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Round 1: 栗原 伸豪(東京) vs. 大塚 高太郎(神奈川)

Round 1: 栗原 伸豪(東京) vs. 大塚 高太郎(神奈川)

By Tomohiro Kaji


 第一回戦が始まった!

 昨日『基本セット2012 (M12)』が発売したかと思えば、今日からは日本選手権と、プレイヤーにとってタイトなスケジュールになってしまったが、この新環境のデッキリストがすぐに公開されることを考えると、非常に楽しみで仕方がない。

 1年間で最大のカードプールを持つこの時期のスタンダードは、ゲームスピードが早くメタゲームも分からなくなり、それぞれのカードパワーも高いので、最高に面白い。

 さて、どんなデッキが出てくるのか。今からワクワクだ。

Round 1


 そんな中、選出された最初のフィーチャーマッチは、栗原と大塚という、友人同士の対戦となった。


Game 1

栗原 伸豪
栗原 伸豪

 栗原の先攻、《闇滑りの岸/Darkslick Shores(SOM)》から《思案/Ponder(M12)》と、早速M12のカードが登場した。
 そしてライブラリーをシャッフルしてからカードを引くと、大塚は《山/Mountain(M11)》を置いてエンド。

 そして、栗原は《定業/Preordain(M11)》からの《水没した地下墓地/Drowned Catacomb(M11)》に、大塚はまゆをひそめてタッチ黒《紅蓮術士の昇天/Pyromancer Ascension(ZEN)》だと見切る。だが栗原の方も、大塚の土地を見て、

栗原 「あ、相性わりー・・・」

大塚 「いやいや、後手1マリガンだから!(笑)」

 と、最初の2ターンが経過する前にお互いのデッキを読み切るあたり、さすがはキャリアが長いだけのことはある。

 《探検/Explore(WWK)》からマナ加速した大塚だが、栗原の《ギタクシア派の調査/Gitaxian Probe(NPH)》で手札を見透かされてしまい、《ムル・ダヤの巫女/Oracle of Mul Daya(ZEN)》と、土地ばかりのハンドが公開されてしまった。

 そこへ、栗原は今のうちにと、《定業/Preordain(M11)》から《紅蓮術士の昇天/Pyromancer Ascension(ZEN)》を戦場へ送り込み、タップアウトで《ムル・ダヤの巫女/Oracle of Mul Daya(ZEN)》を迎え入れる。

 ドローも土地ばかりの大塚に選択肢は無く、《ムル・ダヤの巫女/Oracle of Mul Daya(ZEN)》をキャストしてもライブラリーのトップは土地ばかり。
 この状況はむしろ嬉しいはずなのだが、栗原が土地をアンタップすると即《噴出の稲妻/Burst Lightning(ZEN)》で破壊されてしまい、アドバンテージを稼ぐ暇は与えられなかった。

 この時に大塚は《怒り狂う山峡/Raging Ravine(WWK)》を置けていたのだが、栗原のライフは18とさすがに遠いと苦笑い。
 《紅蓮術士の昇天/Pyromancer Ascension(ZEN)》もすぐにカウンターが乗ってしまい、もうゲームに勝てなさそうだと諦めムードながらも《怒り狂う山峡/Raging Ravine(WWK)》でアタックを開始する。

 だが、栗原のドローは全く唱える対象の無い《乱動への突入/Into the Roil(ZEN)》、3枚目の《紅蓮術士の昇天/Pyromancer Ascension(ZEN)》、そして全く呪文を唱えない対戦相手に対しての《マナ漏出/Mana Leak(M11)》と、かみ合わないもいいところ。

 そのまま大塚の《怒り狂う山峡/Raging Ravine(WWK)》がダメージを刻み、栗原のライフは18→14→9→3とみるみる減っていく。
 最後のカードを引いた栗原の表情は非常に悔しそうだった。

