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【戦略記事】 『基本セット2014』ドラフトにおける2色の組み合わせ

【戦略記事】 『基本セット2014』ドラフトにおける2色の組み合わせ

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Frank Karsten / Tr. Tetsuya Yabuki

2013年8月1日

原文はこちら

 今週、世界選手権参加者たちが挑まなければならないフォーマットの中でも、『基本セット2014』リミテッドは最新のものだ。そこで、この新しいドラフト・フォーマットにおける2色の組み合わせを、10種類すべてご紹介しようと思う。

 『基本セット2014』ドラフトでは、2色の組み合わせすべてを良く知っておくことが肝要だ。『Modern Masters』や『ラブニカへの回帰』ブロックのドラフトと違い、3色以上のデッキを作るのは極めて難しいからだ。つい先週、『基本セット2014』リミテッドで行われたグランプリ・リミニでTop8入りを果たし、このたび新たに殿堂入りしたリミテッドの天才、ベン・スターク/Ben Starkによると、『基本セット2014』ドラフトではほとんどが2色のデッキに行き着くという。「5CG(5色緑)を作るには、マナを安定させるものが足りないよね。確かに《地勢》があるのはいいけど、それでも足りない。特にダブルシンボルのカードばかりだと無理だ」と、彼は分析し、続けて「じゃあ単色はどうかっていうと、それだけ恵まれることはまず無いだろうね。神河ブロックのころを思い返せば、《荒場越えの突撃》みたいなカードで単色に行くこともできた。あれはスゴかったよ。『基本セット2014』には、コモンに頼りない0/1の火吹き能力持ちがいるくらいかな。これじゃ不十分だ」と、《ドラゴンの雛》を例に挙げて述べた。

「俺は青がベスト・カラーだと思う。次点が緑。でも青で《巻物泥棒》とか《古術師》を使うなら、緑じゃなくて除去が豊富な色と組ませるかな」スタークのこの言葉は、ある事実を示唆するものだ。2色の組み合わせのほぼすべてに向いているカードと向いていないカードがあり、同時に面白いシナジーもある、という事実だ。この記事ではそこを強調するべく、各色の組み合わせを象徴するようなカードや、シナジーを生むカードを2枚ずつ挙げていこう。

黒赤

 黒赤は「生け贄」がテーマとなっていて、《燃え投げの小悪魔》や《祭壇の刈り取り》、《ドラゴンの卵》、《かじりつくゾンビ》など、他にも生け贄に関わるカードが多くある。《血の幼子》と共に《反逆の行動》を使えば、この赤いソーサリーはわずか3マナで対戦相手に攻撃によるダメージを与えつつクリーチャーを除去する呪文に変わる。また、《祭壇の刈り取り》のコストに《ドラゴンの卵》を生け贄に捧げれば、《祭壇の刈り取り》のデメリットをメリットに変えられる。極めて強力な動きだ! これだけ強力なシナジーがあるのなら、『基本セット2014』ドラフトのお気に入りのアーキタイプに黒赤「生け贄」を挙げるプレイヤーが多い、というのも頷ける。

黒緑

 黒赤と比べれば、全体的にシナジーが多いとは言えない黒緑。古典的名デッキ「The Rock」がそうであるように、黒緑は単体で強く頼もしいカード――優秀な緑のクリーチャーと強力な黒の除去――を擁するアーキタイプだ。あえて2色のシナジーを挙げるなら、(《死体運び》や《夜翼の影》といった)黒のカードがマナを多く使うので、そこを(《エルフの神秘家》や《新緑の安息所》といった)緑のマナ加速がサポートできるようになっている。

黒白

 《吸血鬼の印》や《平和な心》、《荒廃唱え》、そして《アジャニに選ばれし者》。エンチャントも侮れないテーマのひとつだ。《オーラ術師》に興味を惹かれるプレイヤーはそう多くないだろう。だが《泥沼病》のような頼りになる除去を墓地から戻せるなら、《オーラ術師》の評価は跳ね上がるだろう。

黒青

 黒と青には2色とも飛行クリーチャーや除去、それからカード・アドバンテージに繋がるものがあり、同じ役割を十全に果たせるようになっている。黒青には、例えば《呪われたスピリット》と《ネファリアの海鳶》のように、《予言》と《精神腐敗》のように、《閉所恐怖症》と《泥沼病》のように、機能的に重なる部分が多くある。どれも良く似たカードであるということは、つまりお互いの弱点を補うことができない色でもあるということだ。とはいえ、《分散》から《精神腐敗》の流れるようなコンボや、《破滅の刃》を戻す《古術師》など、シナジーは生み出せる組み合わせだ。

赤緑

 グルールの一撃をお見舞いしてやれ! ビーストの突撃だ! 誰もが《無法の槌角》を怒らせるのは目に見えている。《獣の代言者》がどれだけその怒りを鎮められるのかはわからないが、本当に抑えたままにしておきたいのかい? グルルルル......攻撃だ!

赤白

 赤白は対戦相手にブロックの機会を与えない。赤のトークンを生み出すカード(《若き紅蓮術士》と《溶鉄の誕生》)と《補強》の+2/+0効果とのシナジーもまた飛び抜けて強力だ。こうしたことが、赤白をアグレッシブなアーキタイプとして安定させている。

赤青

 赤いクリーチャーにはパワーが高くタフネスが低い傾向がある。『基本セット2014』では、《レガーサの火猫》や《無法の槌角》が主な例だ。それが青と手を組むと、ただでさえ強力な《時の引き潮》を《溶岩の斧》へと変え、勝利への近道になるだろう。同様に、《巻物泥棒》と《ショック》が協力すれば、膨大なカード・アドバンテージへ続く道を拓くことができる。

緑青

 テンポ志向の強い緑青では、緑の大型クリーチャーに翼を授ける《訓練されたコンドル》が、この上ない適材だ。他にも《霜のブレス》のようなテンポを取るカードは豊富にある。ちなみに、《巻物泥棒》に《トロール皮》をエンチャントしたことはあるかい? やっちまえ!

緑白

 緑白は、最高のスリヴァーを含めて強力なクリーチャーには事欠かない。しかしこの色には弱点もあり、それは対戦相手のボムに対処するすべがないことだ。緑白をドラフトする場合は、《弱者狩り》や《天界のほとばしり》のような状況を選ぶ除去でも高い点数をつけるようにしよう。

青白

 青白は、地上を大型のブロッカーで固め空から勝利を掴む、という古くから使われる戦略に徹底している。これは連綿と続く安定した戦略で、『基本セット2014』リミテッドでも十分に力を発揮できるものだ。

 さあ、こうして君たちは『基本セット2014』にある10種類の色の組み合わせをすべて知った。シナジーやカードの評価がすべて頭に入ったら、早速Magic Onlineでドラフトを始めて、このフォーマットを試してみてくれ!

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