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グランプリ・シドニー2016

トピック

決着!グランプリマスターレース!

by Masashi Koyama

 グランプリ・シドニー2016当初は誰もが齋藤と「BBD」ブライアン・ブラウン=デュインの争いになるかと思われたグランプリレース。

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 本グランプリで齋藤はプロ・ポイントを獲得することができず52点のまま。一方のBBDは13位に食い込んでプロ・ポイント3点を獲得、ポイントを56点に伸ばし、決着はついたかと思われた。

 しかし、やはり最後に争いに加わってきたのはこのプレイヤーだった。

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 セス・マンフィールド/Seth Manfield。

 マジック:ザ・ギャザリング世界選手権2015王者にして、現在ダントツでプレイヤー・オブ・ザ・イヤーの首位を走る男だ。

 そして、マンフィールドはこのグランプリで見事トップ8に入賞してみせたのだ。

 ここでBBDとマンフィールドのグランプリ前の状況をまとめてみよう。

  • BBD:グランプリマスターレース 53点、今シーズングランプリトップ8回数 4回、今シーズングランプリ最高順位 2位
  • マンフィールド:グランプリマスターレース 48点、今シーズングランプリトップ8回数 3回、今シーズングランプリ最高順位 優勝

 上述の通り、このグランプリでBBDは3点のポイントを獲得したため56点。

 そして、マンフィールドは優勝すれば8点を獲得し、ポイントの上ではBBDに並ぶことになる。

 ここで仲良く2人ともグランプリマスターになってめでたしめでたし......とは行かないところが非情な勝負の世界である。

 レースの首位が同点になった場合、以下の順でタイブレークが適用される。

  • 2015-2016年プロ・ポイント・シーズン内のグランプリで優勝した回数が多い
  • 2015-2016年プロ・ポイント・シーズン内のグランプリでトップ8(チーム戦ではトップ4)に入賞した回数が多い

マジック:ザ・ギャザリング・プレミア・イベント招待ポリシーより)

 すなわち、マンフィールドが優勝すれば、BBDがほぼ手中にしていたグランプリマスターの座を明け渡すことになるのだ。

 マンフィールドがトップ8入賞を決めた時のBBDの気持ちは察するに余りある。


 だが、最後に運命の女神はBBDに微笑んだ。

 マンフィールドは準決勝で敗退し、その瞬間にグランプリマスターレースは終わりを迎えたのだった。

 1年間を通じてハイレベルな戦いが繰り広げられたグランプリマスターレース。今はただ彼らを労い、来年のさらなる活躍を期待しよう。

 そして、おめでとうBBD! 君が今シーズンのグランプリマスターだ!

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