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【観戦記事】 第16回戦:日比野 泰隆(愛知) vs. 中山 貴嗣(岐阜)

【観戦記事】 第16回戦:日比野 泰隆(愛知) vs. 中山 貴嗣(岐阜)

By Nakatani Shinji

 39点ライン、このマッチを勝つとトップ8への道がほぼ確定する、重要なマッチである。お互いに緊張しているはずだが、しかしその雰囲気は見せず、雑談を交わしている。果たしてどちらが先にトップ8へ足を掛けるのか。


中山 貴嗣
ゲーム1

 日比野の先手でスタート。《ディミーアのギルド門/Dimir Guildgate(GTC)》から《平地/Plains(RTR)》と並べ、早々に3色を明らかにする。中山は《エリマキ眼魔/Frilled Oculus(GTC)》を出してターンを返す。

 日比野の3ターン目に《オルゾフの魔鍵/Orzhov Keyrune(GTC)》が戦場に出るが、このゲームでマナを出すことはできなかった。中山が《帰化/Naturalize》をメインでプレイしたからだ。メインからの《帰化/Naturalize》に驚いた様子だが、日比野は気を取り直して《欄干のスパイ/Balustrade Spy(GTC)》をプレイ。《神秘的発生/Mystic Genesis(GTC)》《都の進化/Urban Evolution(GTC)》《尖塔なぞり/Spire Tracer(GTC)》が落ちる。

 中山は《エリマキ眼魔/Frilled Oculus(GTC)》で殴り、日比野のライフを18にする。そして《神出鬼没の混成体/Elusive Krasis(GTC)》を出し、ターンを渡すが、日比野は《破壊的な逸脱者/Consuming Aberration(GTC)》をプレイする。呪文をプレイするたびに大きくなっていくこの怪物が現れたことにより、中山には猶予がなくなった。

 ここで《山/Mountain(RTR)》をセットし、中山も3色であることが明らかになる。《向こう見ずな技術/Madcap Skills(GTC)》を《エリマキ眼魔/Frilled Oculus(GTC)》につけてなんとかライフを削りにいく。

 そんなことはお構いなしに日比野は《聖なるマントル/Holy Mantle(GTC)》を《破壊的な逸脱者/Consuming Aberration(GTC)》につけて10点ダメージを与える。ライフが一気に8まで削られ、これには中山も投了するしかなかった。

日比野 泰隆 1-0 中山 貴嗣

中山「《大祖始の遺産/Relic of Progenitus(ALA)》をサイドインしたかったんだけどなー」

日比野「レガシーじゃないんで!」

ゲーム2

 中山が先攻、2ターン目の《エリマキ眼魔/Frilled Oculus(GTC)》を迎えるのは日比野の《果敢なスカイジェク/Daring Skyjek(GTC)》。これを見て中山は、《エリマキ眼魔/Frilled Oculus(GTC)》で攻撃した後、《雨雲を泳ぐもの/Nimbus Swimmer(GTC)》をX=1でプレイした。日比野は《果敢なスカイジェク/Daring Skyjek(GTC)》をレッドゾーンに送り出し、《雨雲を泳ぐもの/Nimbus Swimmer(GTC)》と相打ちになる。そして《死教団のならず者/Deathcult Rogue(GTC)》を後続として用意する。

 中山は《エリマキ眼魔/Frilled Oculus(GTC)》で殴りパンプアップ、日比野のライフは16となる。戦闘終了後に少考して、《闘技/Pit Fight(GTC)》で《死教団のならず者/Deathcult Rogue(GTC)》を倒す。ディミーアの十八番である暗号呪文を警戒し、自軍の強化よりも除去することを選んだのだろう。

 日比野は《予言のプリズム/Prophetic Prism(GTC)》《ディミーアのギルド門/Dimir Guildgate(GTC)》とマナベースを整える。6ターン目に中山が《サファイアのドレイク/Sapphire Drake(GTC)》を出すと、日比野はこれを《ディンローヴァの恐怖/Dinrova Horror(GTC)》で対処する。これにより《向こう見ずな技術/Madcap Skills(GTC)》が墓地に置かれる。中山は《サファイアのドレイク/Sapphire Drake(GTC)》を出し直してエンド。

 ターンが帰ってきた日比野は《聖なるマントル/Holy Mantle(GTC)》を《ディンローヴァの恐怖/Dinrova Horror(GTC)》につけ、勢い余ってレッドゾーンに送ってしまう。そこで見せたのは《束縛の手/Hands of Binding(GTC)》であった。ジャッジを呼んで確認するが、巻き戻しはできない。本来は戦闘前にプレイすべきであった。済んでしまったことは仕方なく、戦闘終了後に《束縛の手/Hands of Binding(GTC)》をプレイし、《ディンローヴァの恐怖/Dinrova Horror(GTC)》に暗号化する。

