マジック:ザ・ギャザリング 日本公式ウェブサイト

イベントカバレージ

【トピック】 日本に優勝トロフィーを! WMC代表キャプテン渡辺 雄也の想い

【トピック】 日本に優勝トロフィーを! WMC代表キャプテン渡辺 雄也の想い

By 矢吹 哲也

 今大会、日本選手権2017は、今年の日本一のマジック・プレイヤーを決める大会であると同時にワールド・マジック・カップ2017の日本代表メンバーを決める大会でもある。

 今大会の決勝に進出したふたりが、代表キャプテンとともに日本代表として世界を相手に戦う。日本代表は、ワールド・マジック・カップが開始されてからまだ一度も優勝トロフィーを手にしていない。優勝トロフィーを持ち帰るという悲願を果たすための勇者を選ぶのが、この大会なのだ。

 その日本選手権のゆくえを、自身も参加しながら見守る男がいた。

interview_watanabe_1.jpg

 日本代表キャプテン、渡辺 雄也だ。

 昨シーズン、渡辺は日本のプロポイント獲得最上位の座を最後の最後まで八十岡 翔太と競い合った。ついに同点でシーズンを終えた渡辺は、グランプリ・トップ8入賞回数で八十岡を上回り、タイブレークを制して今年のワールド・マジック・カップの日本代表キャプテンとなった。これで5度目のワールド・マジック・カップ出場、しかもそのすべてを代表キャプテンとして戦った経験を持つ彼は、日本代表にとって本当に心強いだろう。

 再び代表キャプテンとして12月のワールド・マジック・カップに臨む渡辺に、昨シーズンの戦いとこれから迎えるワールド・マジック・カップについて語ってもらった。


昨シーズンを振り返って

渡辺「シーズン序盤はまだチーム『武蔵』が結成したてで、調整方法などを模索する時期でした。最初のふたつのプロツアー(プロツアー『カラデシュ』プロツアー『霊気紛争』)では『武蔵』で一緒に調整を行わなかったんですよね。それぞれに、これまでやってきた方法があったので。それで、チーム調整は本格的に機能しておらず、僕自身はあまり結果が残せませんでした。

 その後のプロツアー『アモンケット』で本格的に『武蔵』を中心にした調整をするようになり、僕も準優勝という結果を収めることができました。最後のプロツアー『破滅の刻』は『武蔵』としては奮わなかったんですが、一緒にデッキを調整してシェアした原根くん(原根 健太)が構築ラウンド9勝1敗の好成績を残せました。シーズンを通して模索してきたチームでの調整がシーズン後半に形になって、機能するようになったんです。

 そういう意味で、僕にとってはプロツアーに向けた調整環境が良くなった、実りの多いシーズンでしたね。僕自身の成績ももちろんなんですが、周りの環境が全体的に良くなったという印象です。例えば『武蔵』からプラチナ・プレイヤーを3人輩出できましたし、特に原根くんがずっと一緒に調整をしてきた中で結果を出してくれたことは、本当に嬉しいですね」


渡辺とワールド・マジック・カップ

渡辺「ワールド・マジック・カップは各国の代表が集まって戦うということで、やっぱり国を背負って勝ちたいという気持ちは強く感じます。普段はあまり接点のない方とチームになって戦うというのは準備が本当に大変なんですけど、その分勝てたときはすごく嬉しいです。

 特にはじめの頃は世界選手権と続けて開催されていたことなどもあって、かなり過酷な練習をしてきました。最近は準備の時間が十分に取れるようになってきたので、初めてお会いするような方と代表チームになっても、しっかり練習して臨めそうですね。国の代表として戦うからには日本の皆さんの応援を背に、チームメンバーと一緒に勝てるよう今年も頑張りたいです」


今年のワールド・マジック・カップに向けて

渡辺「構築ラウンドが『チーム共同デッキ構築スタンダード』で行われるということで、このフォーマットでは基本的に強いデッキをふたつ組んでもうひとつをどうするか、というのが焦点になります。

 ワールド・マジック・カップが開催される12月ごろには、もうスタンダード環境は煮詰まっていて、強いデッキというものがほとんど把握されていると思います。たぶんひとつかふたつは、『これをチームのデッキに採用しよう』というものが決まっているんじゃないかなと。じゃあそうなったときの『3つ目のデッキ』をどうしようかな、というところなんですが、例えばどのチームにも絶対入るであろうデッキがわかっている場合ならそれに勝てるデッキを持ち込んだり、逆にそのデッキには勝てないけれど、他のチームが組んでくると予想される3つ目のデッキに勝ちにいこうとか、いろいろな戦略があるんです。あるいは、一強のデッキが存在するならあえてそのデッキを採用せず、3人ともそのデッキに勝てるもので揃えるという戦い方もあります。それなら他のチームがそのデッキを持ち込んだときに、1勝を確保できる可能性が高い。チーム戦においては、その1勝が大きいんです。

 こんな風に非常に戦略性が高いフォーマットなんですが、僕の場合ワールド・マジック・カップへの参加数が多いから、このフォーマットの経験値が他のプレイヤーより多くあります。さっき挙げた戦略も実際に経験してきて身についたものです。なのでどうやって戦えば良いかということを結構わかっているので、実はこのフォーマットなのは嬉しいですね。そういった僕が持っている知識や戦略を、チームメイトに共有できたらと思います。そうできるように練習していくつもりです」


まだ見ぬチームメイトふたりへひとこと

渡辺「僕も5回目の参加ということでいろいろと慣れているんで、不安に思うことがあったらぜひ聞いてほしいですし、君たちふたりの頑張りが日本代表を優勝に導くと思っているので、一緒に頑張りましょう!」


 百戦錬磨の殿堂顕彰者、渡辺 雄也が組み上げるチームに、今年も期待が高まる。残るふたつの代表枠は、果たして誰の手に渡るのだろうか。改めて、日本最強を決める戦いに注目していこう。

前の記事: 【観戦記事】 第4回戦:小林 集(東京) vs. 原根 健太(東京) | 次の記事: 【トピック】 日本選手権2017 初日全勝プレイヤープロフィール
日本選手権2017 一覧に戻る