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【観戦記事】 準決勝:三原 槙仁(千葉) vs. 趙 天宇(東京)

【観戦記事】 準決勝:三原 槙仁(千葉) vs. 趙 天宇(東京)

By Yugo Tsuda

 準々決勝を勝ち抜きここまできた両者。ここからどこまで成績を伸ばせるかだが、とりわけ三原には特別な思いがある。

 というのも、三原が2013-2014年度のプロ・プレイヤーズ・クラブでゴールド・レベルに必要な「30ポイント」を達成するのに必要なポイントはこのグランプリ・横浜が始まる時点で「あと9」。そのうち5月に行われるプロツアー「ドラゴンの迷路」に参加することで最低でも「3ポイント」は獲得できる。

 残りの「6ポイント」が獲得できるラインがグランプリ準優勝なのだ。そのためにあと1勝がどうしても欲しいというわけだ。

 予選順位が上である趙が先手を選ぶ。予選順位が8位で、必ずといっていいほど後手になる三原は防御的なオルゾフを決め打ちしている。この準決勝も作戦通りに事を進めて、決勝進出という目標を達成できるだろうか。


どうしてもあと1勝が欲しい三原
ゲーム1

 趙が2ターン目に《雲ヒレの猛禽/Cloudfin Raptor(GTC)》を唱えてゲームが動き出し、次のターンに《大都市のスプライト/Metropolis Sprite(GTC)》で「進化」させてダメージを与える。

 対する三原は《予言のプリズム/Prophetic Prism(GTC)》でカードを引き、《贖罪の高僧/High Priest of Penance(GTC)》を追加。

 この厄介な能力を持つクリーチャーも上空から攻める趙は苦にしない。《死体の道塞ぎ/Corpse Blockade(GTC)》を2ターン続けて展開し、「進化」をすすめていく。3/4飛行という大きなサイズになった《雲ヒレの猛禽/Cloudfin Raptor(GTC)》を三原は見逃すことはできず、《忌まわしい光景/Grisly Spectacle(GTC)》で除去。《贖罪の高僧/High Priest of Penance(GTC)》でこつこつとダメージを稼ぎ、《聖堂の護衛/Basilica Guards(GTC)》から「強請」を機能させ始める。

 航空戦力を失った趙だが、それならばと《オルゾヴァの贈り物/Gift of Orzhova(GTC)》を《大都市のスプライト/Metropolis Sprite(GTC)》にエンチャントして攻撃、能力を2回使って三原に4点のダメージが入る。三原のライフは11、趙は21に。

 三原は《天使の布告/Angelic Edict(GTC)》で《大都市のスプライト/Metropolis Sprite(GTC)》を追放して固い守りを見せる。

 しかし趙が返しのターンで唱えたのは何と《ダスクマントルの予見者/Duskmantle Seer(GTC)》。

 さすがに除去が切れてしまった三原は趙のライフを削りに行くしかないが、「強請」でわずかなライフを奪うのみに留まる。

 《ダスクマントルの予見者/Duskmantle Seer(GTC)》の能力で、趙は《ディミーアの魔除け/Dimir Charm(GTC)》を公開。そして三原のライブラリーの一番上にいたのは《オーガの貧王/Ogre Slumlord(GTC)》。普通なら非常に頼もしいクリーチャーだが......三原は飛行を止める術を持たないため、《ダスクマントルの予見者/Duskmantle Seer(GTC)》の攻撃も受けて都合9点、ライフは3まで落ち込んでしまう。

 三原は《従順なスラル/Dutiful Thrull(GTC)》をブロックさせてから自軍へと《強打/Smite(GTC)》を撃ちこんでまで、「強請」を2回誘発させて自身のライフを5に引き上げる。

 これで《ダスクマントルの予見者/Duskmantle Seer(GTC)》で公開されるのが土地であれば攻撃には耐えられるのだが、三原のライブラリーには《聖堂の護衛/Basilica Guards(GTC)》。まずは趙が1本先取。


ゲーム1を取った趙。

三原 0-1 趙

ゲーム2
sf_Mihara_Zhao.jpg

 前述の通り、じっくり受けてさばくオルゾフデッキの三原は後手を選択。両者とも7枚で開始する。

 1ゲーム目と同じく、趙が2ターン目に《雲ヒレの猛禽/Cloudfin Raptor(GTC)》を出すところから動き出す。さらに《ダスクマントルのギルド魔道士/Duskmantle Guildmage(GTC)》を後続として展開。

 三原は《聖堂の護衛/Basilica Guards(GTC)》、《組織の処罰者/Syndicate Enforcer(GTC)》と「強請」クリーチャーを並べる。

 趙は《オルゾフの魔鍵/Orzhov Keyrune(GTC)》から《ディミーアの魔除け/Dimir Charm(GTC)》に繋ぎ《聖堂の護衛/Basilica Guards(GTC)》を除去。続けて《殺意の凝視/Killing Glare(GTC)》をX=3で《組織の処罰者/Syndicate Enforcer(GTC)》に撃つが、三原は《天駆ける進撃/Aerial Maneuver(GTC)》でこれをかわす。

 《強打/Smite(GTC)》と2枚の《肉貪り/Devour Flesh(GTC)》で趙の後続を断った三原は、《門道の影/Gateway Shade(GTC)》で攻撃を開始する。

 趙も手札を使い切ったが、ブロックされない《ディミーアの魔鍵/Dimir Keyrune(GTC)》がダメージを重ねていく。三原も《オルゾフのギルド門/Orzhov Guildgate(GTC)》と《沼/Swamp(RTR)》のバックアップを受けた《門道の影/Gateway Shade(GTC)》でダメージを与えていき、三原のライフは4、趙のライフは5と両者ともに危険水域に入る。

 趙は《欄干のスパイ/Balustrade Spy(GTC)》と《ダスクマントルのギルド魔道士/Duskmantle Guildmage(GTC)》の能力の合わせ技を繰り出す。三原が「ランド!」と叫びながら墓地に落としたカードは《沼/Swamp(RTR)》。思いが通じて、最小限の1ライフで済む。

 じっくりと耐え抜いた三原は《門道の影/Gateway Shade(GTC)》と《組織の処罰者/Syndicate Enforcer(GTC)》で攻撃。気づけば趙が防御に回り、《組織の処罰者/Syndicate Enforcer(GTC)》と《ダスクマントルのギルド魔道士/Duskmantle Guildmage(GTC)》が相打ちに。

 そして飛行をもつ《欄干のスパイ/Balustrade Spy(GTC)》の回答として《突撃するグリフィン/Assault Griffin(GTC)》を戦場に出し、「強請」で2人のライフは4ずつに。ついに三原がライフで追いついた、そして趙の手札は0枚に。

 《欄干のスパイ/Balustrade Spy(GTC)》と《突撃するグリフィン/Assault Griffin(GTC)》が相打ちになり、《ディミーアの魔鍵/Dimir Keyrune(GTC)》のダメージが通る。

 そして手札のなかった趙が引いていたのは......《門なしの守護者/Guardian of the Gateless(GTC)》!

 再度、《ディミーアの魔鍵/Dimir Keyrune(GTC)》のブロックされない能力と《門なしの守護者/Guardian of the Gateless(GTC)》の飛行という2種類の回避能力に対応しなければならなくなった三原。

 ターンをそのまま返し、趙が2体のクリーチャーで攻撃を宣言すると、三原はゆっくりと手を差し伸べて相手の勝利を祝福した。

三原 0-2 趙

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