大塚 1-0 栗原


Game 2

 呆気無く終わってしまった1ゲーム目に、「まさか勝てるとは思わなかった」と大塚。
 ちょっと不貞腐れた表情の栗原は、サイドボードに勤しむ。

 改めて先攻の栗原は、《沸騰する小湖/Scalding Tarn(ZEN)》から《島/Island(M11)》を探し、まずはマナを使わずにライフを支払いながらの《ギタクシア派の調査/Gitaxian Probe(NPH)》をキャスト。

 大塚の公開した7枚は、

  • 《最後のトロール、スラーン/Thrun, the Last Troll(MBS)》
  • 《草茂る胸壁/Overgrown Battlement(ROE)》
  • 《探検/Explore(WWK)》
  • 《森/Forest(10E)》
  • 《進化する未開地/Evolving Wilds(ROE)》
  • そして、2枚の《溶鉄の尖峰、ヴァラクート/Valakut, the Molten Pinnacle(ZEN)》。

 相変わらず《原始のタイタン/Primeval Titan(M12)》の気配は無いが、3ターン目の4点クロックが登場する未来を垣間見た栗原は、そこからへ《定業/Preordain(M11)》へと繋ぎ、その占術2をどう処理するかで頭を悩ませる。

大塚 高太郎
大塚 高太郎

 ただ《溶鉄の尖峰、ヴァラクート/Valakut, the Molten Pinnacle(ZEN)》を置くのみでターンを終えた大塚に、再度栗原は《ギタクシア派の調査/Gitaxian Probe(NPH)》をライフ支払いで唱え、今引いたカードである《耕作/Cultivate(M11)》を確認すると、《黒割れの崖/Blackcleave Cliffs(SOM)》を置いての2マナをオープンな状態でターンを終えた。

 さすがに大塚にもこの意図は伝わっており、宙を見ながらこのターンに唱える呪文を考える。
 マナが過剰な手札から、《マナ漏出/Mana Leak(M11)》への「生け贄」を《草茂る胸壁/Overgrown Battlement(ROE)》に決めると、栗原の様子を伺いながら、そのカードを墓地へ置いた。

 打ち消しはするがコントロールデッキではない栗原は、コンボパーツを揃えるために《思案/Ponder(M12)》でさらにライブラリーを堀り進み、タップアウトで《紅蓮術士の昇天/Pyromancer Ascension(ZEN)》へと繋ぐ。

 改めて《探検/Explore(WWK)》でカードを引く大塚は、《溶鉄の尖峰、ヴァラクート/Valakut, the Molten Pinnacle(ZEN)》含めた土地を順調に並べると、ここで栗原はサイドボードからの《珊瑚兜の司令官/Coralhelm Commander(ROE)》を唱え、即Lv2へと育て上げる。

 土地以外のパーマネントを展開しない大塚は、何故かここで《最後のトロール、スラーン/Thrun, the Last Troll(MBS)》をキャストせずに、あえて《耕作/Cultivate(M11)》からの《不屈の自然/Rampant Growth(10E)》へと繋ぎ、3枚の《山/Mountain(M11)》を探しだすと、栗原は首を傾げて考え込む。

 《ギタクシア派の調査/Gitaxian Probe(NPH)》で確認した手札を記したメモを睨みながら、自分の土地をアンタップさせると、《定業/Preordain(M11)》から栗原の唱えた呪文は《記憶殺し/Memoricide(SOM)》!

 指定はもちろん《原始のタイタン/Primeval Titan(M12)》。
 大塚の手札のカードをゲームから取り除きつつ、ゲームプランを破壊した!

 しかし、返す大塚のドローは《ガイアの復讐者/Gaea's Revenge(M11)》のトップデック!

 ファイレクシア・マナへのライフ支払いで15点へと減っていた栗原に、残されたターンはあまりにも短く、「積み込まれたわー」と冗談を言いながらカードを片付けた。

大塚 2-0 栗原

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