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Round 12: 東野 将幸(大阪) vs. 藤本 知也(大阪)

Round 12: 東野 将幸(大阪) vs. 藤本 知也(大阪)

By Atsushi Ito


 特別イベント『バトル・オブ・チャンピオン』に招待されたということでやってきた、99年の日本王者・東野。
 そんな東野が日本選手権本戦の方で2敗ラインに踏みとどまっているというのだから、やはり時代は変われどマジックはマジック、培ってきた素養がモノを言うということなのだろうか。

 対戦相手の藤本は同じ大阪勢で知り合い同士ということで、お互いトップ8の可能性を残すためにIDでも構わないと持ちかける東野だが、これを藤本は「まあ、やりましょう」と拒否。

 どちらも藤田 剛史(大阪)からシェアされたという緑白ビート同士の対決だが、調整の結果か、かなり形が違う。この差異がゲームにどう響いてくるか。

藤本 「勝てる気がせーへんなぁ」

東野 「いやいや、(このマッチアップは)ぶん回った方が勝つだけやから」


Round 12


Game 1

 東野の先攻。1ターン目《極楽鳥/Birds of Paradise》のロケットスタートに対し、藤本の《活発な野生林/Stirring Wildwood》タップインで幕を開ける。

 実は初手に《野生語りのガラク/Garruk Wildspeaker》しか有効牌がなかった東野だが、2ターン目に《戦隊の鷹/Squadron Hawk》を引き込み、《活発な野生林/Stirring Wildwood》を置きつつプレイする。
 対して、手札にタップインの土地しかない藤本は再び《活発な野生林/Stirring Wildwood》を置くのみ。

 この隙に東野は予定調和の3ターン目《野生語りのガラク/Garruk Wildspeaker》、+1能力でアンタップから2体目の《戦隊の鷹/Squadron Hawk》と順調にパーマネントを並べていく。

 このままでは押し切られてしまう藤本だが、3枚目の土地もタップインの《陽花弁の木立ち/Sunpetal Grove》。しかも出てきたのは《巣の侵略者/Nest Invader》で、これにはお互い苦笑い。

藤本 「さすがに弱い」
東野 「なめてんのか手加減か」

東野 将幸

東野 将幸

 返すターンに東野は《野生語りのガラク/Garruk Wildspeaker》のオーバーランが致死量に達しているか慎重に検討、ここは《戦隊の鷹/Squadron Hawk》2体での攻撃にとどめ、さらにアンタップ能力を使用して《ミラディンの十字軍/Mirran Crusader》《戦隊の鷹/Squadron Hawk》《戦隊の鷹/Squadron Hawk》と全力展開。

 大量のブロッカーを前に《野生語りのガラク/Garruk Wildspeaker》に触ることすらできない藤本は諦めてカードを片付けた。

東野 1-0 藤本


 ここで東野のシャッフル中に異変。デッキが59枚しか・・・ない?

 が、サイドボードが1枚重なっていることに気づき事なきをえる。

東野 「あーよかった。メイン60枚あったのにサイド後59枚とかそんなんあるわけないやん。ふっじー(藤本)に消されたか思たわ」

藤本 「そんな地味なことするかい(笑)」


Game 2

 先手の藤本が1回マリガン。6枚をキープするものの、《陽花弁の木立ち/Sunpetal Grove》タップインで《極楽鳥/Birds of Paradise》が出ない。東野は《森/Forest》だけでターンエンド。

 藤本はどうにか2枚目の土地である《活発な野生林/Stirring Wildwood》を引き込みつつ1ターン遅れの《極楽鳥/Birds of Paradise》をプレイすると、東野も4マナ圏のビッグアクションに備えて《巣の侵略者/Nest Invader》でマナブーストする。

 ここで3枚目の土地である《平地/Plains》をトップした藤本が先に4マナに到達するが、出てくるのは大物ではなく《巣の侵略者/Nest Invader》でいまいち噛み合わない。

 対して東野は《野生語りのガラク/Garruk Wildspeaker》、アンタップ能力から《戦隊の鷹/Squadron Hawk》と、先ほどと遜色ないぶん回りを見せる。

 1ゲーム目の再現にはさせまいと、これを2体目の《巣の侵略者/Nest Invader》経由で即座に《忘却の輪/Oblivion Ring》する藤本。続く東野の《刃砦の英雄/Hero of Bladehold》にも《未達への旅/Journey to Nowhere》を合わせる。

藤本 知也

藤本 知也

 だが返すターン、東野がプレイしたのは《酸のスライム/Acidic Slime》。《忘却の輪/Oblivion Ring》が取り除かれ、《野生語りのガラク/Garruk Wildspeaker》が場に戻る。即座にアンタップ能力が使用され、更なる《戦隊の鷹/Squadron Hawk》を展開する東野。

 藤本も2枚目の《忘却の輪/Oblivion Ring》で再度《野生語りのガラク/Garruk Wildspeaker》を追放するが、マリガンに加えて《戦隊の鷹/Squadron Hawk》分のアドバンテージが取り返せておらず、いかにも後手にまわってしまっている。

 なおも東野の攻勢は止まらず、《饗宴と飢餓の剣/Sword of Feast and Famine》を《戦隊の鷹/Squadron Hawk》にまとわせると、藤本の手から最後の希望である《刃砦の英雄/Hero of Bladehold》がこぼれ落ちてしまう。

 ダメ押しに東野が《饗宴と飢餓の剣/Sword of Feast and Famine》でアンタップした土地から《刃砦の英雄/Hero of Bladehold》をプレイすると、覆しがたい盤面を前に藤本はカードを畳むしかないのだった。

東野 2-0 藤本

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