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Round 14: 三原 槙仁(千葉) vs. 秋山 貴志(千葉)

Round 14: 三原 槙仁(千葉) vs. 秋山 貴志(千葉)

By Tomohiro Kaji


 ここで勝てばTop8。
 バブルマッチは常に緊張の一戦。

 ここでマッチアップされたのは、暫定4位の三原と5位の秋山だ。

Round 14

 ゲーム開始のアナウンスが流れると、二人はstanding(途中順位掲示)へと走りだした。
 時計が教える残り時間:59:29。

 マッチが始まってもstandingは確認できるが、開始してから3分間以内にゲームをはじめなければペナルティが出る。
 考える時間は、残りの2分半。

 しかし、二人は帰ってくるとデッキをシャッフルし始めた。残り20秒で用意を急ぎ、ゲームの準備が整える。
 Round13終了時のStanding(順位)を見てほしいのだが、この成績ではID(合意の上での引き分け)して、平和的に1点の勝ち点を積み増すことはできないのだ。

 それだけ日本選手権のTop8は狭き門。


Game 1

秋山 貴志
秋山 貴志

 三原の先攻で始まった最終マッチ。《怒り狂う山峡/Raging Ravine(WWK)》でターンを終えると、秋山は《闇滑りの岸/Darkslick Shores(SOM)》からの《定業/Preordain(M11)》。

 お互いにデッキはばれているようで、三原は《探検/Explore(WWK)》《探検/Explore(WWK)》からの《不屈の自然/Rampant Growth(10E)》と、3ターン目にして土地を5つまでマナを伸ばす。
 対して、秋山は《定業/Preordain(M11)》から《島/Island(M11)》、《水没した地下墓地/Drowned Catacomb(M11)》と、淡々と土地を置くのみでターンを終える。

 手札には《マナ漏出/Mana Leak(M11)》と、《破滅の刃/Doom Blade(M10)》を持っているが、それ以外すべて土地を引き続ける秋山は、三原の唱えた《ムル・ダヤの巫女/Oracle of Mul Daya(ZEN)》をどう対処するか悩み、《破滅の刃/Doom Blade(M10)》で破壊する。

 呪文が引けない秋山は、仕方なく《地盤の際/Tectonic Edge(WWK)》で三原の《溶鉄の尖峰、ヴァラクート/Valakut, the Molten Pinnacle(ZEN)》《怒り狂う山峡/Raging Ravine(WWK)》と破壊するが、その稼いだ時間に引けたカードというと《乱動への突入/Into the Roil(ZEN)》。対《溶鉄の尖峰、ヴァラクート/Valakut, the Molten Pinnacle(ZEN)》では役に立ちにくい。

 しかし、ここから三原と秋山の攻防が再燃する。

 攻めたい三原の《ゼンディカーの報復者/Avenger of Zendikar(WWK)》へは、出るなり《乱動への突入/Into the Roil(ZEN)》をキッカーでキャスト。
 そして、再度《ゼンディカーの報復者/Avenger of Zendikar(WWK)》を唱えれば、《マナ漏出/Mana Leak(M11)》でカウンターする。

 返す秋山のターン、ドローした《コジレックの審問/Inquisition of Kozilek(ROE)》で三原の手札を攻めれば、公開されたのは2枚の《緑の太陽の頂点/Green Sun's Zenith(MBS)》。
 直前に秋山は《冷静な反論/Stoic Rebuttal(SOM)》を引けていたので、残った2枚目の《緑の太陽の頂点/Green Sun's Zenith(MBS)》は打ち消すことができた。

 だが、三原は3枚目の《緑の太陽の頂点/Green Sun's Zenith(MBS)》を引いていたのだった。

 X=6で《原始のタイタン/Primeval Titan(M12)》をサーチ。

三原 1-0 秋山


Game 2

 土地が過剰だった秋山は、入念にシャッフルを繰り返し第2ゲームへ臨んだ。

 土地と手札破壊に打ち消し呪文が程よいバランスの初手を引けた秋山は、早速《コジレックの審問/Inquisition of Kozilek(ROE)》から三原の手札を攻め立てる。

