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【観戦記事】 準々決勝:趙 天宇(東京) vs. 本村 知也(山口)

【観戦記事】 準々決勝:趙 天宇(東京) vs. 本村 知也(山口)

By Tetsuya Yabuki

 参加人数歴代2位を記録した2,297人が巻き起こしたリミテッドの大戦乱は、8人のプレイヤーを天高く押し上げた。すなわち、サム・ブラック/Sam Black、北山 雅也、日比野 泰隆、趙 天宇、石村 信太朗、白石 知巳、本村 知也、三原 槙仁の8人だ。強者、曲者、切れ者、色とりどりの才能が更なる高みを目指し、ここからまたそれぞれの物語を紡ぐ。

 ここでは、そのなかから趙 天宇と本村 知也の戦いを取り挙げよう。

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 趙 天宇。トップ8プロフィールによると、今日が彼の誕生日だそうだ。自身へのプレゼントとして今大会のトロフィーを掲げることになるだろうか。

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 本村 知也。シールド・ラウンド11回戦を彼の所属するグルールで全勝し、勢いそのままに勇躍としてこの戦いに臨む。

 両プレイヤーとも呼吸を整え、シャッフルに集中。間もなくして、準々決勝の一席がその幕を上げた。

ゲーム1

 動き出しは本村から。2ターン目、《大都市のスプライト/Metropolis Sprite(GTC)》が戦場に舞い降りる。趙はその返しに《ディミーアの魔鍵/Dimir Keyrune(GTC)》。本村が《賢者街の住人/Sage's Row Denizen(GTC)》を加えれば、趙が《欄干のスパイ/Balustrade Spy(GTC)》を加える。両プレイヤーとも滑り出しはスムーズだ。

 本村は攻撃後、《賢者街の住人/Sage's Row Denizen(GTC)》を手札に戻して《鍵達人のならず者/Keymaster Rogue(GTC)》を戦場へ。趙も《欄干のスパイ/Balustrade Spy(GTC)》で攻撃後、それを戻して《鍵達人のならず者/Keymaster Rogue(GTC)》。本村は《束縛の手/Hands of Binding(GTC)》で趙のクリーチャーを縛ると、《賢者街の住人/Sage's Row Denizen(GTC)》を再び戦場に投入した。

 そこを狙い澄ますように、趙の《無慈悲な追い立て/Merciless Eviction(GTC)》が盤面をリセットする。

 再び体制を立て直すことになった本村。その第一歩として《予想外の結果/Unexpected Results(GTC)》を唱えて《エリマキ眼魔/Frilled Oculus(GTC)》をめくるが、ここで趙が《予想外の結果/Unexpected Results(GTC)》の効果を指摘。本村は最初に切り直すのを忘れて一番上のカードを公開したのだ。本村に警告が与えられ、公開した《エリマキ眼魔/Frilled Oculus(GTC)》をライブラリーに戻して再びシャッフル。もう一度《予想外の結果/Unexpected Results(GTC)》の効果でカードをめくると、《島/Island(RTR)》が本村の戦場に置かれた。

 趙は《死教団のならず者/Deathcult Rogue(GTC)》を繰り出す。本村も《雨雲を泳ぐもの/Nimbus Swimmer(GTC)》をX=4で送り出した。そこから、趙の戦場に残った《ディミーアの魔鍵/Dimir Keyrune(GTC)》を含めた「ブロックされない」クリーチャーが攻撃を始める。その上《オルゾヴァの贈り物/Gift of Orzhova(GTC)》が《死教団のならず者/Deathcult Rogue(GTC)》にエンチャントされ、さらに危険なクリーチャーとなった。

 本村も負けじと《雨雲を泳ぐもの/Nimbus Swimmer(GTC)》で攻撃。趙は《死教団のならず者/Deathcult Rogue(GTC)》を立たせて、《ディミーアの魔鍵/Dimir Keyrune(GTC)》と《欄干のスパイ/Balustrade Spy(GTC)》で攻撃を加えた。本村はターンの終わりに《道迷い/Totally Lost(GTC)》で《死教団のならず者/Deathcult Rogue(GTC)》をライブラリーに送り、それに付いていた《オルゾヴァの贈り物/Gift of Orzhova(GTC)》は墓地へ。それから自分のターンを迎えると、《氾濫の始源体/Diluvian Primordial(GTC)》を投入した。

