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日本レガシー選手権 準々決勝: 泉 優(京都) vs. 礒田 裕介(埼玉)

日本レガシー選手権 準々決勝: 泉 優(京都) vs. 礒田 裕介(埼玉)

By Atsushi Ito


 このマッチアップをフィーチャーしようと思ったのは理由がある。

 デッキリストを眺めていると、泉のメインボードに見慣れない名前のカードが1枚入っているのを発見したからだ。

 何だろうと思って調べてみたら、つい一か月前発売された『統率者』のカードだった。これはレガシー環境なら使用可能。道理で知らないわけである。

 はたしてこの目新しいカードが活躍するのか、泉の戦いぶりに注目してみよう。

 デッキは泉がZenith Order、磯田が《石鍛冶の神秘家/Stoneforge Mystic》入りZooのようだ。

レガシー選手権準々決勝2

礒田 裕介(手前左)、泉 優(手前右)


Game 1

 先手は礒田。ワンマリガンの泉に対し、《Taiga》から《野生のナカティル/Wild Nacatl》で攻め立てる。対する泉は《Tropical Island》から《貴族の教主/Noble Hierarch》をプレイ。

 磯田は《Plateau》をフェッチし、《貴族の教主/Noble Hierarch》を《剣を鍬に/Swords to Plowshares》して3点クロックをかける。

 対する泉は《思案/Ponder》をプレイしてから、《緑の太陽の頂点/Green Sun's Zenith》X=0から《ドライアドの東屋/Dryad Arbor》サーチしてエンド。徹底してマナを伸ばす構えか。

 泉が準備に時間をかける間に礒田は《クァーサルの群れ魔道士/Qasali Pridemage》をプレイし、賛美で4点アタック。Zooの本領ともいうべき高クロックを形成しにいく。

 だが返すターン、泉は《自然の秩序/Natural Order》で《大祖始/Progenitus》を降臨させる!!

 いきなり窮地に陥った礒田は《肉体と精神の剣/Sword of Body and Mind》をプレイするが、いかにも間に合わない。

 そのまま無敵の10/10の攻撃を一度受けて、礒田は次いきましょう、とカードを畳んだ。

泉 1-0 礒田


Game 2

 礒田の《渋面の溶岩使い/Grim Lavamancer》が《精神的つまづき/Mental Misstep》で弾かれ、返すターンに泉が《思案/Ponder》をプレイしてエンドすると、礒田がプレイした《タルモゴイフ/Tarmogoyf》は2ターン目にして既に4/5。これがレガシー、恐るべきスピード感である。

 さらに泉の《貴族の教主/Noble Hierarch》エンドに対し、礒田は《不毛の大地/Wasteland》を使用してから、《剣を鍬に/Swords to Plowshares》→《精神的つまづき/Mental Misstep》→《稲妻/Lightning Bolt》でそのマナクリーチャーを排除。《自然の秩序/Natural Order》が打てるマナまで辿りつかせないプランだ。

 マナベースが破壊された泉はこれを修復するべく、《渦まく知識/Brainstorm》してから《渋面の溶岩使い/Grim Lavamancer》をプレイするが、依然《タルモゴイフ/Tarmogoyf》に殴られている。

 何とか《渋面の溶岩使い/Grim Lavamancer》でサイズを縮めつつ《稲妻/Lightning Bolt》との合わせ技で葬るが、礒田は後続として《聖遺の騎士/Knight of the Reliquary》をプレイ。攻め手を緩めない。

礒田 裕介

礒田 裕介

 だが泉は既にセットしていた《ドライアドの東屋/Dryad Arbor》を餌に《自然の秩序/Natural Order》し、またも《大祖始/Progenitus》を降臨させる。

 ここで礒田は《渋面の溶岩使い/Grim Lavamancer》を《稲妻のらせん/Lightning Helix》し、ライフを21に引き上げる。《大祖始/Progenitus》の2回のアタックでは死なないライフだ。序盤の《タルモゴイフ/Tarmogoyf》のアタックで減っている泉のライフなら、《聖遺の騎士/Knight of the Reliquary》とのダメージレースにも目はある。

 しかし泉は《大祖始/Progenitus》でのアタック後、再び《自然の秩序/Natural Order》をプレイして《大祖始/Progenitus》を立たせる好プレイ。このままではダメージレースにならない礒田はエンド前に《地平線の梢/Horizon Canopy》をサーチ、ドローを進めて解決策を探しにいく。

 そして礒田はたどり着いた。メインで《聖遺の騎士/Knight of the Reliquary》の能力を起動しつつ、フルタップで《遍歴の騎士、エルズペス/Elspeth, Knight-Errant》をプレイ!!

