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【戦略記事】 『基本セット2014』、見た目以上に活躍するカード5選

【戦略記事】 『基本セット2014』、見た目以上に活躍するカード5選

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Josh Bennett / Tr. Tetsuya Yabuki

2013年8月1日

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 新しい基本セットが世に出て間もない今日この頃、プレイヤーたちはマナ基盤を整えるラヴニカ環境から、ゲームの基本が重視されるリミテッド環境へとギアを切り換えています。こちらでは、その見た目以上にゲームに影響を与えるカードをいくつかご紹介します。

 『基本セット2014』では、白は〈破滅の刃〉ではなく新たに《悪魔の布告》を扱えるようになりました。本家《悪魔の布告》は基本的に一番弱いクリーチャーを除去するカードですが、この《天界のほとばしり》はより奇襲的な使い方ができます。対戦相手が飛行をブロックできるクリーチャーを1体しか持っていない? それはお気の毒さま。こちらの《天使の壁》と他に恩恵を受けていない《鋼体スリヴァー》に向かって、3/3のクリーチャーが2体殴りかかってきた? まったく問題ありません。《天界のほとばしり》は、戦闘フェイズが終わる前ならいつでも、たとえ戦闘ダメージ・ステップの後でも使うことができて、生き残るはずのものが犠牲になるのです。これは戦闘の常識をガラリと変えるでしょう。

 またそのマナコストは、《神聖なる評決》と比べて大きな利点になります。対戦相手の攻撃に4マナを構えるということは、つまり自分のターンにできることが大きく減るということです。《天界のほとばしり》はコストが小さく、盤面を強化しながら構えることができるのです。構えやすいおかげで、対戦相手もこのカードの存在をより頻繁に意識せざるを得なくなるでしょう。対戦相手の持つ脅威も、攻撃をためらうかもしれません。ただ、マナ基盤にだけは気をつけてくださいね。{W}{W}という色拘束は重いので、そのことを念頭にドラフトしてください。

 縫い合わされた口の、古き良き不気味さ。『イニストラード』ドラフトでは、この小さな宝石が青ベースの墓地デッキに採用され、終盤の大攻勢に向けての準備をする時間を稼いでいました。『基本セット2014』においては、飛行持ちをベースにしたデッキで大きくテンポを取るために使われるでしょう。相手の攻撃力を抑えるだけではありません。《イーヴォ島の管理人》からこの《感覚の剥奪》や《突進するグリフィン》へ繋げば、勝利の街まで一直線に行けるでしょう。(勝利の街の名誉市長になるのも遠い未来の話ではないですよ)。

 《感覚の剥奪》はまた、エンチャントがサブテーマとなっているセットにぴったりなカードです。白をやるなら《オーラ術師》がチャンプ・ブロックに入るクリーチャーへのダメージを軽減し、対戦相手を苦しめるでしょう。黒をやるなら、《荒廃唱え》が最高の相棒です。ただ、これで上手く2対1交換が取れても、その場で踊ったりしないように。さすがのジャッジも顔をしかめます。

 こいつについて知っておいて欲しいのは、座っている椅子の座り心地が実に良く、彼にとって取るに足らないことのためには立ち上がらない、ということです。

 大切なことはふたつあります。ひとつは、先制攻撃にも値するパワー4は科学者たちも「これは高い」と口々に言うほどで、そのため、《吸血鬼の大将軍》は『基本セット2014』のクリーチャーたちと十分に渡り合えること。《セラの天使》や《センギアの吸血鬼》のようなアンコモンのスーパースターたちも、《吸血鬼の大将軍》には思わず感心するほどです。また脅威というものは、得てしてその能力に優秀なものが多くあります。再生に使うクリーチャーがなんであれ、それと最高のクリーチャーで交換を取ろうなんて人はいないでしょう。対戦相手が《吸血鬼の大将軍》に突っ込んできたなら、単に再生を忘れているのではなく、何か持っていると考えるようにしましょう。

 ふたつ目は、生け贄戦略を組み入れたデッキも確かに存在できること。《血の幼子》と手を組めば《反逆の行動》が追加効果のある除去になり、《吸血鬼の大将軍》も活かせます。《闇の予言》や《ザスリッドの屍術師》とも良く噛み合いますね。

 皆さんご存知の通り、敵のクリーチャーを通り抜けて攻撃することはできません。でもこの小さな2/1がいるなら......きっとできるんじゃないでしょうか? ここでもう一度テンポのお話をしましょう。このおチビちゃんは、盤面を強化しつつダメージを押し通してくれます。2/1というサイズは期待の持てる大きさではありませんが、たとえサイズ的に劣っていても、《ゴブリンの近道抜け》は喜んで攻撃に参加し犠牲になるでしょう。そうすれば他のクリーチャーの攻撃が通るのですから。そのチーム精神は称えるべき尊いものです。《ゴブリンの近道抜け》のすべてが、《溶岩の斧》でとどめをさすようなゲーム・プランと良く噛み合います。ライフ・レースをしているなら、《ゴブリンの近道抜け》は対戦相手の防御の要であるブロッカーを1体無力化し、さらなる活躍が期待できるでしょう。

 夢を追う気持ち、というのは抗い難いものです。『基本セット2013』のとき《森林群れの狼》をたくさんドラフトしていた方には、ちょうどそれと同じ体験ができることをお伝えすればきっと喜んでいただけるでしょう。強力なスリヴァー・デッキは比較的作りやすいように見えるかもしれませんが、妥協してはいけません。デッキを生かすも殺すもコモン次第で、世界中の先制攻撃警戒を集めても、屈強な軍隊にはならないのです。きっと《捕食スリヴァー》が必要になるので、それらを高めにピックしなければいけません。他の緑デッキも、遅い順目ならただの2/2として喜んで取るでしょうから。

 他にも、共倒れになる可能性には気をつけてください。皆さんにも覚えはあるはずです。最後の攻撃に向かったと思ったら《破滅の刃》で《捕食スリヴァー》が1体除去され、対戦相手のブロックで返り討ちにあって、もう1体《捕食スリヴァー》を失うということが。後ろからしっかりと支えるバックボーンが無ければ、それだけで軍勢は弱くなり、対戦相手の大型クリーチャーに踏みにじられることになります。そうならないように、軍勢は大切にしましょう。

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