 趙はブロッカーを残して《ディミーアの魔鍵/Dimir Keyrune(GTC)》起動で攻撃。これでライフは7対7のイーブンだ。

 本村は《雨雲を泳ぐもの/Nimbus Swimmer(GTC)》と《氾濫の始源体/Diluvian Primordial(GTC)》の2体で攻撃。《氾濫の始源体/Diluvian Primordial(GTC)》がブロックされるものの、《雨雲を泳ぐもの/Nimbus Swimmer(GTC)》が通って趙のライフは残り3点。本村は一息もつかせず2枚目の《氾濫の始源体/Diluvian Primordial(GTC)》を彼の飛行戦力に加えた。

 ドローを確認すると、趙は「次で」と声をかける。

本村 1-0 趙

 この時点で隣のフィーチャー・テーブルがサム・ブラック/Sam Blackの勝利で幕を閉じ、両者はそちらに視線を送った。次に勝者が決まるのはどこか? 両プレイヤーは丁寧にサイド・プランを練る。

ゲーム2

 本村がマリガンを選択し、手札6枚でスタート。

 初動は趙の3ターン目、《死教団のならず者/Deathcult Rogue(GTC)》。そこへ《影小道の住人/Shadow Alley Denizen(GTC)》が続く。土地を並べる本村は頭を抱えて悩み、X=2で《雨雲を泳ぐもの/Nimbus Swimmer(GTC)》を置いた。趙はすぐさまそれを《ディミーアの魔除け/Dimir Charm(GTC)》で排除し、返ってきたターンに《鍵達人のならず者/Keymaster Rogue(GTC)》を追加した。

 本村は、続くターンに2枚目の《雨雲を泳ぐもの/Nimbus Swimmer(GTC)》をX=3でプレイ。趙が《鍵達人のならず者/Keymaster Rogue(GTC)》に《オルゾヴァの贈り物/Gift of Orzhova(GTC)》をエンチャントすると、強烈な攻撃が本村を襲う。本村は《夜翼の呼び声/Call of the Nightwing(GTC)》を《雨雲を泳ぐもの/Nimbus Swimmer(GTC)》へ暗号化して2体のトークンを生み、なんとか盤面を作ろうとする。しかし、「ブロックされない」クリーチャーたちの猛攻を止められない。

 ターンが返ってくるとあまり間を置かず、本村が一言。「次行きましょうか」

本村 1-1 趙


ここを勝ち抜けるのはどっちだ。
ゲーム3

 ここまで一進一退の試合を見せてくれた両者。最終ゲームのマリガンチェックに熱ががこもる。両者ともキープを宣言してゲームが始まるが、大きな転機が最序盤に現れた。

 本村の土地が2枚で止まり、第一歩を踏み出すことができない。一方趙は3ターン目の《ディミーアの魔鍵/Dimir Keyrune(GTC)》からスタートした。

 次にドローするカードをライブラリーの上に立てるようにめくった本村。ここで彼の表情が凍りつく。本村、痛恨のディスカード。

 趙は《門なしの守護者/Guardian of the Gateless(GTC)》を戦場に加え、いまだ土地を引かず《大都市のスプライト/Metropolis Sprite(GTC)》を繰り出した本村のターンの返しに、《ディミーアの魔鍵/Dimir Keyrune(GTC)》と共に攻撃。《オルゾフの魔鍵/Orzhov Keyrune(GTC)》も盤面に加えた。

 本村がようやく土地を引き込み、《ドレイク翼の混成体/Drakewing Krasis(GTC)》を自陣の救援に向かわせる。

 ここで慎重に考える趙。《ドレイク翼の混成体/Drakewing Krasis(GTC)》に《道迷い/Totally Lost(GTC)》を撃ち込み、攻撃を継続させた。本村はデッキの一番上に戻された《ドレイク翼の混成体/Drakewing Krasis(GTC)》を再び送り出すことしかできない。趙は《ディミーアの魔鍵/Dimir Keyrune(GTC)》を起動したのちに、そこへ《夜翼の呼び声/Call of the Nightwing(GTC)》を暗号化。ホラー・トークン2体が本村を恐怖の淵へ追いやった。

 苦しみながら最後まで諦めない本村。《シミックの魔鍵/Simic Keyrune(GTC)》を置いてターン・エンド。

 が、しかし。無情にも《ドレイク翼の混成体/Drakewing Krasis(GTC)》に《殺意の凝視/Killing Glare(GTC)》が――

本村 1-2 趙

 試合後、「やりきった」と口にした本村。気を緩めず、次を見据える趙。いくたびの激闘を戦い抜いてきた勇者たちに喝采を送りたい。両プレイヤーの今後にも期待だ。

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