 公開されたのは、《最後のトロール、スラーン/Thrun, the Last Troll(MBS)》《森/Forest(10E)》《溶鉄の尖峰、ヴァラクート/Valakut, the Molten Pinnacle(ZEN)》《進化する未開地/Evolving Wilds(ROE)》《山/Mountain(M11)》2枚に、《不屈の自然/Rampant Growth(10E)》だ。

 ここから唯一の選択肢を抜き取ると、
 秋山は《広がりゆく海/Spreading Seas(ZEN)》で三原の緑マナを攻めて《最後のトロール、スラーン/Thrun, the Last Troll(MBS)》を無効化しようと試みる。
 《溶鉄の尖峰、ヴァラクート/Valakut, the Molten Pinnacle(ZEN)》は一般的に、緑マナを攻められると十分まマナ供給をすることが難しく、さすがに三原もこれには厳しい表情だ。

 だが、《森/Forest(10E)》が無いなら探せば良いのだと、三原の引いてくるカードは《森/Forest(10E)》より厄介な《耕作/Cultivate(M11)》。
 秋山はそれを《マナ漏出/Mana Leak(M11)》するが、三原も2枚目の《耕作/Cultivate(M11)》と引き下がらない。
 本当は取っておきたかった《瞬間凍結/Flashfreeze(M10)》だが、この《耕作/Cultivate(M11)》を打ち消すために使ってしまい、手札にはもう《破滅の刃/Doom Blade(M10)》を残すのみとなってしまった。

三原 槙仁
三原 槙仁

 しかし、三原のドローは止まらない。

 トップデックした《ムル・ダヤの巫女/Oracle of Mul Daya(ZEN)》をキャストすると、公開されたカードは《ゼンディカーの報復者/Avenger of Zendikar(WWK)》。

 秋山は、即破壊する意味も無いので次のドローまで2/2の挙動を見守ることにするが、《耕作/Cultivate(M11)》《ムル・ダヤの巫女/Oracle of Mul Daya(ZEN)》と呪文を引き続ける。

 《ムル・ダヤの巫女/Oracle of Mul Daya(ZEN)》の能力としては、残念なライブラリーのトップだが、土地ばかりが止まらない秋山にとってはこの状況が続くだけでかなりの苦痛だ。
 ナチュラルに《溶鉄の尖峰、ヴァラクート/Valakut, the Molten Pinnacle(ZEN)》を3枚置いていた三原は、秋山に既にばれている《耕作/Cultivate(M11)》を3マナ残しながらキャスト。
 これに対応して、この2/2はついに葬られることになり、《山/Mountain(M11)》の枚数はこれで3枚。

 やっとまともなカードを引けた秋山、《リリアナ・ヴェス/Liliana Vess(LRW)》を戦場へ送り、ライブラリーから《ジェイス・ベレレン/Jace Beleren(M11)》をトップに積む。
 これで手札に持たれている《最後のトロール、スラーン/Thrun, the Last Troll(MBS)》や《ゼンディカーの報復者/Avenger of Zendikar(WWK)》を出されたとしても、《リリアナ・ヴェス/Liliana Vess(LRW)》+《ジェイス・ベレレン/Jace Beleren(M11)》でそのターン中に《黒の太陽の頂点/Black Sun's Zenith(MBS)》を引ける状態を構築した。

 だが、またも三原は《ムル・ダヤの巫女/Oracle of Mul Daya(ZEN)》をトップデック!

 ライブラリーのトップから《新緑の地下墓地/Verdant Catacombs(ZEN)》《進化する未開地/Evolving Wilds(ROE)》と連続で公開し、《森/Forest(10E)》をフェッチした後に公開されたのは《原始のタイタン/Primeval Titan(M12)》!!!

 さらに《ゼンディカーの報復者/Avenger of Zendikar(WWK)》をキャストする三原。

 秋山が《黒の太陽の頂点/Black Sun's Zenith(MBS)》でパーマネントを対処すれば、《原始のタイタン/Primeval Titan(M12)》から誘発したダメージで即死、《瞬間凍結/Flashfreeze(M10)》で《原始のタイタン/Primeval Titan(M11)》を打ち消そうとすれば、上陸で育ったトークンからのダメージで20点以上のダメージを喰らうことは確実だ。

 せめてどちらかならばなんとかできるのだが、同時に起きたこのシチュエーション。
 引けるカードがあと1枚の秋山に、この問題は解けなかった。

三原 2-0 秋山


 三原槙仁、Top8進出!

winner

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