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【トピック】 年間プレインズウォーカー・ポイント最上位者に聞く「マジック愛」

【トピック】 年間プレインズウォーカー・ポイント最上位者に聞く「マジック愛」

By 矢吹 哲也

 今大会、日本選手権2017は招待制のイベントであり、この舞台に立つには条件を満たさなければならない。

 ひとつは、プロ・プレイヤーズ・クラブの「シルバー」「ゴールド」「プラチナ」レベルのプレイヤーであること。

 あるいは、プロツアー殿堂顕彰者であること。

 そして、2017年年間ポイント・シーズン(2016年5月30日~2017年5月28日)において、プレインズウォーカー・ポイントを500点以上獲得したプレイヤーであること。

 レベル・プロや殿堂顕彰者として今大会の参加権利を得ているプレイヤーは一握りだろう。多くのプレイヤーが、プレインズウォーカー・ポイントの条件を満たして出場しているはずだ。

 必要なポイントは500点。しかしこのプレインズウォーカー・ポイントという分野においては、名だたるプロ・プレイヤーたちをも超えて飛び抜けている者がいた。

 もう一度言おう、今大会に出場するために必要なポイントは500点。

 昨シーズン年間ポイント国内最上位、宇都宮 巧の獲得ポイントは......

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 驚異の6244点。実に12人分の参加枠を賄えるほどである。できることなら、周りに配りたいくらいだ。

 プレインズウォーカー・ポイントは、マジックの認定イベントに参加する、勝利することで獲得できる。つまりこれだけのポイントを稼いだ宇都宮は、生粋のマジック好き(イベント好き?)と言えるだろう。

 事実、本人も「気づいたらそういうこと(年間ポイント国内最上位者)になっていた」と語るように、特別狙っていたわけではない。マジックが好きで、競技イベントが好きで、ただ欲求の赴くままにマジックを楽しんでいたら、気づけばポイントの山を築いていたのだ。

 そこで今回は、そんな宇都宮のマジック愛の源泉を探ってみた。

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埼玉から文字通り毎日都内へ繰り出し、マジックを楽しんできた宇都宮 巧

マジックとの出会い

宇都宮「マジックを始めたのは、グランプリ・神戸2015の少し前くらいですね。もともと別のカードゲームをやっていたんですが、一緒に遊んでいた友人たちが少しずつマジックへ移行していって、『みんなでグランプリに行ってみよう』となったんです。マジックには競技イベントがしっかり備わっていて、元々別のゲームでも競技志向だった僕も興味を惹かれました。

 初めて参加したグランプリでは、初日突破をかけた最終戦を知識不足から来るミスで敗北してしまい、それが本当に悔しかった。もう少しきちんと準備をしてくれば、明日もこの最高のイベントを楽しめたのに......って。マジックにハマったのはまさにそのときでしたね。気づけば、足繁くショップへ通うようになっていました(笑)」


プレイの頻度

宇都宮「今はMagic Onlineも導入してそちらでもマジックを楽しめるようになったので、これまでと比べて多少は減りましたね。多いときは、本当に毎日ショップへ行って一日中イベントに出ていましたけれど(笑)。それから、国内グランプリはすべて参加していますし、海外のグランプリにもたまに行っています。週末はPPTQ(プロツアー予備予選)にも出ますし......僕自身はマジックの実力があるわけではないので、プロツアー参加を目指して挑んでもなかなか行けない。それでも挑戦を続けているうちに、どんどんポイントが貯まっていったんだと思います」


好きな戦略やフォーマット

宇都宮「この間のグランプリ・静岡2017春でも使用した『サヒーリ・コンボ』デッキは、自分の中でも自信を持って使えましたね。他にも『バント・カンパニー』とか今なら『ティムール・エネルギー』とか、3マナ域が厚めのクリーチャー戦略、ミッドレンジ寄りの戦略が自分には合っているのかなと思いますね。

 フォーマットは、スタンダードを中心に楽しんでいます。それからグランプリ・千葉2016のときにデッキを借りることができて初めてレガシーをやったんですが、その奥深さには夢中になりました。なかなかやれる機会は少ないですが、レガシーも好きです」


今シーズンの目標

宇都宮「やっぱりまずは、一度プロツアーに出たいです。僕自身はまだ経験がないんですけど、普段一緒に遊ぶ友人が何人かプロツアーを経験していて、毎度彼らを応援する側にいるだけなのは寂しいので。今シーズンは、僕が行きます」


マジックにひとこと!

宇都宮「マジックは本当に奥が深くて、それでも強い人に勝てるチャンスはあって、そういう絶妙なバランスで楽しめるのが素晴らしいですよね。上手くなくても諦めないで挑戦し続けられる、素敵なゲームだと思います。今後も長い付き合いになれれば嬉しいです」


 まだプレイ歴が浅いところにも驚かされた。彼は最近出会ったゲームを心から純粋に楽しみ、挫けず挑戦をし続けた結果、誰もが目をみはる偉業を為したのだ。

 彼の名が世界に知られる日も、近いのかもしれない。

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