 厳しい状況の中山だが、ここで《首席議長ゼガーナ/Prime Speaker Zegana(GTC)》をプレして一気に5枚ドロー。打開策を探す。日比野は《ディンローヴァの恐怖/Dinrova Horror(GTC)》で攻撃し、暗号で誘発した《束縛の手/Hands of Binding(GTC)》で《サファイアのドレイク/Sapphire Drake(GTC)》をタップする。そして《都邑の庇護者/Urbis Protector(GTC)》を出す。中山に何もなければ、天使トークンと《ディンローヴァの恐怖/Dinrova Horror(GTC)》で勝つことができる。

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 しかし5枚も引いている中山は対応策もキッチリ引いていた。《山/Mountain(RTR)》をセットし、《両生鰐/Crocanura(GTC)》《神出鬼没の混成体/Elusive Krasis(GTC)》を出してターンを返す。日比野は《ディンローヴァの恐怖/Dinrova Horror(GTC)》と天使トークンを攻撃に送り込むが、《聖なるマントル/Holy Mantle(GTC)》に《帰化/Naturalize》をプレイし、《首席議長ゼガーナ/Prime Speaker Zegana(GTC)》でブロックして対処、天使トークンは《神出鬼没の混成体/Elusive Krasis(GTC)》でキャッチ。

 一気に劣勢に立たされた日比野、《外出恐怖症/Agoraphobia(GTC)》を貼ってみるものの、数の脅威には対処できず、カードをたたんだ。

日比野 泰隆 1-1 中山貴嗣

ゲーム3

 日比野が先手をとり、お互いにキープ。

 初動は中山の《エリマキ眼魔/Frilled Oculus(GTC)》である。3ゲーム皆勤賞のクリーチャーである。日比野は《聖堂の護衛/Basilica Guards(GTC)》を出す。中山は《エリマキ眼魔/Frilled Oculus(GTC)》2枚目を出すが、《聖堂の護衛/Basilica Guards(GTC)》がしっかりと仕事を果たしているため、突破できない。日比野は《死体の道塞ぎ/Corpse Blockade(GTC)》を追加し、ガッチリと固める。

 地上が膠着したら、空しか攻撃の道は開いていない。《雨雲を泳ぐもの/Nimbus Swimmer(GTC)》をX=2でプレイする。日比野は5マナオープンでターンを返し、中山が《雨雲を泳ぐもの/Nimbus Swimmer(GTC)》で殴ったところで《処刑人の一振り/Executioner's Swing(GTC)》でこれを落とす。

 日比野のターンになるが、中山は土地を置いて5マナ立たせている。1ゲーム目に《欄干のスパイ/Balustrade Spy(GTC)》が《神秘的発生/Mystic Genesis(GTC)》をしっかり偵察してくれている。怪しいが、《不敬の粛清/Purge the Profane(GTC)》を打つと、案の定《神秘的発生/Mystic Genesis(GTC)》がプレイされ、4/4トークンが場に出る。中山はこのトークンで攻撃し、日比野のライフを17とする。

 日比野は《ディンローヴァの恐怖/Dinrova Horror(GTC)》を出し、トークンを戻そうとする。対応して中山は《闘技/Pit Fight(GTC)》を使い《ディンローヴァの恐怖/Dinrova Horror(GTC)》とトークンを相打ちにする。これにより対象がなくなったため、スタックに乗っていたバウンス+ディスカードの能力は失敗に終わる。中山が巧くかわした形だ。

 とはいえ、このトークンを失ったのは痛い。日比野がコントロールする1/4の壁たちを乗り越えるのにはファッティが必要だ、

 数ターン、ドローゴーが続く。

 日比野は《聖堂の護衛/Basilica Guards(GTC)》の2枚目をプレイ。次のターンには《欄干のスパイ/Balustrade Spy(GTC)》を出す。ここで2回強請できるのだが、あえて3マナ残して、強請は1回のみ。

 中山は《鍵達人のならず者/Keymaster Rogue(GTC)》を出すが、相手の強請によってダメージレースは不利な状況にある。《心理的打撃/Psychic Strike(GTC)》が透けて見えるが、中山はフルタップで《一族の誇示/Clan Defiance(GTC)》。X=8という、通れば勝ち確定である。

 日比野が手札から見せたのは《心理的打撃/Psychic Strike(GTC)》。

 中山の心を打ち砕いた。


日比野 泰隆

日比野 泰隆 2-0 中山 貴嗣

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