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【トピック】 主催者インタビュー:伊藤秀敏 ~日本選手権復活への夢~

【トピック】 主催者インタビュー:伊藤秀敏 ~日本選手権復活への夢~

by Asako Seo

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 今大会を主催したBIG MAGICのイベントマネージャー・伊藤秀敏さんに、お仕事の合間を縫って日本選手権への思いを伺いました。

――どうして日本選手権をBIG MAGIC主催で行なうことになったのでしょうか?

伊藤「もともと、以前からずっと日本選手権を復活させたいと思っていて、PPTQ(プロツアー予備予選)が始まる前、グランプリの主催をやり始めたころから、ぜひやりたいとアピールをしていたんです。それで、今回お話をいただけたのかなと思います」

――前々からの熱意が実ったんですね。日本選手権に特別な思いがあるんですか?

伊藤「ずっと昔に、一度だけ日本選手権本戦に出場したことがあるんです。成績は下から二番目でしたけど(笑)。僕は競技志向が強いプレイヤーではなかったんですけど、それでも日本選手権は憧れでしたし、今のトッププレイヤーの方でも日本選手権には出たことがないという方がいらっしゃるんですよね。なので、年に一度『日本で一番強い人を決める』という大会はやっぱりいいなと。特にライト層から中堅層の方にとって、出てみたくなる、目指しやすい目標ではないかと思います。何より、『日本王者』って響きがかっこいいじゃないですか」

――そうですね。静岡での開催になった理由は何かあるんでしょうか?

伊藤「ちょうど会場が確保できたからというのもあるんですが、昔の日本選手権って前年度の優勝者の地元で開催するというコンセプトがあったじゃないですか。最後の日本チャンピオンである石田龍一郎さんが今静岡在住ということで、ここになりました」

――BIG MAGICさんではグランプリは何度も主催されていますが、今回は初の店舗主催の日本選手権ですので、ゼロからということになりますね。グランプリと違う点はどこですか?

伊藤「グランプリは海外のジャッジがかなり多くて、海外の方が主導で進むことが多いのですが、今回は全員日本のジャッジやスコアキーパーにお願いしているのが、違う点ですね。日本語だけなのでやりやすい面もある一方、新しい運営ソフトとかは日本人にはなじみのない部分もあったりします。海外に頼らず国内だけでやるという目標は前からあったので、それが実現ができたのはよかったかなと思います」

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参加者約600人に対しジャッジが40人ほどいるため、ジャッジの目はかなり行き届いている。
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開会の挨拶の際に、「実はドラフト用のカード5万枚に私がスタンプを押しました」と衝撃の告白をする伊藤さん。

――カード5万枚にスタンプを押したという話ですが、いったいどうしてそんなことに?

伊藤「グランプリだとあらかじめスタンプが押されたカードが届くんですが、今回はそうじゃないとわかって、最初は新品のパックを使おうかと思っていたんです。でも、やっぱりスタンプが押されたカードって一種の記念品という意味合いもあると思いまして。基本的にグランプリ2日目やプロツアーでしか使う機会のないスタンプ付きのカードを、今回は全員が使えるので。また、ジャッジにとってもそのほうがいつもと同じやり方でできますし」

――全部お一人で押したんですか?

伊藤「押したあとのカードをまとめるところはお店の人たちに手伝ってもらいましたけど、スタンプは自分で押しました。1万枚くらいやったところでだいぶ後悔しました(笑)。ただ押すだけではあるんですけど、今のカードって印刷がしっかりしているので、普通のインクだとはじいてしまうんですよね。一番いいインクを使うなどだいぶ試行錯誤して、結局3週間くらいかかりました」

――スタンプを押すのに3週間も! それは大変でしたね。まだ終わったわけではありませんが、日本選手権をやってみていかがですか?

伊藤「今のところは、まだ日本選手権は完成してないと思うんです。今回はWMCQ(ワールド・マジック・カップ予選)がこの形に変わっただけという感じですが、かつてのように全国で地方予選をやったり、あるいはショップで予選を開いて、それを抜けてきた人が集まるような形にできたら、もっと日本選手権らしくなって盛り上がるかなと思います」

――楽しみですね。どうもありがとうございました。

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2日目のドラフト用にスタンプを押し終わったカード。

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