 泉が火力か《貴族の教主/Noble Hierarch》をトップデッキしなければ勝てる・・・

 はたしてトップデッキはなく、勝負は3本目へ。

泉 1-1 礒田


Game 3

 ここで先手は泉に移る。

 《貴族の教主/Noble Hierarch》プレイから磯田の《野生のナカティル/Wild Nacatl》を《目くらまし/Daze》する立ち上がり。

 続く《野生のナカティル/Wild Nacatl》は通してしまうが、ここで泉は《ドライアドの東屋/Dryad Arbor》を置きつつ《漁る軟泥/Scavenging Ooze》をプレイする。

 これが先に述べた『統率者』からの新カードのようだ。《緑の太陽の頂点/Green Sun's Zenith》からサーチできて《タルモゴイフ/Tarmogoyf》相手なら活躍するカードのようだが、この盤面ではいささか力不足か。

 礒田は意に介さず《樹上の村/Treetop Village》を起動しての6点アタック。

 返すターンに泉は《思案/Ponder》で3枚を見るが、赤マナが見つからずにシャッフルを選択。しかしシャッフル後のドローを経てもまだ赤マナは見つからない。

 礒田は《地平線の梢/Horizon Canopy》をセットしつつ《タルモゴイフ/Tarmogoyf》をプレイ。《野生のナカティル/Wild Nacatl》でアタックしようとするが、これを泉の《火+氷/Fire+Ice》が必死に阻みつつ、さらにキャントリップでドローを進める。

 泉のターン、通常ドロー、そして《渦まく知識/Brainstorm》を経て・・・しかしまだ赤マナにたどり着けないか、2マナで《タルモゴイフ/Tarmogoyf》をプレイする。

 ここで礒田は泉の《漁る軟泥/Scavenging Ooze》と《タルモゴイフ/Tarmogoyf》を《稲妻/Lightning Bolt》《剣を鍬に/Swords to Plowshares》でそれぞれ排除し、クロックを継続させる。

 このままでは押し切られてしまう泉は《緑の太陽の頂点/Green Sun's Zenith》X=2で《タルモゴイフ/Tarmogoyf》をサーチ、ブロッカーに立たせるしかない。

 礒田は再び2体でアタック。ライフ11点の泉は選択肢がなく、《野生のナカティル/Wild Nacatl》を打ち取ってライフ7。そして礒田はダメ押しにフルタップで《殴打頭蓋/Batterskull》をプレイする・・・が、これを泉の《目くらまし/Daze》が阻む!!

泉 優

泉 優

 《タルモゴイフ/Tarmogoyf》が睨み合う格好となり、ようやく一息つけた泉は《渦まく知識/Brainstorm》をプレイ。そして辿りついた《樹木茂る山麓/Wooded Foothills》を置いて逆に《タルモゴイフ/Tarmogoyf》でアタックを始める。礒田のライフも度重なるフェッチ使用を受けて既に9だ。

 礒田も《樹上の村/Treetop Village》と《タルモゴイフ/Tarmogoyf》でアタックするが、泉は《樹上の村/Treetop Village》を《稲妻/Lightning Bolt》、《タルモゴイフ/Tarmogoyf》を《水没/Submerge》で一時的に処理。完全に盤面でまくった格好だ。

 さらに礒田の後続である《野生のナカティル/Wild Nacatl》をもメインで《稲妻/Lightning Bolt》で焼いて、《貴族の教主/Noble Hierarch》の賛美を受けた《タルモゴイフ/Tarmogoyf》で6点アタック。礒田のライフはわずかに3。

 賛美つきの《タルモゴイフ/Tarmogoyf》を《タルモゴイフ/Tarmogoyf》でチャンプブロックして迎えた礒田のラストターン。

 起死回生のドローだった《剣を鍬に/Swords to Plowshares》を阻んだのは、泉のトップデッキした《精神的つまづき/Mental Misstep》だった。

泉 2-1 礒田

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