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【トピック】 新時代を切り拓け! 新たなゴールド・レベル・プレイヤーにインタビュー

【トピック】 新時代を切り拓け! 新たなゴールド・レベル・プレイヤーにインタビュー

By 矢吹 哲也

 日本選手権が再び開催されるまでの6年という時間は、日本のプロ・シーンに変化を与えるのに十分だった。かつて第一線で活躍していたプレイヤーが退けば新たな才能が芽を出し、その後を継ぐ。今後もそのサイクルは繰り返され、競技の世界を育んでいくのだろう。

 ここでは、新時代を切り拓く新たなゴールド・レベル・プロの誕生を祝し、今大会に参加している井上 徹、熊谷 陸、原根 健太の3名に、これまでの戦いとこれからの戦いについて話を聞いた。


井上 徹

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昨シーズンを振り返って

井上「最初からシルバー・レベルでスタートして、今度はゴールド目指して頑張ろうとシーズン序盤から積極的に海外遠征をしていたんですけど、やる気が空回りしたのか序盤のグランプリを3回か4回連続で初日落ちしてしまって(苦笑)出だしはかなり悪かったですね。それでもふたつ目のプロツアー(プロツアー『霊気紛争』)で11勝5敗の成績を残すと、そこからグランプリでの調子も上がっていって、気づけばゴールドを狙えるライン、そして達成とスムーズにいけました」

ゴールド・レベル達成への転機

井上「やっぱりプロツアー『霊気紛争』での好成績ですかね。あれで一気に残りのプロツアーに出場できることとシルバー・レベルまで確定し、安心してその後の戦いに打ち込めました。自分の中で何か起きたとか環境が変わったとか、そういうことはなかったんですけれど......何でしょう、初めからモチベーション高く取り組めたのが良かったんですかね。あとはシーズン序盤の負け続きだったときに、そこで折れなかった、諦めなかったのが良かったのかなと。正直当時はちょっと折れそうだったんですけれど(笑)」

今後の目標

井上「せっかくゴールドまで来たので次はプラチナを狙いたいなと思っています。『ゴールド・レベルの維持です』と答えても良いんですけど、もったいないかなと(笑)。目標は高く設定していきたいです。昨シーズンで発揮できた高いモチベーションを今後も維持することができれば、目指せるんじゃないかと信じています」

日本選手権の感想

井上「かつての日本選手権にも参加の経験はありますが、まだ競技の世界へ出る前のことで、特に結果も残せていません。今回もプロ・ポイントの獲得を目指して参加しているので、日本一とか日本代表とかを強く意識してはいないですね。自然体で戦えています」


熊谷 陸

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昨シーズンを振り返って

熊谷「昨シーズンは、自分のキャリアで初めてすべてのプロツアーに参加することができました。これまでは単発だったり、良くてもう1回続けて出場できたくらいだったので、かなり充実した1年になりましたね」

ゴールド・レベル達成への転機

熊谷「やっぱり去年のグランプリ優勝(グランプリ・東京2016)ですかね。そこで得たプロツアーへの参加権利とプロ・ポイントで一気にプロツアーへの道が広がって、シーズン通しての継続参戦が叶ったので。グランプリで勝てたおかげで、次に繋げることができました」

今後の目標

熊谷「もちろん来シーズンもすべてのプロツアーに参加すること、つまりゴールド・レベルの継続です。それから、今までは基本的にひとりで練習をしてきたのですが、今年は他のプロ・プレイヤーの方とも一緒にプロツアーへ取り組める環境が整っていきそうなので、それがどう結果に繋がるのか、楽しみにしています」

日本選手権の感想

熊谷「かつての日本選手権もワールド・マジック・カップ予選も参加したことがなく、日本代表を懸けた大会は今回初めて参加しました。グランプリなどと比べて人数も少ないし、独特の緊張感がありますね。こういう緊張感のある舞台は好きなので、楽しんでいます」


原根 健太

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昨シーズンを振り返って

原根「『3年でレベル・プロになる』という目標を掲げてマジックをやってきたんですが、昨シーズンはその3年目でした。最初の1、2年は構築・リミテッドともに色々なフォーマットをプレイして、とにかく経験値を積み上げることに注力しました。3年目となる昨シーズンはそうやってバラバラに得た経験値をまとめる段階に入ったんですけど、幸運にもそれがうまくいきましたね。

 その一番の理由は、チーム『武蔵』の面々と一緒に調整できたことです。得てきた経験値を組み上げても、それが間違っていたら意味がない。彼らがさまざまな『正解』を教えてくれたので、綺麗に整理することができました。そういう環境づくりも最初の2年間で並行してやってきていたので、それらすべてがうまい具合に噛み合ってくれて、ほっとしましたね」

ゴールド・レベル達成への転機

原根「一番はさっき言ったようにチーム『武蔵』との調整なんですが、平見(平見 友徳)と松本さん(松本 郁弥)と一緒にチームを組んでトップ4に入賞できたグランプリ・京都2016も大きいですね。シーズン最初のプロツアーに出場できていなかった状況で、あれがプロツアーへの入り口になってくれました。やっぱりプロツアーに出ないとレベル・プロへの道は険しく、正直に言ってあの時点でギリギリのラインだったので、あそこでプロツアーの参加権利を得ていなかったらゴールド・レベル達成はなかったと思います。そういう意味では、プロツアー地域予選を突破できたのも同じくらい大きな転機になったかなと思います」

今後の目標

原根「今回の結果はラッキーパンチだと思っているので、それを変えていきたいですね。しっかりと自分の実力でプロツアーの舞台で勝ちたいです。例えばこの前のプロツアーでは、ドラフト・ラウンドで《スカラベの神/The Scarab God(HOU)》を引いたり、構築ラウンドでは他の『武蔵』メンバーが想定外のデッキと当たる中でたまたま『赤単』と当たり続けたりと、運に助けられる部分がありました。これからは特にリミテッドの腕を磨いて、構築でも事前の考えをしっかり反映させて、理想通りの勝ち方ができるようになりたいです」

日本選手権の感想

原根「最初は『グランプリと大きく変わらないかな』と思っていたんですが、実際に体験するとそうではないことを感じましたね。より競技志向というか......グランプリではサイドイベントがたくさん開催されていたり、ブースが賑わっていたり、ちょっとお祭り気分を感じるんですが、今大会は第1ラウンドから緊張感があって、そういうところがかなり新鮮でした。『日本一』というタイトルが持つ魅力なのかな、と思います」


 読者の皆さんの中にも、レベル・プロを目指して日々研鑽する者がいるだろう。本日話を聞いた3人は、それぞれにひとつの目標を達成した。これからも彼らの挑戦は続くが、それと同時に今度は彼ら自身も誰かの目標になるのだ。

 今後の彼らの活躍に注目し、そしてまた新たなトップ・プロが現れることに期待したい。

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