ことこのグランプリというフィールドにおいては、彼らと遜色ない、いやそれ以上に勢いがあると言って差し支えないプレイヤーがいる。

 グランプリマスター・レース首位、「BBD」ことブライアン・ブラウン=デュイン/Brian Braun-Duin。

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 マンフィールドやリード・デューク/Reid Dukeと言ったトップスターを抑え、堂々1位。1点差で追う齋藤友晴とのマッチレースはこのグランプリの最大の見所の1つとなっている。

 そんな勢いに乗るBBDとグランプリ初日最終ラウンドでマッチアップすることになったのが行弘賢だ。

 プロツアー地域予選で久々のプロツアー出場権利を獲得した彼もまた、堂々と勢いに乗りここまで1敗を堅持している。

 行弘とBBD、初日最終戦を勝利で締めくくるのはどちらプレイヤーか。


勢いに乗るBBD(写真左)と行弘(写真右)が激突する
ゲーム1

 第1ゲームは高速だった。試合の展開というよりも2人のプレイスピードがあまりに速いのだ。

 開幕からBBDの航空戦力を行弘が適宜除去で葬る展開。

 BBDが《スレイベンのガーゴイル/Thraben Gargoyle(SOI)》を変身させ、空から攻撃すると行弘からは《大天使アヴァシン/Archangel Avacyn(SOI)》!

 これをBBDは《錬金術師の挨拶/Alchemist's Greeting(EMN)》で除去しようとするが、行弘はノータイムで《巻き込み/Convolute(EMN)》。

 さらに《不憫なグリフ/Wretched Gryff(EMN)》の「現出」を利用して《浄化の天使、アヴァシン/Avacyn, the Purifier(SOI)》へと変身させ、ダメージクロックを一気に増加させる。

 兎にも角にもこの《浄化の天使、アヴァシン/Avacyn, the Purifier(SOI)》をどうにかしないといけないBBDは《霜のニブリス/Niblis of Frost(EMN)》を召喚するものの、これを凍りつかせるための呪文は手に持っていないのだった。

 試合時間10分と経たず第1ゲームが終了した。

BBD 0-1 行弘


行弘が軽快に1本目を先取
ゲーム2

 後手行弘が《シガルダ教の僧侶/Sigardian Priest(EMN)》に対し、BBDが《巧妙なスカーブ/Ingenious Skaab(EMN)》《霜のニブリス/Niblis of Frost(EMN)》という立ち上がり。

 BBDは《教団の歓迎/Welcome to the Fold(SOI)》でこの《シガルダ教の僧侶/Sigardian Priest(EMN)》を奪おうとするが、行弘は《ドラグスコルの盾仲間/Drogskol Shieldmate(EMN)》でこれをかわす。

 だが、行弘が《溺墓の探検者/Drownyard Explorers(SOI)》を召喚し、返すBBDのターンに《巧妙なスカーブ/Ingenious Skaab(EMN)》をブロックしたところで、BBDからはX=2の《ナヒリの怒り/Nahiri's Wrath(EMN)》。

 これが《シガルダ教の僧侶/Sigardian Priest(EMN)》と《溺墓の探検者/Drownyard Explorers(SOI)》を除去するが、行弘からは《厄介な船沈め/Vexing Scuttler(EMN)》。

 これが一度《霜のニブリス/Niblis of Frost(EMN)》をバウンスし、墓地に落ちていた《ただの風/Just the Wind(SOI)》を回収する。

 とはいえ、BBDのもとに《巧妙なスカーブ/Ingenious Skaab(EMN)》がいる状況では殴るに行くことができず、BBDが先ほど召喚していた《ネベルガストの伝令/Nebelgast Herald(EMN)》のみがダメージを与え続ける静かな状況が続く。

 行弘はライフが5になった段階で再度召喚された《霜のニブリス/Niblis of Frost(EMN)》を《絞首束縛/Choking Restraints(EMN)》し、《厄介な船沈め/Vexing Scuttler(EMN)》のみで盤面を支えるが、BBDは《ヴィルディン群れの除けもの/Vildin-Pack Outcast(EMN)》を召喚し、続くターンには《ドローン群れの身内/Dronepack Kindred(EMN)》に変身させ行弘のブロッカーを乗り越えにかかる。

クリックで変身

 行弘は一度《ただの風/Just the Wind(SOI)》で凌ぐものの、再度召喚された《ヴィルディン群れの除けもの/Vildin-Pack Outcast(EMN)》を止める手立てを引き込むことはできなかったのだった。

BBD 1-1 行弘

ゲーム3

 BBDが《スレイベンのガーゴイル/Thraben Gargoyle(SOI)》から《棚卸し/Take Inventory(EMN)》を挟み《巧妙なスカーブ/Ingenious Skaab(EMN)》、行弘が《シガルダ教の僧侶/Sigardian Priest(EMN)》を生け贄に捧げて《不憫なグリフ/Wretched Gryff(EMN)》という立ち上がり。

 この《不憫なグリフ/Wretched Gryff(EMN)》がバウンスされた行弘は《歓喜する信者/Exultant Cultist(EMN)》から再度これを召喚するが、BBDは《溺墓の探検者/Drownyard Explorers(SOI)》、《詮索好きのホムンクルス/Curious Homunculus(EMN)》《熱錬金術師/Thermo-Alchemist(EMN)》と横に戦線を拡張する。

 手札が豊富な行弘は《粗暴な協力/Savage Alliance(EMN)》で《巧妙なスカーブ/Ingenious Skaab(EMN)》と《詮索好きのホムンクルス/Curious Homunculus(EMN)》を葬り、《戦闘的な審問官/Militant Inquisitor(SOI)》から《集合した頭目/Assembled Alphas(EMN)》と攻勢に出ようとする。

 《不憫なグリフ/Wretched Gryff(EMN)》と《戦闘的な審問官/Militant Inquisitor(SOI)》が《炎の散布/Spreading Flames(EMN)》で除去されたところで、《絞首束縛/Choking Restraints(EMN)》で《スレイベンのガーゴイル/Thraben Gargoyle(SOI)》を止め、そして《集合した頭目/Assembled Alphas(EMN)》を出し直し攻めに行く。

 さらに《焼夷流/Incendiary Flow(EMN)》を《熱錬金術師/Thermo-Alchemist(EMN)》に唱え、ダメージを抑えようとするが、これに《溺墓のビヒモス/Drownyard Behemoth(EMN)》を合わせられてしまい、一転窮地に追い込まれてしまう。

 攻撃を通すしかないライフが2と風前の灯の行弘。《集合した頭目/Assembled Alphas(EMN)》で攻撃を続け、ブロッカーを用意しなんとか逆転を模索するが、最後のターン、BBDがヒョイと手札から唱えたのは《老いたる深海鬼/Elder Deep-Fiend(EMN)》!

 行弘は苦笑いして土地を片付ける他ないのだった。

BBD 2-1 行弘

「BBD」ブライアン・ブラウン=デュイン Wins!

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