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グランプリ・東京2016

観戦記事

第5回戦:原根 健太(東京) vs. Yoon, Jeyeon(韓国)

By Sugiki, Takafumi

 19年ぶりに開催されているグランプリ・東京。日本で初めてグランプリが開催された東京へと、その情熱の舞台が戻ってきた。3,000人をゆうに超えるプレイヤーが集まり、日本で開催されるグランプリとしては、史上2番目を誇る規模となっている。その初日も折り返しの5回戦目を迎えた。

 このラウンドにおいて、フィーチャー・マッチ・エリアに呼ばれたのは、韓国より遠征してきたユン・ジヨン/Yoon, Jeyeonと、Hareruya Prosの原根 健太。原根は様々なカードゲームの強豪として活躍してきた実績があり、マジックのプレイし始めて1年強で、グランプリ・京都2015にて鮮烈なデビューを飾ったことは記憶に新しい。その理路整然とした、カードゲームに強くなるための方法論には目を瞠るものがあり、それらの実績と熱意を買われ、Hareruya Prosへ昨年より加入している。

 原根がダイスロールの結果先攻を得て、ゲームがスタート。デッキは、原根が白緑トークン、ユンが赤緑ゴーグル・ランプである。


原根 健太 vs. ユン・ジヨン
ゲーム1

 先攻の原根が《森の代言者》、《ゼンディカーの代弁者、ニッサ》、《森の代言者》とほぼベストに近い動きを見せる一方、ユンも《獲物道》からの《マグマの洞察力》(捨てたカードは《溺墓の寺院》)、《苦しめる声》(捨てたカードはまたも《溺墓の寺院》)、3ターン目は《ニッサの巡礼》、4ターン目に《紅蓮術師のゴーグル》から《マグマの洞察力》をコピーして4枚ドローと、こちらも赤緑ゴーグル・ランプのベストムーブを見せる。ただ、この4ターン目の《マグマの洞察力》が《焦熱の衝動》であれば、原根の攻め手は潰えたはずであった。

 5ターン目に、原根は《ドロモカの命令》と《大天使アヴァシン》という最高の2枚のリアクションカードを手札に保ちつつ《ゼンディカーの代弁者、ニッサ》の[-2]能力で植物・トークン2体と《森の代言者》2枚を強化してユンを攻撃。これまでこつこつと重ねてきた攻撃のかいもありユンのライフは4。

 ユンが自身のターンでは何もせずにターンを返し、原根のアップキープに《焦熱の衝動》を《》から出たマナでプレイしてから、「怒濤」の《巨人の陥落》を《紅蓮術師のゴーグル》からのマナでコピーしながらプレイするも、当然原根は《大天使アヴァシン》をプレイしたところでゲームセット。原根が横綱相撲で1ゲーム目を先取した。

原根 1-0 ユン

 このマッチアップは典型的な先攻が有利なゲームであり、原根はその優位を存分に活かしきった形だ。原根はサイドボードで《面晶体の記録庫》を除去し速度を抑えたり、立ちはだかる《世界を壊すもの》を除去したりできる《隔離の場》、また《石の宣告》などを追加する。


原根 健太
ゲーム2

 2ゲーム目はユンのペースでゲームが進む。ユンは《苦しめる声》(捨てたカードは《コジレックの帰還》)で手札を整理し、原根が2ターン目に戦場に出した《森の代言者》は《龍詞の咆哮》で除去し延命に努める。ユンは《不屈の追跡者》をプレイして攻め側に転じ、原根がプレイした《ゼンディカーの同盟者、ギデオン》から出てきたトークンを《ゼンディカーの同盟者、ギデオン》を守るためのチャンプブロックに使わせる。


ユン・ジヨン

 ユンが7マナに到達し、《世界を壊すもの》で原根の《ウェストヴェイルの修道院》を追放。対する原根はユンのターン終了時に《荒野の確保》をプレイし、さらに自分のターンには《ゼンディカーの代弁者、ニッサ》も盤面に追加して《ゼンディカーの同盟者、ギデオン》を守る体制を強固にするも、ユンは2枚目の《世界を壊すもの》をプレイ。《コジレックの帰還》が誘発し、原根の場が壊滅したところで、逆転の見込みは無いと悟った原根が速やかに投了を宣言した。

原根 1-1 ユン

ゲーム3

 ここでユンは痛恨のダブルマリガン。再度先攻となった原根は《ニッサの誓い》で《大天使アヴァシン》を手札に加え、《ゼンディカーの代弁者、ニッサ》で盤面に植物・トークンを増やしていこうとする。

 ユンは《ゼンディカーの代弁者、ニッサ》を《極上の炎技》で除去し抵抗を見せるも、原根の手札からは2枚目の《ゼンディカーの代弁者、ニッサ》が登場し、マナ加速の頼みの綱である《面晶体の記録庫》は原根が狙い通りに《隔離の場》で除去する。

 原根は《ゼンディカーの同盟者、ギデオン》も手札に持っており、実質2択の状況であったのだが、リスクを最小限に抑える《隔離の場》を選択した。

 ユンは土地が4枚でストップしてしまい、次のターンに原根が満を持して《ゼンディカーの同盟者、ギデオン》を盤面に登場させたところで、まだライフはスタート時点の20が残っているものの、潔く敗北を認めた。

原根 2-1 ユン

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RESULTS

対戦結果 順位
15 15
14 14
13 13
12 12
11 11
10 10
9 9
8 8
7 7
6 6
5 5
4 4
3 3
2 2
1 1

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