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【観戦記事】 第6回戦:Christian Calcano(アメリカ) vs. 簗瀬 要(埼玉)

【観戦記事】 第6回戦:Christian Calcano(アメリカ) vs. 簗瀬 要(埼玉)

By Masami Kaneko

 海外からの刺客であるCalcano。「シールドという迷宮」のインタビューでも見せてくれたが、デッキは大変に満足いく内容のようだ。

 一方の簗瀬は関東の草の根を中心に活動し、プロツアー予選やグランプリなどにも積極的に参加している。

 全勝対決。ここで勝利すれば、ぐっと二日目に近づく。

R6_CalcanovsYanase.jpg
ゲーム1

 お互いにテンポの良さそうなハンドをキープ。2ターン目の動きは簗瀬が《真火の聖騎士/Truefire Paladin(GTC)》、Calcanoは《徴税理事/Syndic of Tithes(GTC)》と一歩も譲らない高速展開だ。3ターン目にも《戦心の歩兵/Warmind Infantry(GTC)》を追加した簗瀬に対して、《火拳の打撃者/Firefist Striker(GTC)》+強請のCalcano。双方理想的展開だ。

 しかしここで簗瀬、土地こそあるものの《真火の聖騎士/Truefire Paladin(GTC)》のパワーを上げるだけで展開ができない。1回のみ起動し、2マナを残してターンを終える。

 そんな不気味な2マナ残しもCalcanoは意に介さず2体で攻撃。《軍部の栄光/Martial Glory(GTC)》を抱えているものの、そんなことはこのマナの残し方から透けているだろう。それなのにアタックしてきた。これはいかにも何か持ってそうで、簗瀬はブロックできない。さらに《爆弾部隊/Bomber Corps(GTC)》を追加されてこれはいかにも苦しい。


簗瀬 要

 しかしそれでも簗瀬の攻撃は止まらない。手札の《破壊のオーガ/Wrecking Ogre(GTC)》を展開することもできたが、《真火の聖騎士/Truefire Paladin(GTC)》のパワーを上げていくことを優先する。Calcanoのライフは8になった。返しのCalcanoも3体で攻撃、お互いのライフが8となる。そして何も展開せずターンを返すCalcano。盤面で足りているのに悠々とターンを返してきたCalcano。簗瀬も一応はという感じで《真火の聖騎士/Truefire Paladin(GTC)》の攻撃から+2/+0能力を2回起動するが、ここにはさすがに《大規模な奇襲/Massive Raid(GTC)》が飛ぶ。土地こそ6枚あるものの赤マナ源が2枚しか無い簗瀬は《軍部の栄光/Martial Glory(GTC)》をプレイすることができない。

 マナを倒してしまった簗瀬に対してCalcanoは速やかに攻撃を加え、強請でもって簗瀬のライフを削りきった。

Calcano 1-0 簗瀬

 《正義の矢/Arrows of Justice(GTC)》《天使の布告/Angelic Edict(GTC)》といった除去カードを追加し、《焦土歩き/Scorchwalker(GTC)》《爆弾部隊/Bomber Corps(GTC)》といったカードを抜いたCalcano。ボロスに対しての適切なサイドボーディングというのもそうだが、そもそもこのようなカードがサイドボードに眠っているということがCalcanoのデッキの強さを物語っている。

サイドボード!?

 一方、ボロス対決では目がないと感じた簗瀬は、サイズで押し切る戦略を狙い、シミックタッチ赤のデッキに切り替えていく。

ゲーム2

 《シュラバザメ/Shambleshark(GTC)》から綺麗に展開できそうな簗瀬、しかし相手の《火拳の打撃者/Firefist Striker(GTC)》を見て、なんと2ターン目はプレイするのを拒否。そして3ターン目のCalcanoの攻撃をキャッチ!瞬速を持った《シュラバザメ/Shambleshark(GTC)》を使った好プレイだ。

瞬速の強み

 Calcanoの追加は《くすぶり獣/Ember Beast(GTC)》、今はただくすぶっているだけだが、しかしCalcanoのデッキは実際にこの獣をくすぶらせたりはしない。4ターン目には当たり前のように速攻持ちである《軍勢の忠節者/Legion Loyalist(GTC)》が登場し、くすぶっている獣を焚きつける。だがここで簗瀬、《シュラバザメ/Shambleshark(GTC)》の2体目が《軍勢の忠節者/Legion Loyalist(GTC)》をキャッチ!......かとおもいきや、これにはCalcanoの《軍部の栄光/Martial Glory(GTC)》が突き刺さる。

 対処できるはずだった《軍勢の忠節者/Legion Loyalist(GTC)》は生き残り、そのうえ6点ものダメージを受けてしまって苦しい簗瀬。《破壊のオーガ/Wrecking Ogre(GTC)》を展開し迎え撃つ方針だが、Calcanoは意にも介さずアタック。一応は、とブロックに差し出してみるも、これにも当然のように《正義の矢/Arrows of Justice(GTC)》。

 どうにも後手に回って辛い簗瀬。《破滅のワーム/Ruination Wurm(GTC)》でなんとか耐えてみようとするも、Calcanoは《宮廷通りの住人/Court Street Denizen(GTC)》からの《空騎士の軍団兵/Skyknight Legionnaire(GTC)》! Calcanoの展開は強烈過ぎる。

 簗瀬は《都の進化/Urban Evolution(GTC)》から《地上の突撃/Ground Assault(GTC)》で《空騎士の軍団兵/Skyknight Legionnaire(GTC)》を破壊してみるも、劣勢なことは否めない。既に残りのライフは6なのだ。


Christian Calcano

 とはいえ今はCalcanoの手札はゼロ。有効なカードが引けないとどうにも攻められそうにはない。簗瀬も《旧き道の信奉者/Disciple of the Old Ways(GTC)》で守りを固める。そう、簗瀬も《都の進化/Urban Evolution(GTC)》でカードを引き増しているのだ......手札に積もる土地を恨めしそうに見つめる。

 と。ここでCalcanoのドローは《徴税理事/Syndic of Tithes(GTC)》。白いクリーチャーであり《破滅のワーム/Ruination Wurm(GTC)》がタップされ、更に残り少ないライフは強請で吸われる。いや、そもそも強請などしなくても良い。盤面だけで既に負けているのだ。

 万事休すの簗瀬、最後のドローも土地。手札に溜まった土地を見せて白旗を挙げたのだった。

Calcano 2-0 簗瀬

 全勝を継続したCalcano、黒船の快進撃は何処まで続くのか。

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